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市長コラム内和外順 2021年8月号
高知市広報「あかるいまち」より
下八川 圭祐・共祐先生
長引くコロナ禍で、文化・芸術分野にも大きな影響が出ており、舞台芸術やコンサート等の公演は厳しい状況にあります。
6月下旬に、高知出身の下八川共祐さんにお会いする機会がありました。お父様は、佐川町出身のオペラ歌手・下八川圭祐氏(1900~1980年)であり、県内の音楽家の登竜門である「下八川賞」の創設者でもあります。
圭祐氏は、バス・バリトンのオペラ歌手で、かつては「蝶々夫人」の主役・三浦環(たまき)さんと共演し、活躍された土佐人です。圭祐氏のご子息の共祐さんと親子で昭和音楽短期大学(現在 昭和音楽大学・昭和音楽大学短期大学部を開学)を立ち上げられ、全国の優秀な若手の音楽家を育成しています。
昨年春からの長引くコロナ禍の影響で、コンサート活動や舞台芸術の分野も苦境にあります。
コロナ禍にあって、さまざまな経済分野についても厳しい状況にありますが、文化・芸術活動は、人々の社会生活における、大切な「心の糧(かて)」でもあります。
この夏、文化庁の支援による藤原歌劇団公演の「蝶々夫人」が、8月7日に県民文化ホール(オレンジ)で開催されることとなりました。文化庁や下八川氏をはじめとする多くの関係者の支援により、全国公演の中で高知公演が決まりました。
下八川家が深く関わってきた著名なオペラ「蝶々夫人」の公演が成功裏に開催されますことを祈っております。
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※このページは、高知市広報「あかるいまち」に掲載されている「市長コラム 内和外順」のコーナーを再掲したものです。