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ホタルがきれいです
No.19 ホタルがきれいです
ほぼ週刊鏡川 2010年6月11日
鏡川上流域でも,ホタルの乱舞が見られる時期となりました。下の写真は,鏡ダム上流,高知市鏡今井の鏡川支流穴川川の写真(30秒露光,8枚合成,平成22年6月10日撮影)です。ちょっとホタルまでの距離が遠くて,きれいに写っていませんね。
お次は高知市重倉の鏡川支流重倉川の写真(25秒露光,5枚合成,平成22年6月3日撮影)です。月明かりが明るく,昼間のように写ってしまいました。
なかなか難しいものです。実際に見るともっときれいですよ!
ホタルの光は,とても弱いものです。一方,人工的な照明はとても強い光です。
ホタルはなぜ光るかというと,光によってオスとメスが交信し,子孫を残すためと言われています。ホタルの成虫は1週間ほど水しか飲まずに過ごし,その一生を終えます。子孫を残すためだけに成虫になるといっても過言ではないでしょう。
ホタルは人工的な強い光があると,うまく交信ができないと言われています。うまく交信ができないと,子孫を残すことができません。来年の美しく舞い飛ぶホタルのために,ホタル観賞の際には「光」に配慮しましょう。
- 生息地を車のライトや懐中電灯で照らすのはやめましょう。
- 車のハザードランプをつけるのはやめましょう。
- フラッシュを使っての写真撮影はやめましょう。
ホタルの生息地はとても暗いので,足元を懐中電灯で照らしたくなりますが,そこは少しガマンして,3分ほど目を慣らしてみましょう。すると,さっきまで真っ暗闇だと思っていた場所が,だんだん良く見えるようになってきます。あら不思議!懐中電灯なしでも暗闇が良く見えます!
するとどうでしょう。弱いホタルの光も良く見えるようになり,10匹しか見えなかったホタルが50匹見えるようになったりするのです!ライトの光を見ると,瞳孔が収縮して弱いホタルの光は見えません。
ライトで照らさないことで,ホタルの繁殖の邪魔にもならず,目で見える数も多くなるなら一石二鳥。マナー良くホタルを観賞しましょうね!