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鏡川“魚の道”をつなぐ会 スタート記念講演会&結成総会が開催されました!
No.141 鏡川“魚の道”をつなぐ会 スタート記念講演会&結成総会が開催されました!
ほぼ週刊鏡川 2015.5.26
平成27年5月17日(日)に,自由民権記念館にて,鏡川“魚の道”をつなぐ会のスタート記念講演会&結成総会が開催されました。
鏡川には,アユをはじめ,ウナギやヨシノボリ,テナガエビ,ツガニなど,川と海を行き来して生活する生き物がたくさんいます。
例えば,アユは秋に川で産卵し,生まれた仔魚は川を流下します。冬を海で過ごし,すこし大きくなったアユは,翌春に川を遡上し,夏は上流に定着し,コケを食べて大きくなります。その後,晩秋に落ちアユとなり下流部で産卵し一生を終えます。このような生活をする生き物にとっては,川と海を自由に行き来できる環境ということがとても重要になるのです。
そこで,多くの生き物でにぎわう鏡川を目指して,市民・団体・教育研究機関・行政が連携し,鏡川の環境保全に取り組んでいこうと,鏡川“魚の道”をつなぐ会が結成されることとなりました。
当日は,スタート記念として,徳島大学大学院の浜野龍夫先生が「水辺の小さな自然再生で地域を元気に!」と題し講演をしてくださいました。浜野先生は,安価で効果的な魚道づくりを全国各地で実践しておられ,その豊富な経験をもとに,様々な事例をお話してくださり,とても勉強になりました。
「やれるかも」というポジティブな気持ちを持って取り組んでいくことの大切さを改めて教えていただきました。
【講演中の浜野先生】
浜野先生の講演資料はこちらから⇒浜野先生資料[PDFファイル/2.26MB]
また,報告会では,高知大学の関伸吾先生,(株)西日本科学技術研究所の藤田真二氏,鏡川漁業協同組合の大崎靖夫氏,高知県友釣連盟の松浦秀俊氏などに講演していただき,各専門分野のお話をお聴きすることができました。会場では,笑いも起こる和やかな雰囲気もありつつ,真面目な場面では真剣にメモをとっている方もおられました。
そして,記念講演会,報告会後には結成総会が開催され,規約や役員,事業内容が決まりました。
本会では,今年は環境学習会などに力をいれ,その中で鏡川の課題を見つけていく予定となっています。役員挨拶では,会のスタートに先立ち,本会の代表である宮崎さんから挨拶があり,それを受けて会場内の「頑張るぞ!」ムードは一層高まりました。
鏡川の環境を守っていこうと,市民有志の声かけで始まった本会。鏡川はもちろん,自然環境を保全していく取組みが進んでいくよう私たちも頑張りたいと思います。
【鏡川写真コンテスト】
【昨年の作品を会場に飾らせていただきました!今年のご応募もお待ちしています】