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ペットの災害対策【R7.3.28更新】
大切なペットを守るために
災害が起こって避難しなければならなくなったとき、ペットをどうするか考えていますか。
災害時の対応は、飼い主による「自助」が基本です。
ペットと共に安全に避難でき、周りの人に迷惑をかけず、安心して過ごすために、日頃から備え・心構えをしておきましょう。
冊子 [PDFファイル/4.37MB] | チラシ [PDFファイル/18.27MB] |
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日頃の備えをしましょう
住まいの防災対策
- 室内で飼っている場合
動物が普段いる場所は、地震のときに家具やケージが倒れたり落下しないようにしっかり固定しましょう。
水槽などで飼っている場合は、台に固定してガラス飛散防止フィルムを貼るようにしましょう。
- 屋外で飼っている場合
飼育場所は、地震のときに破損しやすいブロック塀や、ガラス窓の下、倒れやすい建物のそばは避けましょう。
災害時には動物が驚いて逃げ出すことがあります。首輪や鎖は外れたり切れたりしないか、ケージや囲いに隙間がないか、定期的に点検しましょう。
家族の話し合いやご近所との連携
家族間の連絡方法や集合場所、ペットの避難方法や役割分担について話し合っておきましょう。
留守中に災害が起こった場合を想定し、ペットの安全確認や協力体制についても考えておく必要があります。
様々な状況に対応できるよう、ペットの預け先を複数用意しておくことも大切です。
また、いざというときに助け合えるよう(共助)、ご近所や他の飼い主とも日頃な関係を築いておきましょう。
情報収集と避難訓練
災害発生時にスムーズに避難ができるよう、避難場所までの経路と所要時間、危険な場所や迂回路について調べておきましょう。
ペットの同行避難訓練へ参加することも、災害時の具体的なイメージを持つために有効です。
健康管理としつけ
予防接種やノミ・ダニ・フィラリアなどの寄生虫の駆除を行ったり、不妊・去勢手術をしておくことも重要です。
日頃からブラッシングやシャンプー・トリミングをして体を清潔にしておきましょう。
キャリーバッグやケージに入って移動することやその中で長時間過ごせるようトレーニングをしておくこと、
人や動物を怖がったり攻撃的にならないよう様々な環境に慣らしておくことも
ペットのストレスを軽減するために必要です。
動物のための備蓄品の用意
避難所にペット用の備蓄はありません。
飼っているペットに対する備えは基本的に飼い主の責任です。
少なくとも5日分、できれば7日分以上用意しましょう。
優先順位(1) 命や健康に関わるもの |
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・療法食、薬 |
優先順位(2) 飼い主やペットの情報 |
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・ペットと飼い主の防災手帳 |
優先順位(3) その他のペット用品 |
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・食器(使い捨ての皿にラップをかければ代用可能) |
所有明示
避難時はペットと離れてしまうことも考えられます。
そのような場合に備えて所有者が分かるようにしておくことは、飼い主だけがペットにできる愛情表現の一つです。
身元が分かるよう「マイクロチップを装着・登録する」「迷子札を付ける(鳥は足環など)」などの複数の方法で対策をとっておくと安心です。
飼い犬の場合は、首輪に鑑札や狂犬病予防注射済票を付けておくことが法律で定められています。
環境省「宣誓!無責任飼い主ゼロ宣言!!」を加工して作成
避難するときは、ペットも一緒に逃げてください(同行避難)
避難の指示が出たときや、住居が危険になった場合は、ペットと一緒に避難場所まで速やかに避難してください。
突然の災害でペットは興奮しています。
リードをしっかり持つ、キャリーバッグやケージの扉が開かないようにするなどの注意をしながら、同行避難をしましょう。
同行避難に抵抗を感じる方も多いと思います。
しかし、東日本大震災発生時には多くのペットが取り残され、放浪や繁殖が大きな問題になりました。
同行避難はこれらの教訓を受けて国によって作られた方針です。
※同行避難とは「災害発生時に飼い主がペットと共に安全な場所へ避難すること」であり、避難所で人とペットが同一の空間で過ごすことを意味するものではありません。
ペットとの避難生活について考えましょう
避難所では
ペットの受け入れ条件については避難所によって異なります。
高知市の指定避難所に配備している「避難所運営マニュアル」では、ペットスペースを屋外に配置することを基本とし、飼育方法等についてのルールを定めています。
※盲導犬・介助犬などの身体障害者補助犬はペットとして扱いません。
避難所運営マニュアル(地域防災推進課ホームページ)
https://www.city.kochi.kochi.jp/soshiki/12/hinansho-manyuaru.html
避難所には、動物が苦手な方やアレルギーを持っている方などもいます。
ルールを守って、他の避難者に迷惑をかけないようにしましょう。
ペットと一緒に生活できなくなることも
ペットは自宅、飼い主は避難所というように、ペットと離れて生活しなければならない状況も想定されます(分散避難)。
また、これまでの災害では、災害発生後、例えば被害自宅から避難所へ、避難所から仮設住宅へと状況が変わるときにペットを一緒に連れて行けず、問題になることがありました。
万が一に備え、ペットを被害が及ぶ可能性の低い遠方の知人や施設に預けることも事前に検討・相談しておきましょう。