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夏の工石山
No.44 夏の工石山
ほぼ週刊鏡川 2011年8月10日
毎日暑い日がつづきますね。
今回は鏡川の源流域の一つである工石山を紹介します(正確には,鏡川の支流である高川川の源流域になります)。四季を通じて楽しめる工石山ですが,夏の魅力はなんと言っても涼しさです!吹き抜ける風が天然のクーラーのようで気持ちがいい! 市内よりかなり気温が低く感じられました。
初めて工石山に登ったのですが,想像以上に自然豊かで,すばらしい眺望。皆さんにもぜひお勧めします!
登り始めると,早速,ヒグラシの声が森に響き渡っていて,空気も気持ちよく,五感で自然を感じることができました。
頂上へはいくつかルートがありますが,登山道はきれいに整備されており,また看板や標識も充実していて,安心です。今回は行きは北回り,帰りは南回りのコースを歩きました。
登山道を歩くだけでも,いたるところで自然の作り出す不思議な風景が楽しめます。
例えば・・・・・
4本の木が根元で融合しています。幻想的で,精霊が宿っていそうな雰囲気です。
ひっくり返ったヒノキの根。
風で曲がった枝。
南頂上には展望台があり,高知市の中心市街地や浦戸湾を一望できます。鏡川の源流域から河口まで見下ろすことができるのも工石山の魅力の一つです。
工石山には二つの山頂があり,展望台がある南頂上は標高1,176mですが,北頂上は標高1,177mでこちらの方が1m高いんです。皆さん知っていました?
また,下山の際に南回りルートの途中にある「さいの川原」に立ち寄りました。岩の間を流れる水がとてもきれいで,周囲の景観もすばらしく,ここを訪れるだけでも価値があります(No22でも紹介)。
登山道の途中では,タゴガエルをみることができました。枯葉のような色をしていて,動かないと見逃してしまいます。
高知市内から車で約1時間で行くことができる自然豊かな森に,この夏足を運んでみてはいかがでしょうか。