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見て,触れて,食べて!(食の陣)
No.193 見て,触れて,食べて!(食の陣)
ほぼ週刊鏡川 2018.8 .13
『観天望気』
いきなりですが,何と読むでしょう?また,その意味はご存知ですか?
正解は『かんてんぼうき』と読みます。意味は『自然現象や生物の行動の様子から天気の変化を予想すること』です。
『ネコが顔を洗うと雨』『クモが糸を張ると明日は天気が良い』と言う言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。
昔から,天気を予想することは漁師・農民・商人など多くの人々にとって重要なものであり,世界各地で観天望気を用いて天気を予想してきました。
どっちかにゃ~
他にも『飛行機雲が広がると悪天の前兆』『ハチの巣が低いところに作られると台風が多い』というのもありますが,さて今年の台風の多さから見ると,もしかしてハチの巣が低いところに作られているのでしょうか・・・?
先日も台風12号が発生しましたが,東から西へ進むという異例のルートをたどりました。風雨の強さの予想もつけにくく,台風が過ぎ去った後も台風一過とはならず,雨の日が続きました。
そんな台風が来る少し前,鏡川“魚の道”をつなぐ会主催の~川の生き物ふれあい会~が開催されました。(前置きが長くなりましたが,今回のメインのお話はこれです!)
鏡川に生息する生き物とのふれあいや食体験を通じて,鏡川に興味を持ってもらおうという試みで始まった,毎年大人気のイベントです。
当日はあいにくの曇り空ではありましたが,8組(24名)のご家族が元気よく参加してくれました。
鏡川漁協の方がこの日のために釣ってきてくれたアユ80匹。
冷凍させていたアユを,まずは水に浸して1つ1つはがします。
この時,力任せに引っ張るとヒレが切れてしまいますので,そぉ~っとそぉ~っと。
水に手をずっとつけていると,冷たくなってだんだん感覚がなくなってきます。中腰の姿勢なので,腰も限界・・・その横では漁協の方が慣れた手つきでスッスッとアユを串刺ししていきます。モタモタしてると叱られます。
さすが香魚と言うだけあり,スイカのようなよい香りがします。もうすでによだれがたれそうです。
あっという間に全部に串がとおりました。
次は塩をまぶしていきますが,ヒレと頭につけるのがコツ。全体にまぶしてしまうと塩辛くなり,アユ本来の風味が損なわれるそうです。
塩焼きする現地では,大きなタライに砂を入れ,真ん中で炭をおこしました。
タライの周りに竹串をさし,アルミホイルで周りを覆います。こうすることにより,熱が全体にいきわたりきれいに焼けます。
串刺しにしたアユを同じ向きにして砂に刺していきます。途中,焼けた面をくるりとひっくり返しますので,どれをひっくり返したかわかるように,全部同じ方向に刺すのが重要です。
後はおいしく焼けるのをじっくり待つだけ。
1時間もすると河原いっぱいに香ばしい塩焼きの匂いが充満してきました。川の生き物採取から戻ってきた子どもたちも,初めて見る塩焼きの風景に興奮しています。
順番に並んで,お気に入りのアユを見つけます。
大きいのゲット!
塩がたっぷりついちゅうき,これにする!
自分たちが川で取ったテナガエビや魚も唐揚げにして一緒にいただきます。
頭からガブリガブリと豪快に食べる子もいれば,上手にお腹から身をきれいにはがして食べる子も。
どの子も口いっぱいに塩焼きを頬張って堪能していました。もちろんお父さん,お母さんも!
すっごくおいしかったよね!ごちそうさま!!
次回は,川の生き物採取の姿をお届けします!