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市長コラム内和外順 2019年9月号
高知市広報「あかるいまち」より
フレスノ交流・55周年
民間相互の交流から始まったフレスノ姉妹都市交流が、関係者の皆さまの支援を受けて、55周年を迎えることができました。フレスノ市・高知市のそれぞれの関係者の皆さまに深く感謝を申し上げます。
フレスノ市はカリフォルニア州の中部にあり、サンフランシスコ市とロサンゼルス市との中間にある代表的な農業都市です。
フレスノ市との交流の歴史は古く、昭和37年にアメリカ・レーズン協会の駐日支配人の元・高知大学 水野茂 助教授から、当時の福田義郎 高知新聞社長に紹介がありました。
この話が契機となり、昭和40年2月にフレスノ市は高知市を姉妹都市として承認。翌年4月に第1回フレスノ使節団が来高し、当時の氏原一郎市長と調印式を行い、両市の交流が活発になります。
私は、10年前の45周年記念の時にフレスノ市を初めて訪問し、高知県とともに、南カリフォルニア高知県人会100周年の記念式典にも参列させていただきました。
今回は、10年ぶりのフレスノ市訪問となりましたが、31人の市民親善訪問団とともに、全米屈くっ指しの広大なブドウ農園を視察するなど、半世紀を超える交流の歴史を振り返る良い機会となりました。
カリフォルニア州は1848年からのゴールドラッシュでも有名で、1850年には日本人で唯一、ジョン万次郎が採掘に参加しており、2カ月半で600ドルの大金を手にして帰国費用に充てています。
カリフォルニア州には大戦中の日本人収容所を紹介する全米日系人博物館もあり、移住した日系人の苦難の歴史には胸が詰まります。
フレスノ市との55年間にわたる平和と友好の歴史に敬意と感謝を申し上げます。
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※このページは、高知市広報「あかるいまち」に掲載されている「市長コラム 内和外順」のコーナーを再掲したものです。