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市長コラム内和外順 2021年10月号
高知市広報「あかるいまち」より
子どもたちの未来
新型コロナウイルスの感染拡大が収まらず、第5波の波が四国山脈を越えて、8月中旬から県内でも猛威を奮いました。
9月初めの感染状況を見ると、8月26日から9月1日までの1週間の感染患者数が500人を超えており、特に心配なのは、乳幼児から学生を中心とする10代の感染者が、全体の約4分の1を占めていることです。
今般のデルタ株のコロナ感染では、60歳以上の高齢者の発症割合が6%前後と激減しており、ワクチン接種の効果が高いことが分かります。反面、子どもたちや若い方々の急速な感染拡大が脅威であり、学校現場では二学期が始まっているので、感染状況を注視しながら、感染予防対策を徹底しています。
全国で感染爆発が起きているため、政府は軽症者・無症状者は、自宅療養とすることに方針転換しました。やむを得ないとはいえ、自宅療養中の皆さまは、家族に感染させないため、大変なご苦労があることと思います。
高知市では、自宅療養中のご家庭に、パルスオキシメーター(血液中の酸素飽和度を測定するもの)を貸し出し、患者さんの不安を軽減する取り組みや、食料などを調達することが難しいご家庭には、県と連携して、食料等をお届けしています。
学校現場では、定期的な学校健診を行っていますが、子どもたちの「心の病気」に対する健診の項目がないことが気にかかります。2019年の国内の子どもの死因の第1位は自殺が22・9%、第2位はがんで22・7%と拮抗(きっこう)しています。
長引くコロナ禍で、子どもたちにも相当のストレスがたまっていますので、これまで以上に、子どもたちの心と体の健康を守っていきたいですね。
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※このページは、高知市広報「あかるいまち」に掲載されている「市長コラム 内和外順」のコーナーを再掲したものです。