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第6回 鏡川こども祭り
No.149 第6回 鏡川こども祭り
ほぼ週刊鏡川 2015.10.7
すっかり鏡川の秋の風物詩となりました「鏡川こども祭り」。6回目となる今年は9月27日(日)に鏡川トリム公園で開催されました。今回は,鏡川でにぎわう子ども達の姿をレポートしたいと思います。
心配されていた天候もまずまずの当日。雨は降っていなかったのですが,前日の大雨のために鏡川は普段よりも増水していました。そのため,当お祭りの目玉イベントのひとつ,高知市主催の「川のいきもの探し」は中止となってしまいました。楽しみにしていた子ども達には申し訳なかったですが,安全第一なので仕方がありまん。
しかし,「川のいきもの探し」の代わりとして,講師の先生方のお力添えもあり,「川の水生生物展示会」を急遽開催することとなりました。毎度おなじみ「鏡川水族館」の隣のブースを間借りしての即席展示場でしたが,内容はとても充実していましたよ。
展示会の準備には地元の小学生も飛び入りで手伝ってくれました。まさに市民協働の鏡。ご協力ありがとうございます。お祭り開催とともに,あっという間に子どもたちで埋め尽くされるブース。大人の方も興味津々に水槽を見ていました。昔を懐かしんでいる方もいらっしゃって,「子どものころ採って食べてたよー」なんていう人も。いつの時代も子どもたちは生き物が好きなんですね。
ブースには,ファーブル(顕微鏡)も設置しました。子どもたちは夢中になるあまり,おでこでレンズを押してしまい,なかなかピントが合いません。子どもたちは,拡大された水生生物を見て「わっ!」や「うおっ!」など,大人も「ひっっ!」とすばらしいリアクションを見せてくれました。
今回,展示した水生生物の一部です。先生いわく,全部で30種類ほどではないかのこと。悪天候で増水という,生物採取にはあまり適さない状況かつ短時間での採取でしたが,これほど多くの生物が採取できました。先生の採取の腕もさることながら,鏡川の生物の多様性も感じられますね。
【モクズガニ】 【ヨコエビ類】
【ヌマチチブ】
終始,子どもたちが入れ替わり立ち代りの「川の水生生物展示会」でしたが,お祭りのほかのブースも充実しており,みなにぎわっていました。
【ストーンペインティング/鏡川下流の貝を育てる会さん】
【間伐材を使った動物作り/高芝工房さん】
【マイはし・ストラップ作り/こうち森林救援隊さん】
【こけ玉づくり/思月工房さん】
その他にも,えこらぼさんのバードウォッチングやソーレさんのスライム作り体験など,たくさんの子どもたちでにぎわっていました。
そして,鏡川こども祭りのもう一つの目玉イベント。鏡川漁業協同組合の提供による「アユのつかみ取り」です。今年は河川の増水につき,川の中にいけすを設置することができなかったので,特設プールを設置しての開催となりました。
去年に比べると,いけす(プール)のサイズが小さいので,子ども達にとってはつかみ取りしやすいかと思いきや,そこはさすがのアユ。すいすいと子どもたちの足の間をすりぬけていきます。祭りのクライマックスにふさわしく,大盛り上がりでした。
アユの鮮度を保つため,氷を入れた袋に詰めて持ち帰ります。おそらく今日の食卓に並ぶであろうアユたち。お祭りの思い出を語りながら食したことでしょう。
来年こそは川の中で「川のいきもの探し」や「アユのつかみ取り」ができたら良いですね。来年も是非,多くの方のご来場をお待ちしております。