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晩秋の工石山
No.50 晩秋の工石山
ほぼ週刊鏡川 2011年12月12日
今年も早いもので「師走」に入りました。この日は,あいにく小雨状態でしたが,工石山の自然環境保全に取り組む,「工石山レクリエーションの森管理運営協議会」のメンバーはアサヒビール高知支社のみなさんと工石山登山を決行しました。
登山の目的は,「さいの河原」にある老朽化したベンチの撤去作業と,新たにアサヒビールよりご寄贈いただいたベンチ4基にプレートを設置すること,そしてサンショウウオの観察です。
こちらは,サンショウウオの生態を紹介しながら保護を呼びかける看板
(昨年度アサヒビールより寄贈)。
みんなでサンショウウオを探しました。石をはぐると,すぐに見つかるはずが。5分・,10分・・,20分・・・,30分経過。うーん,おらん。あせりまくって探していたそのとき。
おった,おった!!このあたりの代表的サンショウウオ。その名は「イシヅチサンショウウオ」。ビニ-ル袋にすくい入れて観察。オタマジャクシ風だが,よくみるとひらべったく,チョロチョロ動く姿がかわいい。イシヅチサンショウウオは高知県の準絶滅危惧種に指定されている貴重な生き物です。看板に書いてある注意事項を守って,そっと鑑賞するだけにしましょう。
作業が終了した後,高川峡谷鏡川源流憩いの広場付近に立ち寄ってみると,まだまだ広葉樹たちが秋の風物詩「紅葉」をくりひろげていました。その横を流れる高川川の清流は,とても綺麗でそして冷たかった!!
もうすぐ高川川の最終地点。この先は鏡川です。いろとりどりの木々のなかをゆったり水が流れる景色。都市部から30分で来れるところ。この自然を大切にしたいものですね。