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市長コラム内和外順 2022年10月号
高知市広報「あかるいまち」より
牧野記念庭園
来春から始まるNHK連続テレビ小説『らんまん』の放送を前にして、8月26日に、牧野富太郎博士が晩年を過ごした大切な居宅である、東京都練馬区の「牧野記念庭園」を訪問してきました。
高知県の濱田省司(せいじ)知事と共に、初めて牧野記念庭園を訪問し、牧野博士のひ孫さんにあたる学芸員の牧野一浡(かずおき)さんと歓談してまいりました。
練馬区立の施設である牧野記念庭園は、大正15年に愛妻・壽衛(すえ)夫人が、貴重な標本が火事で焼失することを心配し、現在の練馬区東大泉に新築した牧野博士の居宅兼研究所であります。
牧野博士は、昭和32年に亡くなられるまで、30余年にわたり、この居宅を中心に研究活動に没頭しています。
この居宅は、現在、練馬区立の記念館として改修・整備され、平成22年8月には、高知県立牧野植物園を設計した東京大学の内藤廣(ひろし)先生の設計により、リニューアルが行われています。
博士がほとんどの時を過ごした当時の書斎や書屋(しょおく)などが保存されており、研究熱心な牧野先生の息づかいを感じることができます。
同じ日に、東京都の練馬区役所を濱田知事と共に表敬訪問し、前川燿男(あきお)区長からは、「私は鹿児島の出身だが、前川家のルーツは高知だと聞いている」とのお話もあり、大いに盛り上がりました。
全国的に見ると、植物学者として世界的な権威である牧野富太郎博士が土佐出身であることは、あまり知られていないこともあり、今回の前川練馬区長との対談は、関東圏域を中心とする首都圏ニュースで広く報道されましたので、『らんまん』のキックオフとして良いスタートが切れたと感じています。
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※このページは、高知市広報「あかるいまち」に掲載されている「市長コラム 内和外順」のコーナーを再掲したものです。