本文
市長コラム内和外順 2019年2月号
高知市広報「あかるいまち」より
自動運転システム
世界各国がこれまで経験したことのないようなスピードで、日本の高齢化が進んでいます。
特に、高知県の高齢化は、全国平均より10年程度早く進んでいると言われており、今後の高知県の地域社会のあり方は、全国からも注目されています。
高齢化の進展に伴う生活課題のひとつに、交通手段の確保があります。
高齢者の運転免許証の返納も話題になりますが、中山間地域が多い高知県では、免許証の返納は難しい場合もあります。
今、世界各国で「車の自動運転」に向けて、さまざまな実証実験が行われています。「モビリティ革命」とも呼ばれています。
車の自動走行のレベルは5段階に分かれており、レベル2、いわゆる高速道路などでの部分的な自動運転までは、既に実用化されています。
レベル2までは基本的に、運転手が監視しながらの自動運転となります。
このレベルを超えるレベル3では、システムによる条件付き自動運転となり、レベル5では完全自動運転、つまり自動運転システムそのものが運転に関わる全てを担う、ということになるようです。
近年の実証実験の背景には、トラックやタクシーなどのプロのドライバー不足もひとつの要因としてあります。
いま世界中の自動車メーカーが人身事故ゼロの実現をめざして、自動運転技術の開発にしのぎを削っています。
完全な自動運転にはまだまだ時間がかかりそうですが、高知県は中山間地域の高齢化が深刻ですので、自動運転の革新的な技術開発に注目していきたいですね。
広報「あかるいまち」 Web版トップ > 市長コラム もくじ > 市長コラム バックナンバーもくじ
※このページは、高知市広報「あかるいまち」に掲載されている「市長コラム 内和外順」のコーナーを再掲したものです。