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プリント加工されたTシャツによる健康被害について
Tシャツのプリント加工を行う事業者の皆様へ(お知らせ)
平成28年9月10日及び9月11日に神奈川県茅ヶ崎市において開催された,マリンスポーツイベントで配布されたT シャツにより,皮膚炎症などの健康被害が発生したとの報道があり,消費生活用製品安全法に基づき,独立行政法人製品評価技術基盤機構が当該T シャツから溶出される成分を分析した結果,T シャツのプリント加工に使用された塩化ジデシルジメチルアンモニウムが皮膚障害の原因物質と考えられること,洗濯により当該物質濃度は低減するものの1回の洗濯のみでは人の皮膚に刺激を及ぼすおそれのある量が残留すると考えられることが明らかになりました。
今後の同様の事故の再発防止のため,T シャツのプリント加工を行う関係業者の皆様に対して,厚生労働省から以下のとおり通知が発出されましたので,お知らせします。
1 T シャツのプリント加工の工程で新たな製造方法を導入する場合には,その導入した製造方法における安全性をよく確認すること。その際,これまで使用経験のない化学物質の使用が疑われる場合には,必要に応じて,当該化学物質の販売元に遡って情報収集することも考慮すること。
2 上記1における化学物質のリスク低減化のため,最終製品の洗浄等の対応策を十分検討するなど,最終製品の安全性を確保すること。
通知:平成28年12月22日 薬生薬審発1222第2号 厚生労働省医薬・生活衛生局医薬品審査管理課長通知「マリンスポーツイベントで配布されたT シャツによる健康被害について」[PDFファイル/80KB]