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小荷物専用昇降機の維持保全について

小荷物専用昇降機の維持保全について

 去る平成24年12月19日、京都府宮津市の事務所に設置された小荷物専用昇降機において発生した事故について,利用者の死亡事故が発生しました。

 本件はフロア型の小荷物専用昇降機において、出し入れ口の戸がその階にかごが停止していないにもかかわらず開いたため、利用者が誤って転落したものと考えられております。この事故は設置後、約20年間保守点検の実施がされていなかったことが原因と考えられることから、同様の事故の再発防止のためには、定期的な保守点検とそれに基づく部品交換等安全確保のために必要な措置を実施することが必要です。

 このため、所有者、管理者または占有者は、管理体制の整備、日常の点検等を徹底し、専門の技術を有するものに保守点検を依頼する等、適切な維持管理をしていただくようにお願いいたします。 

維持管理の例

維持管理の主な項目及び具体的な内容は、次のとおりです。詳細な維持管理については、ご使用の小荷物専用昇降機の製造会社の取扱説明書(または、取扱説明書<運行管理編>)を確認ください。なお、取扱説明書をお持ちでない場合は、製造会社にお問い合わせください。

維持管理の主な項目及び具体的な内容
維持管理の主な項目具体的な内容
管理組織、運営
  1. 管理責任者、及び緊急時の連絡先を明確にする。
  2.  取扱説明書、図面等の関係図書を大切に保管する。
  3. 保守点検を専門の技術を有するものに依頼する。
日常の管理
  1. 日常点検を行い、異常の有無を確認する。
  2. 機械室の鍵、運転キーは厳重に管理する。
適正な昇降機の使い方
  1. 昇降機の使用者を適切に指導、訓練する。
  2. 取扱説明書どおりの使用を確認する。
  3. 機械室内及び昇降路内への立ち入りを禁じ、かご内に入ることを禁じる。
  4. 取扱要領、使用上の注意のステッカーを出し入れ口の戸に貼付する。
使用者に対する安全指導
  1. 使用者に取扱要領、使用上の注意等を周知、指導する。
  2. 使用者はかご内に表示された定格積載量を守り、荷崩れしないようにし、かご内からはみ出さないように載せる。
  3. かご内に入らない。出し入れ口から体を入れない。

日常の点検例

 「戸が閉まってから、かごが動くこと」、「出し入れ口の戸の開閉はいつもと変わりないか」、「出し入れ口の戸を開閉して、開いている時に使用中灯が、閉じた時に戸締確認灯が点灯すること」を、戸の開閉時に挟まれ等に注意して、確認ください。

なお、使用中戸締確認灯等の名称は、製造会社によって異なります。取扱説明書等で確認ください。

 かご内清掃の注意事項

 かご内の清掃をするときには、かごの奥まで届く、柄のついたモップ等を使用ください。かご内に乗り込んだり、出し入れ口から体を入れたりして清掃しないように注意ください。

 「使用上の注意」等の取り付け例

 「使用上の注意」等のステッカーに汚れ、破損がないかを点検してください。汚れ、破損がある場合には取り替えてください。

 新たに貼るステッカーについては、製造会社等にお問い合わせください。

取り付け例

 「使用上の注意」等のステッカーの例

 ステッカーの例を示します。なお、ステッカーは製造会社等によって異なる場合があります。

ステッカーの例

 緊急時の連絡先

 緊急時の連絡先、または保守会社名及び連絡先を出し入れ口付近に表示してください。

リーフレット

 建築指導課において,啓発リーフレットを窓口配布しております。

小荷物専用昇降機の適正な維持管理のお願い [PDFファイル/223KB]

 

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