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市長コラム内和外順 2018年11月号
高知市広報「あかるいまち」より
農業・アグリテック
最近の農業分野では、「アグリテック」という新語をよく見かけます。
アグリテックとは、農業の「アグリカルチャー」と、技術の「テクノロジー」を掛け合わせた日本の造語です。
日本の農業生産物の評価は世界的に高く、特に、高知県内の農業の特産品は国内市場でも高い評価を得ています。
常に、「人の体にいい物を作ろう」という生産者の強い意欲があるからだと思います。消費者である地元の人々も、生産者を確認しながら、できる限り安全で旬のおいしい物を求めていることが分かります。
最近は生産管理しやすい水耕栽培も増えていますが、高知独特の痛いほど降り注ぐ太陽の光や、年間3000ミリを超える国内屈指の降水量、そしてミネラル分をたっぷり含む土壌など、高知県は本当に野菜作りに恵まれた土地が多くあります。
土佐といえば、すぐ「鰹のタタキ」が浮かびますが、県外から来高された女性の方々は、最初に高知の野菜の味の濃さに驚きます。まさに、土佐の風土に培(つちか)われた大地の恵みの味です。
また、農業は、座ったままの腰に負担がかかる長時間の作業や、重いコンテナを運ぶ作業など、きつい作業もありますが、多くの女性に支えられている産業でもあります。
最近の農業機械の技術革新は目覚ましく、例えば、ハウス内の最も多忙な収穫時に、人の後ろを自動運転でついてくる台車や、広大な畑の雑草を処理してくれる自動運転の草刈機まで市販されています。
高知の素晴らしい農業特産品の生産を技術革新による省力化の面でも支えられるといいですね。
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※このページは、高知市広報「あかるいまち」に掲載されている「市長コラム 内和外順」のコーナーを再掲したものです。