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本文

平成30年4月17日 市長定例記者会見

 会見項目

  1. 志国高知 幕末維新博第二幕開幕について

  2. 『ゆず香る中山間地域の創造』パートナーズ協定について

 配布資料

  1. 志国高知幕末維新博第二幕 [PDFファイル/1.78MB
  2. 『ゆず香る中山間地域の創造』パートナーズ協定 [PDFファイル/1.71MB]
  3. 桂浜公園整備手法等調査の実施について(幹事社質問関連資料) [PDFファイル/2.99MB]

会見内容

1. 志国高知 幕末維新博第二幕開幕について

 それでは,私の方からは,お手元に資料があります2件,そしてあと報告があります。

 まず最初に,今週末4月21日から,志国高知幕末維新博の第二幕が開幕となります。お手元にカラー刷りの資料がありますので開けていただきまして,1ページ目は,すでに県からも発表されておりますが,今週の土曜日,いよいよ待望の県立坂本龍馬記念館の新館がオープンしますので,我々も桂浜の観光,国民宿舎桂浜荘の振興等に大きく貢献することを期待しております。関連しまして,2ページ以降が第二幕に関連する高知市事業になります。上町にある龍馬の生まれたまち記念館において,第一幕の時から,バーチャルの4面シアターをオープンしていました。今回,第二幕に入りますので,この4月21日から,バーチャルシアターの中身を入れ替えまして,坂本龍馬の青年時代のストーリーを中心に,画像を入れ替えて公開する予定としております。江戸での剣術修行も取り入れたストーリーになっておりますので,お時間がありましたら取材をしていただければ幸いです。  

 今後の龍馬の生まれたまち記念館の企画展ですが,4月21日から,維新の夜明け展,近代日本の出発点ということで企画展を開催いたします。また,今年の夏休みの7月21日から8月19日にかけまして,龍馬の映画展を予定しております。さらに,イラストレーションの展示も予定しております。また,今,西郷どんが放映されており,この春,非常に多くの観光客を迎えておりますし,クルーズ船も入ってきておりますので,土佐観光ボランティアガイドの方々も非常に忙しいのですが,(観光ガイドと歩く観光コース「土佐(とさ)っ歩(ぽ)」に)土佐の西郷どんコース,“自由は土佐の山間より”民権史跡巡りコース,そして桂浜コースを新設しております。お手元に関連するパンフレットをお配りしております。また,観光協会の取り組みですが,高知へ泊っていただいた場合に,それぞれ宿泊施設から色々なサービスが受けられるものを,観光協会と関係する旅館ホテル協同組合等で行う取り組みを4月1日から始めておりまして,来年の2月まで行っています。なお,このキャンペーンにつきましては,この旅館ホテルからもらえるサービスとは別に,合計で40名の方に高知の特産品をプレゼントする,という応募はがきも一緒に入れ込んでおりまして,観光の誘客に努めていきたいと考えております。第二幕は明治維新150年ということになりますので,3枚目にありますが,自由民権記念館で,坂本直(なお)寛(ひろ)の,「龍馬の遺志を継ぐもの」ということで,4月28日から今年の9月まで,この企画展示を行うこととしております。ご承知のとおり,現在の北海道の北見市は姉妹都市で,この間の(オリンピックの)カーリングですごく活躍したLs北見のところですけれども,この北見の開拓の礎を築いたということと,坂本直寛はクリスチャンでもあり,自由民権運動の指導者でもあり,龍馬の系譜でございますので,坂本龍馬の遺志を継ぐということで,新しい企画展を行う予定としております。9月からは,明治維新150年の企画展,また,民権家の人物展等を行うということにしております。

 2. 『ゆず香る中山間地域の創造』パートナーズ協定について

 2件目は,ユズの関係の,中山間地域の創造ということで,新たなパートナーズ協定を結びました。旭食品のグループの皆さん方,また,土佐山柚子生産組合を中心に,ユズの生産拡大を図るということで,過去2回10年にわたってパートナーズ協定を結んでおりましたが,29年度で終わりましたので,30年度からの3期目の協定締結を行ったところでございます。このユズの関係資料の2ページ,3ページを見ていただきまして,3ページの資料でいいますと,平成20年に,『ゆず香る中山間地域の創造』パートナーズ協定の第1期目を結ばせていただきまして,それから更新をしておりますので,この10年間,生産拡大に努めてまいりました。優良苗木を年間2,000本くらい生産しておりまして,生産が拡大してきております。3ページの下にある,生産戸数農家等を見ていきますと,最初に結んだ協定(の開始時点)からいうと,倍近い生産戸数の農家となっております。また,栽培面積につきましても,52ヘクタールから62ヘクタールに拡大をしてきている状況でもあります。非常にユズも好評で,ただ,ユズの場合は(生産量の多い)表年と(生産量の少ない)裏年がありますので,例えば一番多く獲れたのは,平成21年に1,200トン,一斗缶でいうと1万2千缶でございますが,平成26年には約600トン程度しか獲れておりませんので,表年と裏年が著しくに出る,というのがユズの特色の一つでもあります。ユズは基本的にいい玉(果実)は青果で出しますが,基本的に他のものは搾りますので,搾った時に皮が残ります。その皮から,いわゆるユズの製油がとれますので,その皮からとったユズの製油を,それぞれのメーカーでも使っていただこうということで,土佐山の柚子生産組合と,土佐山ファクトリー協同組合を作りまして,そのユズの皮からとった香料を,女性用の化粧水などに入れ込んでいただいておりまして,この3月で,これまでにストックしておりました土佐山ファクトリーのユズ製油は全量出ましたので,また生産の拡大をしていきたいと考えております。この化粧水はあるメーカーのものなのですけれども,今,アジアの方でも売られておりまして,非常に好評と聞いているところです。

 4ページ以降で今後の取り組みについて記載していますが,今回第3期目の協定(期間)に入りますが,生産者の高齢化ということがありますので,次世代につなげていくということと,土佐山のユズの生産拡大につきまして,土佐山学舎の子どもたちの考えも尊重しながらいきたいということで,「みんなでつなごうゆずのバトン」という,公募によって選ばれた,生徒が考えたフレーズを産地の盛り上げに使うということにしております。6ページ以降にもありますが,これから,特に土佐山ユズのブランド化というものを進めていきたいと考えておりまして,土佐山学舎の方から,馬路村のゆず祭りが有名ではありますが,土佐山でもゆず祭りをぜひやってもらいたいという話がありまして,昨年11月26日に,第1回目のゆず祭りが開催されました。一部販売するものも構えていましたけれども,1時間以内で売り切れるほど好評でしたので,今年度も,場所をどこでやるかということを含めまして,第2回目の土佐山のゆず祭りというものを開催したいと考えております。よろしくお願いいたします。

3. 新図書館西敷地利活用事業の経過について

 3点目の報告になりますが,現在,西敷地の協定に向けての妥当性検討委員会を開催しながら,優先交渉権者との協議を進めております。一部で交渉が進んでいないという形の報道もございましたけれども,これまで,回数で申し上げますと計6回,優先交渉権者の企業様と交渉を続けております。2月に2回,3月に3回,4月に入りまして1回,計6回交渉を進めているところです。この妥当性検討委員会から出された確認事項を中心に,相手方とも協議を進めておりますので,できるだけこの協議を精力的に進めながら,また順次,議会にも報告できるように準備を進めたいと考えております。

 私の方からは以上ですので,ご質問事項にも答えながら,説明をしてまいりたいと思います。

質疑応答

(記者)

 日曜市が高知を代表する観光資源として,市内はもちろん,県内外のみなさんにも親しまれていると思いますし,それ以外にも,高知市が所管している街路市が沢山あると思います。この街路市に関して,出店されている方々もご高齢などによって出店数が落ちてきているという現状があって,それを踏まえて,市の方が出店要件を緩和して,例えばグループ出店が可能であるとか,そういった緩和策をとられていると思います。今年度,そのグループ出店の緩和等が始まったと思いますので,登録されている数がどれほど増減しているかとか,今後,出店者を増やしていって,入り込み客数を増やしていくためにどのような方法をとられるのか,教えてください。

(市長)

 ありがとうございます。先週日曜日にも用がありまして,日曜市周辺も見てまいりましたが,多くの人が出ておりまして,また,クルーズ船が昨年度は,外国客船が33隻,日本の船が7隻,合計40隻入りましたので,日曜日と重なった時は,非常ににぎわっております。ただ,出店者の方々が高齢化を迎えておりますので,さらに新しい出店者を求めていこうということで,グループ出店ということを認めるようにいたしました。グループで登録していだだくのは,例えば,生産農家の方や漁業の方,それから,手作りで食品を生産されている方,手作り工芸品等を製造している方です。こういう方々がグループで登録していただきましたら,そのグループの中であれば,例えば,工芸品の場合は何人かで作っていますので,グループの中の他の人が作ったものを,ある人が持ってきて売るということも可能にしております。また,手作り食品につきましては,従前は店舗を持っている人にはご遠慮いただいておりましたが,今回は少し窓口を広げようということで,1店舗だけをお持ちの方であれば,日曜市で出店をして売る,ということも可能にいたしました。この規制緩和についてですが,この4月からの運用となっておりますので,今現在,すぐに何件増えたということはありませんが,グループで出店をされるということも期待をしております。また,れんけいこうち広域都市圏というのがこの4月1日からいよいよ動き出しましたので,日曜市の空きスペースを利用して,県内の33市町村にコマを出しませんかとお声がけをしており,現時点で8店舗がれんけい枠で出てくるとお聞きしております。また,観光関連の着地型観光としましては,我々のところには観光ガイドボランティアがおりますので,観光ガイドボランティアが日曜市を案内し,最後にかつおの藁焼きのたたきづくりを体験してもらうというツアーを,各エージェントへ売り込んでおります。おかげさまで各エージェントにも非常に好評で,各エージェントがパンフレットを印刷しておりますが,その数は延べ約100万部を超えていて,非常に今,評価の高い商品になっておりますので,また盛り上げていきたいと考えております。

 出店者も段階的に規制緩和をしていきながら,出店数を拡大していきたいと考えています。火気,いわゆる火を使うものを一定制限しており,これをどこまで緩和できるかというところが課題として残っておりますので,さらに検討していきたいと考えております。

(記者)

 店舗数がいくつからいくつかに増えた,というのは,まだ報告はあがっていないでしょうか?

(中澤副市長)

 昨年度と今年度でいいますと,日曜市では新規出店が13店舗ありますが,一方で廃業される方もおりますので,トータルでいうと7店舗減っております。全体の街路市の登録者数は本年4月1日時点で424名,昨年が431名でしたので,マイナス7になっているというところです。

(記者)

 33市町村の8店舗というのをもう少し教えていただきたいのですけれども。

(市長)

 これまでも市町村枠というのがあり,7市町村で6店舗が出店をしておりました。現在,れんけいこうちでそれぞれの市町村と協議も行い声をかけていますので,(一つの市町村が)常時ではなく時期を限定して出したいというところもありますが,スタート時点では33市町村で8店舗を運営していただくということにしております。また声がけをどんどんしていきたいと思っております。

(記者)

 桂浜公園の商業施設の整備についてですが,基本計画には,今年度に事業者の公募を行うと記されているのですが,具体的にすでに決定していることと,どのような商業施設が望ましいか,岡崎市長の考えについてお聞かせください。

(市長)

 桂浜公園整備手法等調査に関するA3のカラー刷りをお手元にお配りしております。現状の報告を含めて,この資料を用いてまずご説明したいと思います。まず1ページ目ですが,桂浜公園の整備手法の調査の実施ということで経過を書いております。27年に基本構想,28年に基本計画を策定し,それぞれ手法の調査を検討してまいりました。これらを受けて,桂浜公園整備手法等調査を実施し,県内外合計49社に,それぞれの課題と,これからの方向性をヒアリングしてまいりました。2ページ目に,そのヒアリングの前提条件等を記載しており,下半分に,左側に主な課題,検討のポイントが2ページの下段の右側に記載しております。このヒアリングから見えてまいりました桂浜公園の整備の方向性が3ページに記載されています。コンセプトにつきましては,例えば桂浜で体験できる,いわゆる観光の体験ものであるとか,桂浜ならではの食べ物など,こういうものを具体的にさらにブラッシュアップしていこうということと,現状でだいたい桂浜は全体で(入り込み客数が)年間70万人といわれていますので,基本的にはこれを100万人近くまで増やしていきたいというのが我々の希望です。ただ,色々な民間の方々からのご意見をいただく中で,例えば民間が実施する場合に,投下した資金に見合う回収ができるかどうかというご意見もいただいておりますので,やはり段階的に順次整備していく方法がいいのではないか,など色々なご意見をいただいております。例えば,ご意見の中には,既存施設のリニューアル等で初期投資を少なくするという考え方もあるのではないか,などさまざまな意見が出てきております。それで,4ページですけれども,まだ詳細なものにはなっておりませんが,区分ごとに,駐車場とか,桂浜荘,それから展望施設,商業関係という4つのくくり(で検討すること)になっております。4月21日にオープンする龍馬記念館の建設にあたりまして,駐車場の一部を敷地に転用しておりますので,駐車場の運用がどのくらい可能かというところも見極めていく必要があります。特に,今年の4月から5月にかけての連休について,データをとりながら状況分析をしてまいりますが,ピーク時には200台程度不足するということが言われております。また,桂浜荘については,オープンしてから20年以上が経過しましたので,今後どのように展開していくかというのが課題としてありますので,別途のスキームで検討していこうということにしております。また,一番の課題の商業施設について4ページの右下の枠内に記載しておりますが,民間の事業者からご意見をいただいたところでは,段階的な施設整備が良いのではないかということと,昨年,都市公園法が改正され,都市公園の中でPFIの事業を,事業期間10年から20年まで行うということが法律的に可能となりました。いわゆるPark‐PFIとも呼ばれておりますが,この検討も必要ではないかと言われております。ヒアリングを通じていただいたご意見を中心に,考え方を整理しながら,議会からのご意見もいただいて,具体的な検討に入っていきたいと思っております。

 基本的に民間の活力を活かす形で,それぞれの具体的な提案に移っていきたいと思いますが,少し考え方の整理をする時間が必要であるという認識でおります。

(記者)

 (桂浜公園内にあり,行政代執行の手続に入っている)うぶすな(博物館)の件については,今後どのように進めていくつもりでしょうか。

(市長)

 うぶすなは現在,いわゆる都市公園法による無許可の建築物ということになっておりますので,法律に基づきまして,順次手続きを行っているところでございます。

(中澤副市長)

 新聞等でも報道をしていただきましたように,行政代執行という宣言をいたしましたので,これから解体に向けて設計をする必要がありますので,解体の設計をした後,できれば6月くらいから解体を進め,7月末までには完了するというスケジュールで考えております。

(記者)

 1日付で,総務省がふるさと納税の返礼品を地場産品にするように求めたということがあったと思いますが,それを受けて,総務省側から受けた要請に関して,市長がどのように受け止めておられるかということと,高知市としてどのように対応していくかということをお伺いしたいと思います。

(市長)

 4月1日付で,ふるさと納税に対する返礼品について,2回目の総務大臣からの通知が出されており,総務省としては少し行き過ぎではないかという考えであるという認識をしております。それに対しまして,全国市長会でも会長のコメントを,4月11日に,松浦会長から発表しております。基本的に要約すると,ふるさと納税制度の運用については,本来は地方自治体が自らの主体的な判断により,節度を持って対応していくべきというコメントを出しておりまして,やはり,この「節度を持って」というところがひとつの考え方かな,と思います。我々都市自治体は,制度本来の趣旨をふまえ,適切に対応していく考え方であるということを確認するというコメントを出しており,高知市の場合は,例えば高額のサンゴ製品につきましては一定の考え方を整理しましたので,返礼率から考えまして,そんなに行き過ぎたものにはなっていないと考えておりますので,これまでの取り扱いと大きく変えていく必要はないと考えております。

(記者)

 よさこい前夜祭が開かれる8月10日に,航空自衛隊のブルーインパルスが高知上空を飛行することが計画されているとよさこい祭り振興会の方で発表されましたが,このことについて,市長のご見解をお聞きしたいと思います。

(市長)

 ブルーインパルスの記念(展示)飛行という名称になっていたかと思いますが,飛ぶということが事前の様々な協議の中で発表されております。ただ,自衛隊の広報からはまだ公式の発表はないのではないかと思いますが,ブルーインパルスの飛行隊につきましては,様々な大きな行事の中でも記念(展示)飛行を行っており,四国で言いますと,愛媛国体の中でも1回飛んだと聞いております。今般,よさこいが第65回の記念の大会になりますし,観光協会主催の全国大会も第20回という大きな大会になると認識をしておりますので,ブルーインパルスさんのご協力を賜り,イベントを盛り上げていただければ,我々も幸いであると認識をしております。

(記者)

 よさこい祭りは,戦後復興のために始まったという経緯もあって,平和の象徴とも言える祭りの本質が変わってしまうのではないかと。上空を飛ぶことによって,本質が変わってしまうのではないかという意見もありまして,そのあたりついてはどのようにお考えでしょうか。

(市長)

 昨日,8月10日を「よさこい祭りの日」として認定を受けたということで,お披露目がありました。ちなみに,お祭りが記念の日として認定されたのは,今回が全国で初めてということで,良かったと思います。昭和29年に第1回目のよさこい祭りの立ち上げの時の色々な記録を見ると,非常に面白いものがあり,現在は,よさこい祭りが無事にいくようにという祈願祭は中央公園で行っていますが,第1回目の時は,市議会議長が高知市議会の議場でやっております。つまり,高知市が深く関わっているということになります。あまり知られていないかも知れませんが,よさこい祭りは,戦後の復興,商店街の復興と合わせまして,高知市民の健康を守る祭りにしたいということも大きなコンセプトになっておりまして,65回を迎えるにあたり,よくここまで発展してきたな,と思っております。ブルーインパルスは,例えば,オリンピックなど色々なところの式典で行われる飛行隊ですので,特に違和感を持っておらず,我々としては特に問題はないという認識でおります。

(記者)

 安全性などについてはいかがでしょうか?

(市長)

 いわゆるアクロバット飛行については,市街地の上なので実施されないと聞いておりますので,安全性にも配慮していただいていると思います。

(記者)

 西敷地に関してお伺いしたいのですが,優先交渉権者の方が,市民の理解を求めたいということで,事業内容を取材に対して明かしたのですが,そういうことを踏まえても,市としては事業内容を明かせない,優先交渉権者を言えないという理由を改めて教えてもらえますか。

(市長)

 事業者の方々は,自分たちの提案を広く市民県民の方々に知っていただきたいという趣旨でオープンにしたと認識しておりますが,我々はこの協定を結ぶかどうかについて妥当性検討委員会で検討し,協議をしている段階ですので,今,全部をオープンにするということは考えておりません。ただ,事業の中身等は提案者側から一定オープンにされましたので,提案者が明らかにした内容につきましては,我々はもう秘匿するつもりはありません。

(記者)

 事業の内容を明かせない理由としては,協議を続行中であるからですか。

(市長)

 そうです。交渉継続中ですので。

(記者)

 例えば,交渉というのは,どういう段階で発表できるという今のお考えですか。

(市長)

 我々もそんなに期限を引き延ばそうとはしていないので,これまで,事務担当を含めて,お互いに6回の協議を進めており,それを踏まえて,庁内の関係部局,例えば,都市計画など専門の部分を含めた妥当性検討委員会がありまして,そこで2回検討しております。直近が4月10日でしたので,その4月10日の妥当性検討委員会からの意見を踏まえて,相手方とまた協議をするということになっておりますので,もう少し時間がかかりますが,できるだけ早く協議の方向性を見出しながら,精力的に協議をして,一定の方向性を見い出していきたいと考えております。

(記者)

 先ほどのお話にもあったと思うのですけれども,昨日よさこい祭りの日が決まって,高知市内でも祭りに向けて機運が高まっていると思うのですが,お隣の徳島県で,阿波踊りの赤字をめぐって,観光協会が破産手続を不服としているという報道がなされているのですが,隣の県の市としてどういうふうにご覧になっているかということと,65回目の今年のよさこい祭りをどういう風にしていきたいか,お話をしていただければと思います。

(市長)

 まず後段からいきますが,よさこい祭り本体は65回目で,全国大会が20回目という節目となります。特に,全国大会は,立ち上げの時からペギー葉山さんに大変ご尽力をいただきまして,我々も,お亡くなりになられたのが残念なのですが,この20回の記念大会から,ペギー葉山賞を新たに設ける予定にしています。従前もペギー葉山賞はありましたけれども,ちょっとコンセプトを変えまして,復活させたいと考えています。それから,65回のよさこい祭りを迎えるにあたりまして,30年度に予算化をしておりますが,正調よさこいの伝承に関する事業を実施することによって,しっかりと伝承をしていきたいと考えております。よさこいソーラン等,全国各地に大きなよさこいの祭りがありますが,高知の場合は原点が正調よさこいです。正調よさこいを踊っているチームは少なくなりましたけれども,基本的に,何かあった時には正調に一回戻って,また振り付けを考えるというのが高知の各チームの特色なので,正調を大切にして,いわゆる次世代,次の子どもたちにも,伝承していきたいということで,それを30年度は事業として進めていきたいと思っております。

 それから,前段の徳島の阿波踊りの関係ですけれども,新聞報道,メディアの報道だけではよくわからないところがありますが,徳島市観光協会がつかさどってきたもので,累積赤字がだいたい4億円くらい発生したと報道されています。当然,阿波踊りを継続していかねばならないので,即時抗告して破産の撤回を手続きをやっているところで,資金も集まったように報道されていますので,例えば,県外で「今年は阿波踊りやらないのですか?」と聞かれた際に,徳島市としては「やります」と言っていますので,阿波踊りが中止されるということはないと思います。ただ,内部の財務内容の話なので,外にいる我々にはわからない事情があります。

(記者)

 徳島市の対応をどのようにお考えですか。

(市長)

 我々は事情をよく理解していないので,コメントは差し控えたいと思います。徳島市長とも全国市長会等で会いますが,込み入った話はしておりません。ただ,中止をすることはないと聞いています。

(記者)

 西敷地ですけれども,この間,高知新聞さんからの報道で事業者名が出て,和建設,チカミというのが出ていますよね。それで,やっぱりその業者ありきだったのではないか,という批判が非常に強くあります。その業者ありきだったのではないかと。千頭さんが審議会委員を務め,今度は土佐経済同友会の役員としてこれに準ずる計画をやってくれと要望し,今度は本人がプレーヤーとなって応募し,高知大学の役員もやり,ということで,何役も何役も重要な役職を務めていて,それで本人が応募して,それが選定されると。この構図が憶測を呼ぶのは当然というか,そういうふうに見えますが,それはいい形ですかね?

(市長)

 色々お話はされていますけれども,我々は基本的に(新図書館西敷地利活用)検討委員会を含め,また,住民の方々にもアンケートをとりながら,正式な手続きを踏んで,これまでの審議に入ってきております。現在,審査を経て優先交渉権者を決定したところまでいっていますので,基本協定に関する様々な課題と問題を整理していて,それで協定をするかどうかという具体的な検討をしていますので,当然その業者ありきではないです。ただ,過去にも経済同友会からの提案というものはあり,経済同友会には5つか6つの委員会がありますので,それぞれの委員会が報告書をまとめるごとに,県と市で提案を受けています。年2回あり,全部の名称は覚えていないのですが,例えば,環境の委員会とか色々な委員会があって,そこがプロジェクトをまとめ,経済同友会として議論して成案になったものは,知事と私のところへ提案して来られるというのが年2回ほどありますので,その中で,都心キャンパス,CCRCとか,色々なご提案を受けたことは事実です。ただ,それは,経済同友会としてまとめた提案です。それで事業者が決定しているというわけではないので,手続きを踏みながら厳正に審査をして,最終的にどうするか,というところに至っている段階です。

(記者)

 距離が近すぎる,という反省点とかそういうことは思いませんか?

(市長)

 いや,それはないですね。基本的にいうと,経済同友会という相手方の立場はありますけれども,請負業者さんになるので。チカミさんの場合は仕事にもよりますけども,和建設さんにしても,請負業者さんになるので,我々はそういう節度は十分に踏まえています。これは職員も同じです。

(記者)

 先ほど,業者ありきではないということをおっしゃいましたけれども,ひとつそういう憶測を生む理由として,非公開での選定があったと思います。一生懸命に皆さんやってこられたという前提でお聞きしますけれども,前に市長からこの会見の場で,国交省なんかも非公開でやっているというようなご説明もありました。ひょっとしたら,数としたらそういう方が多いのかも知れませんけれども,よその県で見たら,実際に公開している自治体がある訳ですよね。業者名は伏せても委員名は公表する,プレゼンは市民に見せると。注目や関心が高い,あるいは公平にやりたい,ということでやっているところもある訳です。よその自治体がやれるということは,高知市でもできると思うんですよね。これは今更言うなよ,と言われるかもしれませんけど,今,和さんとチカミさんとの話が進んでいるので,これはこれだと思うのですが,まだ早いかもしれませんが,結果的にそういう憶測を呼んだり,事業者さん側から,もう非公開にされては困るということで発表されるというこの結果から見たら,今後のことを考えたら,この手の案件は公開していこうと。そういうことも必要じゃないかと思うんですけど,どうですかね。

(市長)

 そこは考え方が二つに分かれるポイントだと思います。基本的には,様々な事業,色々なプランニングをまず発表して,それに見合うプランをそれぞれの事業者,業界から募る場合は,その提案事項はあくまでもその事業者の知的財産ですので,それをすべてオープンにしてやるかというと,やっぱり全体的にみると件数的に少ないと思います。ただ,事例はありまして,例えば庁舎(高知市新庁舎建設事業)のプランにつきましては,審査自体は公開していないのですが,各事業者のプレゼンについては公開でやりました。あとの審査については当然非公開で行っておりますけれども。そこは二つに考え方が分かれると思いますが,今回の場合は,西敷地という高知市の中心市街地の活性化,それと,観光にも非常に有力な土地で,民間事業者の優れた提案を受けたいということで,あえて非公開でやりました。そのことに対する批判はあろうかと思いますが,色々な事業者のアイデアが詰まったものを,精度の高いものを募集したかったので,あえて非公開の方を選択したわけでございます。いくつか辞退もあったので,その点,残念な面もありましたけれども,幅広く色々な精度の高いものを募集したいという観点から,非公開でやったというところです。そこは考え方が少し分かれるところかも知れません。

(記者)

 まさに今,市長がおっしゃられた,広く募集したいということでやったけれど,結果的に審査に臨んだのは2者であり,精度が高いとおっしゃっていましたけども,1者は基準点に満たなかったという結果になりました。それを予言しろという意味ではなくて,結果的に今回,幅広くやったけど来ず,結局は2者になった。しかも非公開にしたために,何かあるのではないかという憶測を呼んだという,この結果から考えたら,今後それを反省と呼ぶのかどうかは別にして,ちょっと考える余地はあるかと思うのですが。

(市長)

 そうですね,全部を公開で臨むかということについては,まだそうならないとは思いますが,やっぱりケースバイケースになると思います。今回,高知市はなんで公開しないの,というご意見も非常に強いというのは認識しておりますので,今後の考え方の一つのケースにしたいということで,さらに改善していきたいと思います。

(記者)

 それは,これと同様の規模の事業だったり,注目の事業,ということですかね。

(市長)

 そうです。ただ一つだけ申し上げますが,本当に事業提案というのは,企業の様々な知恵が詰まったものなので,それをオープンにできるのかということがあり,そういう意味で国交省などが非公開で臨んでいるというのが一つのベースだと。ただそこはちょっと考え方が分かれるので。できるだけ公開というところは,我々も考えていきたいと思います。

(記者)

 今回,非公開にしたということについては,結果的に反省があったという事でしょうか。

(市長)

 いや,間違ってはいなかったと思います。というのは,庁舎の場合は完全にオープンにして,どういう企業提案であろうとそのアイデアを全部オープンにするという前提で企業様が出てきてくださいましたが,今回は,どういうコンセプトで建物とか機能を入れてくるかというのは,企業提案の一番のコアな部分なので,本当に重要なものや大事なものはオープンにする場合は出してこられないのではないか,という我々の判断もあったので,そこは色々と考え方が分かれると思います。

(記者)

 市長のおっしゃることは解りますけれども,公有地で,みんなの財産なので,言えないものは出してくるなよ,と一市民としたら思うわけです。みんなの所なのですから。そんな,オープンにできないのであれば言ってくるなよ,という具合に思うんですけど,どうですかね。

(市長)

 そこで簡単にオープンにしていれば,そのアイデアを盗用されるという可能性はあります。別に高知だけがそういうものを募集している訳ではなく,全国各地で色々な募集案件はあるので。そういうところを考えると,公開というのはあまり合わないのではないか,ということを考えて非公開にしたわけです。

(記者)

 当初,事業者の知的財産を守るために非公開にした。それはすごくわかるのですが,当の企業がもう,市民に理解を求めたいから知的財産をオープンにするという姿勢をあらわにしている段階で,市として何を理由に事業内容が言えないのか,ということを当初の質問でしたかったのですけれども。

(市長)

 協定を結ぶかどうかの具体的な検討を内部で専門的に行っていますので,現在はまだ途中過程です。我々は結論を出していないので,今の段階では全てをオープンにすることはできないという判断です。ただ,結果的に言うと,事業提案者が出して,もう報道された内容については,我々もそこは隠す必要はないです。ただ,それ以上の情報は出さないということです。

(記者)

 その理由が解らないのですが。当初は知的財産を守るということでした。それは解ったのですが,今の段階での理由がちょっと。協議続行中というのが。

(市長)

 例えば,もう少し具体的に言うと,詳細な資金計画などはオープンにできないと思います。まだ交渉している段階ですので,そういうものも含めて,我々は出せないという観点です。

(記者)

 今の話の関連で,高知市として,今オープンになっている情報については,そうであると認めます,ということで良いですか。

(市長)

 そうですね。報道された内容については,細かいところは別にしまして,提案内容と合致しているという認識です。

(記者)

 昨日逮捕された職員の関係で,昨日釈放されたと思うのですが,今日にかけて,何らかお話を聞かれたことはあったのでしょうか。

(総務部長)

 今日から人事の方で,本人の事情聴取を進めていくようにします。

(記者)

 ではまだ,お話はしていない。

(総務部長)

 午後から行くようにしていると聞いています。

(記者)

 本人の勤務態度ですとか,そういったものについてはどういうご認識なのでしょうか。

(総務部長)

 建築職として入庁しておりますが,様々な職場を経験する中で,私どもの認識としては,真面目な性格で勤務態度も特に問題なかったと聞いておりますし,現在の職場においても人間関係などに問題はなかったようです。

(記者)

 西敷地に関連して,情報公開について県外では公開しているケースがあるので,ケースバイケースで対応するとおっしゃっていますけれども,市として,これはオープンにしよう,これは非公開にしよう,という基準みたいなものはあったりするのですか?

(市長)

 基本的には情報公開条例がベースとなります。情報公開条例で公開できるものは公開するのですが,途中経過を事後公開するといったケースもあります。

(記者)

 こういう市民が関心のあるものについてはオープンにしようとか,ケースバイケースで判断するとおっしゃったのですが,市として基準が何かあればおっしゃっていただきたいです。

(広聴広報課長)

  情報公開条例上,こういったものを非開示にする,非公開にする,という決まりは完全にできております。それ以外に附属機関というのですが,委員会や協議会などの会議を公開するかしないかというのは,附属機関の委員で決定をする事項であるというルールもあります。プロポーザルで選定するものを,どの事業は公開をして,どの事業は非公開にする,という決まりは現在ない状況です。

(市長)

 ケースバイケースです。庁舎の場合は,事業者の提案を公開でやりました。

(記者)

 関連して。要綱とかもないのですか?プロポーザルの公開についての要綱とか。

(市長)

 基本的にはプロポーザルごとに要綱を作っています。

(総務部長)

  プロポーザルの指針が全体を通してありますので,それを参考にしながら個々に要綱を作っていくという,そういう流れになります。

(記者)

 市長が先ほどおっしゃった,大型プロポーザルの公開制について改善していくということですけれども,それは具体的にそういう指針なり要綱なり,何かを書き込んだりとか,そういうことになっていくのでしょうか。

(総務部長)

 標準的なプロポーザルの指針はあり,ケースごとにプロポーザルの実施要領を作るという形をとっております。今回の分につきましても,その指針をもとに実施要領を作成した,という流れです。ベースはありますので。

(市長)

 今すぐその指針を修正しなくてもよいという感じではありますが,なお確認しておきます。

(記者)

 西敷地の件で,高知大学と市長の関係ですが,高知新聞さんの記事では,申し入れたと。来てくれということで,業者さん側のインタビューの答えとして出ていましたが,それは今までの議会答弁では,そんなことは頼んだことはないというお話だったと思うのです。市長側の答弁として,ちょっと食い違っているんですけれども。

(市長)

 県内の高知大学をはじめとする大学関係機関6団体に,実際にニーズがあるかどうかという調査をするためのアンケートを出しています。それに回答していただいたところもありますし,回答していただかなかったところもありますが,その調査を出したときに,高知大学については,回答書を書く前に意見交換をしたいという話が大学側からありまして,その調査に関して意見交換をこの特別応接室でしたことはあります。最終的にそのニーズ調査のアンケートには高知大学自体は答えていないのですが,その意見交換をした後に,一枚のペーパーが高知市に出されています。調査票とは別にです。

(記者)

 ニーズ調査ではなくて,直接というか。

(市長)

 直接というか,意見交換をしたあとに,一枚のペーパーをいただいています。

(記者)

 それは議会答弁とはずれませんか?

(市長)

 議会答弁では,西敷地のプロジェクトに関して協議したことがあるかどうかという話でしたが,ここに高知大学の方が来たのは,他の大学も含めて6大学に出したニーズ調査のアンケートに関しての意見交換をしたいということで,大学側としては,調査票の内容でよく解らない部分があるので,直接話を聞きたいということだったと思います。その後,回答していただいた大学もありますし,出てこなかったところもあります。

(記者)

 記事はそのことを言っているだろう,ということですね。

(市長)

 そうです。ただ,意見交換のあとに,大学からは1枚ものの提案の紙が出されたということです。

(記者)

 その紙をもらった,つまりは事前にお話をして,来てくれと言ったところが選ばれるというのは,やっぱり,なんかしっくりこない。

(市長)

 いや,具体的な事業の中身の話をしている訳ではないので。

(記者)

 その文書は,高知大学としては中心街に出たいという文章だったんでしょう?

(市長)

 場所は別にして,もともと,中心市街地での都心キャンパス構想の時から,今の学長さんとは違いますけれども,市内にも出て来られたいというご意向はありました。今の学長さんではないです。

(記者)

 西敷地の関連の初歩的なところで確認なのですが,市長は,報道されている内容のとおりで概ね間違いはありませんとおっしゃいましたけれども,優先交渉権を得たのは和建設さんとチカミグループ,10階建てで,高知大学のスペースが入って,建物の上の方にシニア移住者向けの賃貸住宅が入ります,という内容で間違いないでしょうか。念のため確認をとりたいのですが。今のところ市の方からはそういう内容が出てきていないので。

(市長)

 内容的にはそれで合っていると思います。

(記者)

 日曜市のところに戻るのですが,先ほど,33市町村で8店舗の出店を予定されているということでしたが,市長としてはそういう流れがあることを受けて,今後の日曜市をどういうふうにしていきたい,というところを所見としてコメントをいただきたいのですが。

(市長)

 日曜市自体は300年以上の非常に長い歴史があります。曜日の概念が入ったのはそれこそ明治維新を経てからなので,街路市という感覚なのですが,非常に伝統的なもので,1キロにわたって300店舗くらいある全国一の市ですので,評価も高くなっていますし,外国の客船が着いた時も,日曜市と重なったときは非常に興味深く見られています。特に外国の方は刃物に興味があり,包丁などを見られて買っていくというケースも非常に増えていますので,こうしたことも日曜市の活性化につなげていくということを考えておかなければなりません。それから,れんけいこうち(れんけいこうち広域都市圏の推進による日曜市出店事業)がスタートしまして,我々の高知市も含め,34市町村には素晴らしい特産品がありますので,やはり旬のものが売られるというのが日曜市の特色なので,各市町村の旬のものを高知市に持ってきて売っていただくと宣伝効果も上がりますので,期待しています。日曜市には朝倉や,鏡・土佐山の中山間の方々が多く出店されてきましたが,高齢化で出られなくなっているというケースも出てきています。(出店基準を見直して)間口を広げながら,日曜市の活性化ということをさらに進めていきたいと思っています。

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