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オオキンケイギクは「特定外来生物」です!
オオキンケイギクを植えたり,拡げたりすることは,法律で禁止されています。
オオキンケイギクを植えたり,拡げたりすることは,法律で禁止されています。
オオキンケイギクは強靭でよく生育することから,かつては工事の際の法面緑化に使用されたり,苗が販売されたりしており,高知市内でも各所で発生していることが報告されています。
しかし,あまりに強く,一度定着すると日本に昔からいた植物(在来種)よりも旺盛に成長し,従来の生態系に影響を及ぼすことから,平成18年2月に「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)」による「特定外来生物」に指定され,栽培,運搬,販売,野外に放つことなどが禁止されています。
オオキンケイギクとはこんな植物
5月から7月頃にかけて,黄色く目立つ花を咲かせます。花はコスモスの花と似ており,茎の先端に一つの花をつけます。
草丈は30~70cmくらいになります。葉は細長いへら状で丸みをおびて対生する(茎の同じ場所から対になって生える)ことが多く,両面には荒い毛が生えています。
そして夏から秋にかけて種子を実らせます。種子は風や流水に乗りながら散布され,分布を拡大していきます。
オオキンケイギクの栽培が禁止されている原因は,とても強靭で繁殖力が強いため在来生態系に被害を与えるからです。固体に毒が含まれていて危険があるなどの報告は,現在のところありません。
【オオキンケイギク】
オオキンケイギクを見つけたら
もしご自宅の庭先にオオキンケイギクが生えている場合は,ご自身で駆除をお願いします。
公園,川原,土手や道路脇等の公共の場所に生えている場合は,それぞれの管理者にお問合せください。
駆除の方法
丁寧に抜き取りを行う
駆除にあたっては丁寧に抜き取りを行い,翌年以降に種子の発芽や根茎からの再生が見られないかを確認しましょう。
また,広範囲に生育している場合などには多くの労力を必要とするため,種子の散布を防ぐことを目的とするならば,種子のできる開花期のはじめごろまでに,地上部を刈り取る方法も効果的です。ただし,この場合,同年中に地上部が再生し,再び開花することがあります。
駆除したものは袋などに詰めて枯死させた後に処分する
抜き取ってすぐの根には再生能力があるため,そのまま移動させてはいけません。外来生物法により,生きたまま運ぶことは禁止されています。駆除を行う際には,根から抜いたものを天日にさらして枯らす,または,袋に入れて腐らせるなどの処置をした後に移動させてください。
ご家庭で処分される場合は,枯死させたものを「可燃ごみ」として,地域で指定された日・場所に出していただくようお願いします。
参考リンク(環境省ホームページ)
http://www.env.go.jp/nature/intro/index.html 日本の外来種対策
http://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/list/L-syo-01.html 特定外来生物の解説(オオキンケイギク)
http://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/manual.html 特定外来生物の見分け方(同定マニュアル)