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鏡川に秋がきた
No.49 鏡川に秋がきた
ほぼ週刊鏡川 2011年11月28日
今年は,11月に入っても暖かい日が多く,もう12月が来ようとしているこの時期に,やっと鏡川の秋を見つけてきました!
土手のススキが金色に輝き,冬鳥の群れも見られ始め,冬へと向かう秋の気配が漂っています。
今回は,鏡川の下流域で見られ始めた鳥たちに注目してみました。
まずはヒドリガモ。越冬するため大陸から渡ってきた冬鳥です。
長旅の疲れをゆっくり癒している様子。
次はオナガガモ。こちらも冬鳥で,名前のとおりオスの尾羽が長いのが特徴。シックな色合いで上品な印象です。
次のミサゴは,主に生きた魚をエサとするタカの一種ですが,魚を捕まえるために足に棘があるなど他のタカ科の鳥類にはない特徴があります。トビと同じくらいの大きさですが,翼が長く,飛んでいる姿はトビより大きく見えます。
落ちアユを狙って上空で旋回し,ホバリング体制をとってから,一気に水面に向けて急降下します。留鳥で,一年を通してみることができますが,特にこの時期,アユの産卵場が形成されるトリム公園付近でよく見かけます。
最後は,オオバン。真っ黒一色のボディーに額とクチバシは真っ白でモノトーンな配色が絶妙。自然界が創り出した造形美には改めて驚かされます。こちらも越冬のためにやってきます。
鏡川では四季を通じて多くの種類の野鳥をみることができます。今回はほんの一部の紹介でしたが,これからの時期,冬鳥たちが北国の厳しい寒さを避けて,暖かい高知に訪れるため,ますます賑わいが増していきます。
これからもずっと鏡川が鳥達の楽園のままであることを願います。