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市長コラム内和外順 2022年04月号
高知市広報「あかるいまち」より
ウクライナ侵攻
周到に準備されていたと考えられますが、2月24日、ロシア軍が軍事行動を起こし、ウクライナに侵攻しました。
明らかに国際法に違反しており、決して起こしてはならない侵略行為であります。
「ウクライナ」は、ロシアとポーランドの中間に位置する歴史豊かな美しい国であり、肥沃(ひよく)な草原地帯が多く、世界第2位の有数の小麦輸出国でもあります。
強大なロシア連邦と西欧諸国とのはざまに位置したことから、古代より幾多の戦禍に見舞われてきました。
近年は、ウクライナ南部に位置する黒海に面したクリミア半島には、冬場でも凍らない良港があるため、軍事戦略上の「不凍港」として、2014年に事実上、ロシアにクリミア半島が占領され、ロシア艦隊が軍事的に利用しています。
現に、ウクライナ侵攻の10日前の2月13日には、ロシアの黒海艦隊約30隻がクリミア半島周辺で大規模な軍事訓練を実施しています。
欧州連合のNATO軍とロシア連邦とは、常に緊張関係にあります。
ウクライナはNATO軍には加盟していませんが、プーチン大統領は、恐らく、モスクワに近いロシア西部に隣接するバルト三国の「エストニア」「ラトビア」「リトアニア」の各国がEU連合に加盟し、軍事同盟であるNATO軍に加わったことに恐怖を感じているのではないでしょうか。
しかしながら、一方的な戦争行為をもって、ウクライナの領土を侵略し、平和に暮らしている人々を軍事で踏みにじることは、決して許すことはできず、一刻でも早く、ウクライナに平和が戻ることを切に願っています。
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※このページは、高知市広報「あかるいまち」に掲載されている「市長コラム 内和外順」のコーナーを再掲したものです。