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市長コラム内和外順 2021年2月号
高知市広報「あかるいまち」より
2021年 丑(うし)年
2020年は「コロナで始まり、コロナに追われる」、忘れられない年となりました。「本当にこんなことが起きるのか?」と改めて考えさせられる大変な年でした。
「スペイン風邪」が大流行した、ちょうど100年後に、新型コロナウイルスによって、世界中の感染が拡大した因果の歴史を痛感しました。100年前に大流行したスペイン風邪は、日本でも第三波まで感染拡大が続き、1921(大正10)年に収束しています。
スペイン風邪の正体は、長い間不明でしたが、アラスカの凍土の中からスペイン風邪で埋葬された遺体が発見され、最近の調査でA型インフルエンザの一種であることが分かっています。
人類は誕生して以来、ウイルスとの関係は深く、ウイルスを完全になくすことは不可能ですので、しばらくは、ウィズコロナの期間が続くものと考えられます。
光明は見えており、ワクチンの開発が急ピッチで進んでいますので、早ければ2月下旬から、まず医療関係者から、ワクチン接種が始まる予定です。
さて、2021年の干支(えと)は「丑」です。
「丑」は、古くから人々とともに日本の農耕を支え、我慢強くひたすら耐えながら、農作業に従事し、人々の生活を支えてきました。
「丑」の字は、「結ぶ・つかむ」などの意味を持っており、「紐(ひも)」の字の中にも組み込まれています。
2021年当初は、今しばらく「丑」の字のごとく、我慢して耐えるときになりそうですね。
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※このページは、高知市広報「あかるいまち」に掲載されている「市長コラム 内和外順」のコーナーを再掲したものです。