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計量に関すること
1.計量器定期検査について
計量法では,取引・証明に使用される計量器(主に質量計)について,2年に1回の定期検査を義務付けられています。商店や工場・量販店等で計り売りされる商品を計量するはかりや商品の質量表示に使用するはかり,医療機関で健康診断,診断書,介護要否意見書,母子手帳などへ記載するための体重測定用のはかり,薬局で調剤をするはかり,学校や保育園・幼稚園で健康診断に使用する体重測定用のはかりや給食の食材検収用のはかり等は,定期検査を受けなければなりません。
高知市では,市内区域を大きく2つに分け,原則として偶数年度には中心部,鏡,土佐山を,奇数年度には周辺部,春野町,街路市の事業所を対象に検査を実施しています。
毎年4月上旬から5月下旬にかけ,学校や公民館・公園等を会場に,計量器を持参して検査を受検していただく集合場所検査を実施しています。(※令和6年度集合場所検査日程は,下記リンク参照)
また,高精度(1級,2級,H級)のはかり,薬局や病院で,薬の調剤に使用しているはかり,運搬が困難なはかり,はかりの数量が多い等の場合は,計量器の設置場所で検査を受検していただく所在場所検査を実施しています。
※取引・証明に使用するはかりは,検定証印もしくは,基準適合証印が付された計量器以外は,使用できませんのでご注意ください。(※下記リンク「取引・証明に使用するはかりについて」参照)
※計量器定期検査には条例で定められた検査手数料が必要です。(※下記リンク「検査手数料一覧」参照)
定期検査は高知市(高知市以外に事業所がある場合は高知県工業技術センター計量検定室)が行う検査に代えて,国家資格を持った計量士の行う代検査を受検することもできます。
計量検査所の場所について
2.商品量目立入検査
量目とは「りょうもく」と読みます。この検査では,スーパー等で計り売り(例えば100g当り○円)されているパック詰商品の表示と実際の重さが正しいかどうか,法律で決められた誤差(公差)を超えた違反商品がないかどうか検査します。
検査のポイントは「風袋(ふうたい)」がきちんと引かれているかどうか。トレイやラップ・タレ等は風袋と呼ばれ,計り売りの時は商品の重さ(ラベルに表示されている重さ)の中に含めてはいけません。
一般的な風袋,「トレイとラップ」という組み合わせの場合,小さいものでも5g,大きいものは10gを超すことがあります。 この風袋をきちんと引いて商品の計算をしていない場合,その商品を購入する消費者は損をすることになります。毎日少しずつの損が,1年間では大きな損となり,家計に影響してきます。
ひどい例として,1000g当り1,000円の輸入松茸を検査した際,表示されていた重さは,松茸(商品本体)と共にカゴや柑橘類,松の葉(風袋)を含んだ数字でした。この風袋を計量してみると50gを超えていました。つまり,この商品を購入する消費者は松茸と同じ単価で風袋を,50円以上もの金額で買わされていたことになります。単価の高いお肉にもステーキのタレがついているのをよく見かけますが,このタレについても風袋引きをしていなければ,お肉と同じ単価で買わされることになるのです。
また,野菜や惣菜(特に揚げ物)に著しくにみられるのが「自然減量」です。ラッピングしてから時間が経つと水分や油分が蒸発していきます。商品管理が行き届いていない場合,こういった商品は再計量されないまま放置され,消費者が購入する時は,表示された数字よりかなり軽くなっています。
3. 普及・啓発活動
計量行政は広く知られる分野ではありません。しかし,「計る」という行為は日常生活に密着したものです。平成5年の新計量法の施行日を記念して,毎年11月1日は「計量記念日」になっています。
高知市でも,計量記念日は勿論,11月を計量月間とし,日頃なじみの薄い計量についてよく知っていただく為の行事を行っています。
●一日計量指導員
毎年6名の消費者の方に一日計量指導員をお願いし,自宅ではなく,実際に量販店で量目検査を体験していただく行事です。適正計量管理事業所(国・県知事が指定した,自社で計量管理ができる施設・設備・能力を持った事業所)などに協力をしていただき,店内で量目検査体験を実施します。
検査終了後,日頃あまり目にすることのないバックヤード(商品を加工・パック詰する場所)の見学や,検査結果について事業者と高知県工業技術センター計量検定室(共催)を交え,意見交換を行います。その際には,さまざまな質問や要望が事業者や行政に出され,毎年充実した懇談会が開催されています。
●計量に関する図画・ポスターコンクール
高知県内小・中学生を対象に毎年募集をしています。計量に関係していることならどんなことでも題材にしてもらい,応募していただいた中から,高知県知事賞1名・高知市長賞1名・高知県計量協会長賞1名・特選・入選者を各5名選考し,表彰式を開催しています。
小・中学生が描く「計量」は,保健室での身体測定の様子,商店や市場で計り売りをしている場面,ガソリンスタンドで給油しているところ等,本当によく観察しながら描かれており,毎年力作揃いです。
★令和6年度計量(はかり)に関する図画・ポスターの募集について
高知市計量検査所では毎年11月の計量月間に合わせ,高知県工業技術センター計量検定室,高知県計量協会と協力し計量啓発活動を実施しています。その一環として,小中学生を対象にした「計量(はかり)に関する図画・ポスターコンクール」を開催しており,本年度も作品募集を行います。
●図画・ポスターコンクール 作品募集要領 [PDFファイル/103KB]
●図画・ポスターコンクール 作品募集チラシ [PDFファイル/492KB]
※過去の入賞作品及び令和5年度の作品展示の様子(高知市役所1階展示スペース)
●令和4年度コンクール入賞作品 [PDFファイル/1.06MB]
●令和5年度コンクール入賞作品 [PDFファイル/768KB]
●令和5年度高知市役所での作品展示の様子 [その他のファイル/695KB]
4. その他 ・ お知らせ
電気・ガス・水道・燃料油(ガソリンや灯油等)の各メーターに対しても正確に計量できるよう計量法では規制しています。計量検査所では,正しい計量器を使用しているか,また,正しく計量器を使用しているかを立入検査しています。
「子メーターご使用の管理者の方へ」(お知らせ) 子メーターご使用の管理者の方へ [PDFファイル/70KB]