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市長から職員の皆さんへ(令和7年 年度当初あいさつ)

 市民の皆様、職員の皆さん、おはようございます。

 職員の皆さんには、日々、それぞれの職務に真摯に取り組んでいただいておりますことに感謝申し上げます。

 本日から新しい組織体制のもと、令和7年度の業務がスタートしますので、チームワークを大切にしていただきながら、それぞれの施策に取り組んでいただきますようお願いいたします。

 さて、先の3月市議会定例会で議決をいただいた本年度の当初予算では、「変化の実感と安全・安心のまちづくり」をテーマとし、市民の皆様に変化を実感していただくとともに、皆様の安全・安心に係る責任をしっかりと果たすための予算を積極的に確保いたしました。

 引き続き、公約に掲げた5つのまちづくりビジョンに基づき施策を展開するとともに、喫緊の課題である南海トラフ地震対策や人口減少対策について、スピード感を持って取組を進めてまいります。

 

組織機構改革について​

 まず、この度の組織機構改革について申し上げます。

 令和7年度は、限られた資源の有効活用や業務の効率化、庁内のさらなる連携強化を目的とした抜本的な機構改革を行いました。これにより、組織に新たな風が吹き込まれ、ルーティーン化された業務の中で無意識に事業が硬直化することを防ぎ、職員のフレキシブルな発想が導き出されることを大いに期待します。

 まず、時代の変化に応じた、より柔軟で効率的な行政運営の実現を目指し、企画立案や総合調整機能を強化するため、「政策企画部」を新たに設置しました。自治体DXの推進や市民生活に影響の大きい公共交通の再構築など、市政全般に関する政策のより機動的な推進を図ってまいります。

 次に、文化・観光・スポーツの3分野を融合させ創設した「文化観光スポーツ部」では、これまでどおり生涯学習や社会体育等の施策に取り組むことに加え、文化やスポーツの観光資源という側面にスポットを当てた観光誘客に取り組むとともに、その誘客効果を移住、さらには定住の促進につなげたいと考えています。

 また、「商工振興部」では、新たに設置した外商支援課を中心に、さらなる産業の活性化を目指し、農商工連携による販路拡大の推進や官民の連携を強化してまいります。

 この新たな組織編成をもって、本市の課題に取り組んでまいります。

 

令和7年度の主要課題・対応方針について​

 次に、令和7年度の主要課題や対応方針について、5つのまちづくりビジョンごとに申し上げます。

 まず、ビジョン1の「夢がかなえられる街、高知市」では、市民の皆様に、安心して子育てしていただけるよう、昨年度から実施しています、「中学生までの医療費無償化」や「中学進学時祝金支給事業」などに加え、子育てと仕事の両立が可能となる環境づくりを強化します。

 具体的には、低年齢児の待機児童対策として、民間保育所等への補助制度を創設するとともに、ご要望の多い小学校低学年児童の土曜日預かりの支援策として、「ファミリーサポートセンター」の利用料補助や「放課後学習室土曜日開設モデル事業」を実施いたします。

 このほか、「産後ケア事業」では、サービスの充実を図る一方で、新たに非課税世帯や生活保護世帯の負担金を免除することとしており、これまで以上に、多くの皆様にご利用いただけるのではないかと考えています。

 次に、ビジョン2の「県都にふさわしい教育都市、高知市」では、「誰一人取り残さない」教育を実現するため、不登校対策の強化として、「校内サポートルーム」を5校に新設するとともに、新たに「常勤スクールワーカー」を2名配置いたします。

 加えて、学校カウンセラーにつきましても、全ての市立学校に配置できるよう予算を拡充し、不登校支援を含む教育相談体制の充実を図ります。

 また、教員が児童生徒への指導や教材研究等により注力できるよう、「教員業務支援員」と「部活動外部指導者」を増員することとしており、教員の働き方改革をさらに進めてまいります。

 次に、ビジョン3の「県都の使命を果たす、高知市」では、産業の活性化や雇用創出をさらに推進します。

 まず、本市の魅力をより多くの方に知っていただくため、特設サイトやPR動画を制作するなど、様々な方法で効果的なプロモーションを行い情報発信を強化していきます。

 また、地場産品の外商を促進するため、新たに台湾で物産展を開催するほか、大阪・関西万博を活用した販路拡大なども展開します。

 こうした取組を通じて、地域の産業を活性化させ、雇用創出を図ることで、これまで以上に街の賑わい創出に取り組んでまいります。

 次に、ビジョン4の「安心して暮らせる、高知市」では、南海トラフ地震対策をさらに加速します。

 具体的には、発災時に地域で活用していただくことを条件とした、民間事業者の防災資機材配備に対する補助金を創設し、官民協働による資機材配備を促進するほか、住宅耐震化を推進するため、当初予算比で約1.5倍となる7億1千万円余りを確保しました。

 また、避難所の生活環境整備として、これまで取り組んできましたマンホールトイレの設置が今年度完了する予定です。そのほか、屋外トイレ用LED照明の配備、福祉避難所である高知特別支援学校の体育館に空調を整備するための設計などに取り組みます。

 さらに、発災後の速やかな復旧・復興につながるよう、地区別事前復興まちづくり計画の策定をさらに進めるため、地区ごとにワークショップを開催する予定としており、安全・安心のまちに向けて着実に対策を進めてまいります。

 また、「おまち多目的広場」の利活用や「子育て世帯向け住宅」、「中山間活性化住宅」の整備など、快適な都市空間づくりにも取り組むこととしており、安全・安心と合わせて、生活の潤いも感じていただけるのではないかと考えています。

 最後に、ビジョン5の「チャレンジできる街、高知市」では、さらなる自治体DXを推進するため、DX人材の育成を強化するとともに、継続的にデジタル技術の導入を進め、業務の効率化や市民サービスの向上を図るほか、ふるさと納税やネーミングライツの取組をさらに推進し、歳入を確保してまいります。

 

職員へ向けて​

 次に、職員の皆さんに心掛けてほしいことについて申し上げます。

 市民の皆様に市政をより身近に感じていただき、住民サービスの満足度を一層高めていくためには、職員一人ひとりが能力を発揮し、活躍してもらうことが必要だと思っています。また、市民の皆様の幸せを実現するためには、職員も幸せでなければなりません。職員一人ひとりが仕事への意義や意欲を感じられるよう、各職場において職員同士のコミュニケーションの質を高め、信頼関係や協力体制を築くよう努めてください。

 また、綱紀粛正につきましては、「飲酒運転をしない」といった交通法規の遵守はもちろんのこと、法令遵守を徹底し、一人ひとりが確固たる倫理観と責任感のもと職務を遂行し、市民の皆様の信頼・信用を裏切ることがないよう、公私両面において規律ある行動をとってください。

 今年度も、職員の皆さんとともに一丸となって市政発展に全力を尽くす所存ですので、ともに汗をかき頑張ってまいりましょう。

 

終わりに

 市民の皆様にとって、高知市が安心できるまちであるとともに、喜びと誇りの持てるまちとなれるよう、また、市民の皆様に、高知市が「これまでと違うな」「変わってきたな」と感じていただけるよう、強い思いで市政発展に全力を尽くしてまいります。

 職員の皆さんには、引き続き心を一つにして、市民の皆様の思いに寄り添いながら、各事業に精力的に取り組んでいただくことをお願い申し上げ、新年度のスタートにあたってのご挨拶といたします。

 令和7年度もどうぞよろしくお願いいたします。