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レジオネラ症について【R4.5.13改正】

レジオネラ症とは?

 レジオネラ症は,「レジオネラ属菌」という細菌によって起こる感染症です。

レジオネラ属菌

 レジオネラ属菌は本来,環境細菌であり,土壌,河川,湖沼などの自然界に広く生息していますが,一般にその菌数は少ないと考えられています。

 自然環境では20℃から42℃で生存し,36℃前後が最も増殖に適した温度といわれています。

 また,繁殖するためアメーバなどの原生動物に寄生するため,レジオネラ属菌は,アメーバの中では塩素などの消毒剤に対して抵抗性になります。

感染経路

 レジオネラ属菌を含む細かい水滴(エアロゾル)や土ぼこりなどを吸い込むことによって起こります。人から人への感染はありません。

感染事例

 国内では主に入浴施設等を発生源とした感染事例が多数報告されており,死亡者も発生しています。

 共通の感染源(循環式の浴槽水,冷却塔の冷却水等)から複数の人が感染することがあります。特に,公衆浴場,旅館業の入浴施設や温水プール等の施設は,レジオネラ属菌が繁殖しやすい条件を備えていることから,適切に維持管理する必要があります。

分類

 レジオネラ症は,病状の進行が早く適切な治療が遅れると死亡することがある「レジオネラ肺炎」とインフルエンザに似た症状の「ポンティアック熱」の2つに分けられます。

 
分類 概要
レジオネラ肺炎

潜伏期間は,2~10日。

悪寒,高熱,全身倦怠感,頭痛,筋肉痛などがおこり,呼吸器症状として痰の少ない咳,少量の粘性痰,胸痛・呼吸困難などが現れ,時として重症になり死に至る場合もあります。
ポンティアック熱

潜伏期間は1~3日。

発熱を主症状とした非肺炎型疾患で発熱,寒気,関節痛が見られ,一般に数日で軽快します。

特徴

 レジオネラ肺炎は,乳児や高齢者,病気にかかっている人など,抵抗力の弱い人が発病しやすい傾向があります。

 患者さんとの接触によって感染したという報告はありませんので,患者さんを隔離する必要はありません。(人から人へ感染することはありません)

予防

 感染予防の三原則は,1 レジオネラ属菌を増殖させない,2 汚染されたエアロゾルを発生させない,3 直接肺に吸い込まないことです。

 従って,エアロゾルを形成しやすく,かつ肺に吸引する機会が多い,循環式浴槽,打たせ湯,バブルジェット式浴槽,シャワーなどのほか,超音波式加湿器,冷却塔水などは,その管理に厳重な注意が必要です。その他,工事現場の砂塵を吸い込んで感染した事例も報告されていますので,そのような場所では,エアロゾルを吸引しないよう,マスクなどの着用も効果があるでしょう。

 湯を循環させて再利用するタイプの家庭用のお風呂を使用する場合は,メーカーの推奨に従って維持管理してください。

 家庭用加湿器を使用する場合は,タンクの水を毎日交換するとともに,タンク内を清掃してください。

レジオネラ症関係通知は,以下の外部サイト及びPDFファイルをご参照ください。

○ 入浴施設の衛生管理の手引き (公衆浴場におけるレジオネラ症対策に資する検査・消毒方法等の衛生管理手法の開発のための研究)令和3年度厚生労働科学研究  (2022年5月)[PDF]

○ 入浴施設におけるレジオネラ症防止対策  厚生労働省(2019年12月)[PDF]

○ 令和元年12月17日改正 薬生衛発1217第1号 循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアル(改正後全文) [PDF]

○ 令和元年9月19日改正 生食発0919第8号 [PDF]
○ 別添1 公衆浴場における水質基準等に関する指針 別添2 公衆浴場における衛生等管理要領 別添3 旅館業における衛生等管理要領 [PDF]

○ 令和元年9月19日 薬生衛発0919第1号  [PDF]
○ 別添 公衆浴場における浴槽水等のレジオネラ属菌検査方法 [PDF]

○ 平成30年8月3日改正 薬生衛発0803第1号 [PDF]
○ 別添 レジオネラ症を予防するために必要な措置に関する技術上の指針 [PDF]

○ レジオネラ対策のページ(厚生労働省ホームページ)(外部のサイト)

 

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