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市長から職員の皆さんへ(今年一年を振り返って)

 市民の皆さま、職員の皆さんおはようございます。

 職員の皆さんには、日々、それぞれの職務に真摯に取り組んでいただいておりますことに、感謝申し上げます。

 今年一年振り返りますと、市民の皆さまや議会の皆さまに多くのご支援・ご協力をいただき、職員の皆さんとともに、「安心・安全のまちづくり」そして「活力あるまちづくり」に取り組んだ一年でした。

南海トラフ地震対策

 まず、本市の最重要課題であります南海トラフ地震対策につきましては、県と連携しながら、取り組みを進めてまいりました。

 平成25年度から取り組んでいる津波避難困難地域における津波避難施設11カ所(避難センター2カ所、避難タワー9カ所)の整備につきましては、昨年度に津波避難タワー2カ所がすでに完成しており、今年度はこれまでに種崎地区の舟倉津波避難センターと貴船ノ森津波避難センター、三里地区の新築津波避難タワー、春野地区では戸原西津波避難タワーが完成するとともに、長浜地区の長浜津波避難タワーの工事もほぼ完了しています。

 残ります三里地区2カ所、春野地区2カ所の津波避難タワーにつきましても、来年3月までに完成する見込みであり、今年度末までには、計画した津波避難施設11カ所全ての整備を完了させ、本市の沿岸部における津波からの避難困難地域の解消を図ります。

 また、津波避難路・避難場所の整備につきましては、全体計画240カ所について、順次工事に着手しており、今年度末までに、すべての津波避難施設の整備完了をめざします。

 学校施設の耐震化では、校舎については今年度末までに耐震工事が完了する予定であり、残ります体育館等の耐震工事についても早期の完了をめざします。

 公立・民営保育園の耐震化につきましては、平成30年度末までに全保育園の工事完了をめざしており、今年度は宮前保育園並びに大津保育園の改築設計を行うとともに、民営保育所への耐震整備等に対する助成を行い、4園がすでに完了し、年度内には3園が完了する予定です。

地方創生への取り組み

 高知市版人口ビジョンおよび総合戦略の策定については、有識者会議や市議会での熱心なご論議をいただき、本年10月に策定を完了しました。

 本市の人口ビジョンでは、45年後の2060年の人口規模について、28万人を維持する目標を掲げています。

 そのために、2013年の合計特殊出生率1.46を2019年には1.6に引き上げ、さらに2035年には2.07まで段階的に引き上げることをめざすことや、全国でワースト7位という男性の高い死亡率を改善していくことで自然減を抑制するとともに、若い世代の転出超過を抑え、県外からの移住等を促進することによって人口社会減からの脱却をめざしています。

 この将来展望の実現に向けた最初の5年間の計画である総合戦略では、(1)産業活性化と安定した雇用の創出(2)新しい人の流れの創出(3)子育て支援や女性の活躍の場の拡大(4)バランスの取れたまちづくりと地域間の連携など、4つの基本目標を掲げており、高知県や周辺市町村と連携を図り、県全体の発展の牽引役としての役割を果たしながら、施策の推進を図ってまいります。

新庁舎建設

 新庁舎整備につきましては、本年9月に、本庁舎のすべての機能を本町仮庁舎および丸ノ内仮庁舎に移転し、現在は本庁舎の解体工事が進められています。

 今年9月30日には、市議会をはじめ市政功労者や関係団体の方々のご臨席の中、本庁舎の閉庁式を開催し、戦後の高知市政の発展に大きな役割を果たしてまいりました旧本庁舎の57年間の歴史に幕を閉じました。

 新庁舎の実施設計はすでに完了し、来年3月には建設工事の入札を行い、5月から着手する予定です。

 平成31年2月頃の完成をめざしており、平成31年5月の連休明けから新しい総合庁舎での業務を開始する予定です。

 また、鏡庁舎につきましては、今年度は仮庁舎となる中山間地域構造改善センターへ機能を移転しており、来年1月には解体工事をはじめるとともに、今年度内には実施設計を完了させ、平成28年度中に建設工事を行い、完成させる予定です。

 春野庁舎につきましては、同様に今年度内に基本・実施設計を完了させ、平成28年度には春野文化センター・ピアステージ東側の消防屯所に隣接する土地に新しい春野庁舎を建設し、移転することとしています。

消防署所再編

 消防署所の再編につきましては、本年4月に長浜出張所および春野出張所を統合した南消防署南部分署が春野町芳原の環状線沿いに開設しており、ここは将来、南消防署とする計画です。

 また、12月議会で予算を認めていただきました、イオンモール高知東に建設予定の(仮称)北消防署につきましては、用地取得および実施設計が完了し、来年度から建設工事に着手し、平成29年10月の開署をめざします。

観光振興 

 観光振興につきましては、本年は、土佐が生んだ維新の英傑・坂本龍馬先生の生誕180年であるとともに、桂浜の龍馬像が建立から88年の米寿を迎える記念の年であったことから、さまざまな記念事業が実施されました。

 5月には龍馬像米寿記念イベント、7月には鹿児島・山口・高知の子どもたちによる「平成の薩長土・中学生フォーラム」を開催、11月には「帆船海王丸」が来港し、また、坂本龍馬先生の誕生日である11月15日には、第27回全国龍馬ファンの集い高知大会や龍馬誕生祭、桂浜では龍馬まつりなどが開催され、多くのファンでにぎわいました。

 また、本市の代表的な観光名所である桂浜公園の再整備については、本年4月に策定した「桂浜公園整備基本構想」をもとに、現在、基本計画の策定作業中であり、施設配置や運営手法等の検討を進めているところです。

高齢者福祉

 今年度からスタートした「第6期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画」では、高齢者の方々ができる限り住み慣れた地元で、自分らしい暮らしができることをめざす「地域包括ケアシステム」の構築を柱として、高齢者の皆さまの「健康づくり、いきがいづくり、自立支援、認知症高齢者の方への支援等」に取り組みました。

 特に、認知機能の維持に効果の期待される本市独自に開発した「しゃきしゃき百歳体操」については、サポーターとともに普及に努めてまいります。

子ども・子育て支援

 本年4月からは「子ども・子育て支援新制度」がスタートし、本年3月に策定した「高知市子ども・子育て支援事業計画」に基づき、幼児期の教育や保育の提供体制の整備、放課後児童クラブをはじめとする地域子ども・子育て支援事業の拡充など、妊娠、出産、子育てのそれぞれのライフステージに応じた「子ども・子育て支援」に取り組んでいます。

 平成26年度からは、保育所同時入所における第2子の保育料を全国の県庁所在都市ではじめて無料化し、平成27年度からはその対象を幼稚園や認定こども園まで拡大しており、現在は、来年10月からの小学6年生までの子ども医療費の無料化に向けて準備を進めているところです。

土佐山学舎開校

 本年4月1日に、土佐山小学校・中学校を統合した小中一貫教育校「土佐山学舎」が開校しました。

 土佐山学舎では、自然豊かな教育環境の中で、最新のICT機器を導入し、義務教育9年間に「4年・3年・2年」の学年区分での小・中の教員の相互乗り入れによる指導や、9年間の一貫した英語教育、地域との交流を重視する土佐山学を取り入れるなど、特色ある教育活動に取り組んでいます。

 現在は、校区外からの40人を含めた98人の児童生徒が通学しており、来年度は校区外からの新たな40人を含めて(校区外の計80人)、生徒数は130人を超えることが確実になってきており、さらに地域の活性化が図られることを期待します。

中学校給食

 中学校給食については、本年9月に「中学校給食の運営に関する基本方針」を策定するとともに、給食センター建設場所として針木浄水場と高知競馬場の敷地内の2カ所を選定し、合わせて6,000食規模の給食センターを建設することとしております。

 来年10月をめどに、基本・実施設計作業を進めており、平成28年度中に造成工事に着手し、平成30年度中の中学校給食完全実施をめざします。 

中心市街地活性化および新図書館等複合施設整備

 中心市街地活性化については、本年8月に複合施設「帯屋町チェントロ」がオープンいたしました。

 14階建ての民間施設の1・2階には、書店やコンビニエンスストア、飲食店等が入居し、3階には県市が誘致したIT関連企業が11月に入居するとともに、4階から14階までが賃貸マンションとなっており、隣接する店舗等とあいまって、中心市街地の居住人口の増加や、まちのにぎわい、雇用の創出にもつながってきています。

 また、「オーテピア」という愛称に決まりました、現在建設中の「新図書館等複合施設」の整備については、東洋ゴム工業株式会社による偽装問題により、残念ながら工期が延長されていますが、県市連携のもとで、新図書館におけるサービスの拡充・強化等について十分協議しながら、平成30年夏以降の開館をめざしてまいります。

新たな年に向けて

 先般の選挙におきまして、公約として掲げた政策については、それぞれの部署で検討を始めていただいたと思いますが、これから本格化する平成28年度当初予算編成の中で議論を深めながら、「にぎわいと暮らし安心のまちづくり」の実現に向けて、積極的に取り組んでまいりますので、よろしくお願いいたします。

 新しく迎える平成28年が、市民の皆さまや職員の皆さんにとりまして、希望の持てる明るい年となりますように、お祈りを申し上げ、年明けには、新たな気持ちで仕事始めを迎えていただけますように願いまして、年末のあいさつとさせていただきます。

 一年間ありがとうございました。