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センダンの花
No.18 センダンの花
ほぼ週刊鏡川 2010年5月18日
高知市民の木として選定されているセンダン。鏡川沿いのあちこちで花を咲かせています。
その中で,ひと際目を引く木が,高知市鴨部一丁目,紅葉橋南岸から上流に150メートル付近にあります。
通常,センダンは葉と花を同時につけ,花の存在感は薄いですが,この木は違います。花だけが咲き乱れているのです(下の写真は通常の木)。遠くから見ると,まるで季節はずれの桜のようです。
センダンは,春に咲かせた花には蝶がやってきて,夏に葉が覆い茂ると,涼しい木陰を提供したりクマゼミが樹液を吸いにやってきたり,秋になると黄褐色の実をつけ,ヒヨドリやムクドリなどが実を食べにやってきます。生物多様性の一役を担っているわけです。
みなさんも,この可憐な花をぜひ実際にご覧ください。