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干潟で子どもたちと貝を探したりしました
No.36 干潟で子どもたちと貝を探したりしました
ほぼ週刊鏡川 2011年3月8日
2011年3月6日,鏡川こども祭実行委員会,鏡川下流の貝を育てる会の呼びかけで,鏡川大橋の下流で水質調査をしたり貝を探したりするイベントが開催されました。
潮が引くまでの間,パックテストという薬品を使って,水の汚れ(COD値)を測ります。
鏡川河口域のこの場所で汲んだ水はCOD2程度,別途汲んできていた江ノ口川の水は,COD4から6程度という結果となり,鏡川の水は江ノ口川に比べきれいなことがわかりました。
続いて水生生物のお話です。水生昆虫は純淡水にしか住めないので,ここ汽水域では採取できないためお話のみとなりましたが,そこに住んでいる生き物を調査することで長期的な水質がわかることなどを学習しました。
前述のCOD値では,その瞬間の水質しか測定できません。汲んだ水がたまたま汚れていれば悪い値が出るし,雨などで汚れが希釈されていれば本来より良い値がでることもあります。しかし,水生生物は何ヶ月もの間そこに住んでいるため,水生生物による水質調査は,短期的な水質の変動の影響を受けにくく,長期的な水質がわかるのです。
また,生き物が有機物を食べていく食物連鎖が水の汚れを分解することや,干潟は天然の浄化槽と言われるように,干潟の泥の中に住む生き物が水質浄化に大きな役割を果たしていることなどがわかりやすく説明され,お父さんお母さんも興味深く聞かれていました。
子どもたちは早く川に入りたくてうずうずしています。魚が跳ねるのを見つけては大喜びしています。
やっと潮も引いてきて,干潟が現れました。みんな大喜びで生き物を探します。
貝だけではなく,こんなものも発見!「白いダイヤ」とも言われるウナギの稚魚です。ちょっと成長して黒くなっていますが。
高知県内水面漁業調整規則で全長21cm以下のウナギは採捕してはならないと定められていますので,みんなで観察したあとは,養殖場に持っていかずに放流しましたよ。
これはテッポウエビと言うそうです。大きなはさみがパチンと鳴るそうです。
やっぱり子どもたちは生き物が大好き!こうやって生き物と触れ合うことで,川からいろんなことを学んで欲しいですね。