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市長から職員の皆さんへ(令和6年 年頭あいさつ)

 市民の皆様、職員の皆さん、明けましておめでとうございます。

 年頭のあいさつに先立ちまして、「令和6年能登半島地震」において、お亡くなりになられました方々に対しまして、ご冥福をお祈りいたしますとともに、被災されたすべての方々に、心からのお見舞いを申し上げます。
 既にすべての部局に対しまして、情報収集に努めていただくとともに、支援要請などがあった場合には、速やかに対応できるよう準備をしていただくことをお願いしておりますので、引き続き、よろしくお願いいたします。
 さて、辰年の令和6年のスタートとなります。私も、名前に龍の字がありますので、この年に私の実質的な市長としてのスタートがきれることに、運命的なものを感じており、職員の皆さんとともに、羽ばたいてまいりたいと考えていますので、本年もよろしくお願いいたします。
 この年末年始は、本市の天候は比較的穏やかな日が続くなかで、消防署所やごみ収集、能登半島地震に関する情報収集にあたっていただくなど、部署によっては勤務の方もおられたかと思います。年末年始の業務、本当にご苦労様でした。
 昨年までの3年間にわたるお正月は、コロナ禍で迎えましたが、昨年5月に感染症法上の5類に移行し、最近の感染状況も落ち着いていることから、久しぶりに穏やかな年末年始を過ごせたのではないかと思います。
 先月12月市議会では、物価高騰の影響を受けた市民の皆様や事業者の方々を引き続き支援するため、総合経済対策を盛り込んだ国の補正予算を活用し、スピード感を持って、本市の緊急支援策となる補正予算について議決を賜りました。
 補正予算の内容は、住民税非課税世帯や子育て世帯への支援に加え、厳しい経営環境に置かれている社会福祉施設等の事業者や農業者等の事業継続を支援するための経費が中心となっていますので、迅速な予算執行に努めていただきますよう、お願いいたします。

組織・職場づくり 

 まず、組織・職場づくりについて申し上げます。
 この度の市長選挙は、投票率が約40パーセントで前回の選挙より3ポイント余り下回っておりました。
 市民にとって一番身近な市政の選挙に約6割の人が行っていないという結果には危惧しています。
 市民の皆様に市政をより身近に感じていただき、住民サービスの満足度を一層高めていくためにも、職員の能力を更に引き出して何事にも主体的に高知市が取り組める、より積極的な市政を実現してまいります。
 特に、高知市に暮らす若者や子どもたちの笑顔が絶えず、その笑顔で高齢者が勇気づけられる、正に、高知市における共生社会の実現は、前市政に引き続き、目指してまいります。
 また、「ここで生まれ、育ち、生きていくことを誇りに思える」ような高知市にしていきたいと考えています。
 そのためにも、現在の市役所職員が、誇りとやりがいを持って働ける職場づくりを進め、子どもたちが、自分の将来を考える時に、高知市役所に就職することを夢見てもらえるような組織にしていきたいと強く思っていますし、その責任は市長の私にあると思っています。
 私が考える組織の理想像は、不祥事や若手職員の退職を防ぐために、風通しが良く、職員が一人で抱え込まなくていい組織をイメージしています。
 そして、組織の理想像はリーダー像と等しいと言えることから、私の思いとしては、ボトムアップが活発な組織をつくりたいですし、市長として責任をしっかりと持ちますので、職員が失敗を恐れずチャレンジできる組織をつくっていきたいと考えています。​

 

令和6年度当初予算編成 

 次に、令和6年度当初予算編成について申し上げます。
 今般の選挙戦を通じまして、公約に掲げましたこれらの施策を各地域で訴えさせていただきましたが、市民の皆様からは、人口減少等に伴う地域の厳しい実情などを踏まえ、数多くのご要望やご意見をお伺いしておりますので、こうした貴重なご意見等を大切な財産として受け止め、今後の市政運営に活かしてまいります。
 こうした貴重な市民の皆様の声は、今後もしっかりと聴いてまいりたいと思いますが、全体のバランスを大事にしながら、市長査定の場で、皆様としっかり議論をした上で、判断してまいります。
 市長就任後から申し上げてきましたが、私は、前市政のレガシー・実績をしっかりと受け継いだ上で、良いものはより良くし、足りないものは足し、変えるべきは変えていく、というスタンスで今後の市政運営に臨んでまいります。
 このスタンスをどのような手段に落とし込んでいくかという際に、私としては、日常業務の無駄を無くしたいという気持ちが強く、予算査定の場面でも、このことを前提として進めてまいります。
 そのためにも、日々の仕事の中で職員が気づき、その気づきを自分の中で終わらせず、私も含め周りと共有し、話し合える職場づくりが重要となりますので、是非とも職員の皆さんと一緒に築いてまいりたいと考えています。
 令和5年度の年間収支は、収支均衡を保つために財政調整基金や減債基金の取り崩しが避けられない見込みとなっています。
 予算の編成時における財源不足を補てんするための両基金の今年度末残高見込みにつきましては、約45億円程度にまで復元いたしましたが、今後見込まれる補正予算に活用した上で、令和6年度当初予算の財源調整を行うには不十分であることに加え、税収をはじめとする一般財源については、エネルギー価格高や物価高騰によるコスト増大に伴う企業収益の圧迫などの影響に左右される可能性がありますので、今後の歳入見通しが立ちにくく、不安定な状況が続きます。
 令和6年度当初予算の編成におきましても今年度と同様に、多額の基金を繰り入れしなければ収支の均衡が図れない厳しい状況が想定されますことから、先月発表された国の地方財政対策等の内容を慎重に精査しながら、市税をはじめとする一般財源総額を的確に見込んだ上で、ふるさと納税の推進やクラウドファンディングの活用などによる歳入の確保、既存事業のスクラップや見直しによる歳出の削減などの財政健全化に向けた取組を徹底し、事業の優先順位づけを厳格に行い、県市一体となって県都高知市の新しいまちづくりを進めるため、職員の皆さんとの議論を通じ知恵を出し合い、選挙公約で掲げた5つのまちづくりビジョンにおける10の基本政策と150の施策の実現に向けて、積極的に施策展開をするための予算編成を進めてまいります。

県市連携、県都の役割と責任

 次に、県市連携、県内市町村との連携について申し上げます。
 県市連携につきましては、これまで以上に連携を密にしてまいりますとともに、国との連携も強化してまいりたいと考えております。
 国や県も基礎自治体の実情を踏まえずして政策決定することはもはやできない時代になっていると考えております。
 国・県・高知市は対等・協力の関係として相互に連携し、社会情勢の変化とともにますます多様化・複雑化する行政課題に立ち向かっていかねばなりません。
 そのためには、住民に直接向き合う基礎自治体としての重要課題を政策提言という形で国や県に届け、財源の確保を図っていく必要があると考えております。
 特に、人口減少、南海トラフ地震の脅威、経済回復、物価高騰といった重要課題に対応するためには、国・県との連携・協力が不可欠になりますので、日頃からの信頼関係の構築が大切だと考えております。
 私がこれまで培ってきた人脈で、国・県・高知市の相互の人材交流を強化するなど、様々な連携の仕組みを作ってまいります。
 また、高知市は県内のあらゆる都市機能が集中する街ですが、高知市だけが発展していけば良いといった考えは持っておりません。
 時には県内33の市町村の先頭に立ち、時には後ろに回って後押しをする。相互に連携し支え合っていくことが重要であると考えており、高知市は県都としての役割と責任も果たしていかなければなりません。
 私はオール高知市の英知を結集して、県都改革を行い、ともに発展する礎を築いてまいります。
 市民の皆様の夢を私の夢として、新しい高知市を作っていくために、職員とともに一丸となって市政発展に全力を尽くす決意を持っておりますので、よろしくお願いいたします。

新たな年を迎えて

 結びに、職員の皆さんには、職場でチームワークをしっかりと組んでいただき、市民の皆様の思いに寄り添い、一丸となって市政を進めていただきますことをお願いいたします。
 今年一年が市民の皆様、職員の皆さんにとって、様々な可能性が広がる良き年であることを心からご祈念申し上げ、年頭にあたってのご挨拶といたします。
 今年もどうかよろしくお願いいたします。