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本文

令和2年4月22日 市長定例記者会見

会見項目

新型コロナウイルス感染症に対する市の対応

配布資料

会見内容

(市長)

 お忙しいところお集まりいただきましてありがとうございます。まず,新型コロナウイルス関連の状況をご報告をさせていただきますが,毎日このグラフ(配布資料1)で説明をしておりますけれども,ここ数日間は,高知の発生につきましては(通算で)41件ということで,発生をしていない状況になっております。県内の発症数は69件ということになっておりまして,高知市以外で発症している方々が28件ということになりますが,そのうちの20件が幡多保健所管内ということですので,高知市と幡多管内の発症数が非常に大きいということになっております。 PCR 検査につきましては,県内で,4月20日の時点で1,200件弱の検査をしておりまして,その半数が高知市で,530件の PCR 検査を行ってまいりました。他県の,特に13都道府県等につきましては非常に患者さんも多いですので,症状が出た方をPCR検査の主な対象者にしていますが,高知の場合は,濃厚接触者で症状がない方も積極的にPCR検査を受けていただいておりますので,追跡はかなりできているという認識を持っております。人口10万人あたりでいいますと,高知市の感染者の割合というのは12.59人,高知県全体でいうと9.97人,だいたい10人程度ということになりますので,この20日時点で申し上げますと,全国で患者さんの発症が多い都道府県でいうと9番目に位置しているという状況です。予断は許されない状況だと思いますので,今後とも,手洗い,咳エチケット,また,3つの密を避けていただくということを,ゴールデンウィークを控えておりますので,県民市民の皆様に広く呼びかけていきたいと考えております。関連しまして,新型コロナウイルス対処方針は,国も正式に改訂してまいりましたので,高知市におけます対処方針につきまして少し詳細を説明したいと思います。まず,表書きですけれども,4月16日に全都道府県に緊急事態宣言が発令されまして,期間が5月6日までということですので,高知県もこの中に入っている状況です。感染者は今,ここ数日の高知市は横ばいになっておりますが,まだまだ予断は許さない状況だという認識を持っております。本日の朝の本部会議は第5回目でしたけれども,高知市も対処方針を正式に決定をいたしました。この方針に基づいて予算措置が伴いますので,市議会とも連携をしまして,市民の皆様方の命と安全を守っていきたいということで方針を立てております。順次説明を申し上げます。

 まず,感染拡大の防止対策ですけれども,それぞれきめ細やかな相談対策を取っておりますが,特に在宅で生活を送っておられます障害者の方々,高齢者の方々等の要支援者の方々,また,子供さんへの虐待の対応を含めまして,相談窓口を集中し,きめ細やかな相談と個別の対応を図っていきたいと考えております。また,PCR検査につきましては,特に濃厚接触者を含めて今後も積極的に検査をしていきたいと考えております。(1ページ)1の(2),(3),(4)は既に実施していただいておりますけれども,特に(3),これから通常でありましたら5月6月が各民間団体,町内会も含めて,町内会も約900組織ぐらいありますので総会シーズンに入るのですが,基本的にはこの時期ですので,総会もなかなか開催しにくいということで,基本的には書面による総会の決議ということに移行されつつあります。そのことをまた,我々も啓発をしていきたいと考えております。2ページ目の(5)ですけれども,マスクと消毒薬がなかなか手に入りにくくなっておりますが,それぞれ公共の施設等で使う部分につきましては,マスク等につきまして,今,調達の手配をしております。消毒薬もちょっと不足をしていますが,消毒用のエタノールがなかなかないので,今後さまざまなルートで調達していきたいと思います。民間保育所等でも調達が困難になっていますので,そこは支援をしていきたいと考えております。また,各種市役所の窓口も,職員を3割程度削減していく予定ですので,申請関係につきましても,郵送の手続きによる申請ができるものはそういうものを用意をしていきたいと考えております。また(7)ですけれども,高齢者の方々も,いきいき100歳体操の教室を今はできなくなっていますので,できるだけ YouTube等で配信をしておりますが,また工夫をしていきたいと思います。市民生活への支援ですけれども,来週の月曜日から,衆議院参議院で新しい1人10万円の特別定額給付金を含めた予算の審議が始まります。予算の成立は4月末もしくは5月1日と言われていますけれども,それに向けまして,組織を5月1日付で立ち上げたい思っておりまして,発令は1週間ぐらい前にする必要がありますので,4月24日の朝に発令をして,特別定額給付金室を立ち上げて準備に入りたいと考えております。これは申請主義になりますので,国が昨日,衛星中継で説明会を開催しておりましたが,これから順次,通知が流れてくると思いますので,その準備に入ります。もう1つは,子育て世代の臨時特別給付金1万円の給付ですけれども,これは手続きなしで行うことになっていますので,その準備に入りたいと思います。また,特に自営業者の方々,飲食の経営をされている方々の売上が非常に落ちていますので,お話を伺いすると,7割から8割程度も減少していて非常に逼迫していますので,国民健康保険,介護保険等を,必要に応じて減免の作業に入りたいと思いますし,条例改正が必要な場合には,臨時議会等で条例の改正を行う予定です。2ページのいちばん下,国民健康保険,それから後期高齢者医療につきましては,新型コロナウイルスの関係で療養に入った場合の傷病手当金を制度上給付できるようになりましたので,先決をいたしました。国保につきましては5月の市議会臨時会で予定していますが,条例改正を議会にお諮りをした上で,遡及適用の予定です。税につきましては,固定資産税,5月から申告が始まります事業所税,また,所得税を含めて非常に大きな影響が出ると思いますので,1年間は全ての税目について納税が猶予されることになっています。その後の取り扱いの詳細はまだ決まっておりませんけれども,2021年に,固定資産税だけ一定の要件が該当した場合に減免できることは決まってますが,他の取り扱いは決まっておりませんので,全国市長会でも要望を上げていきたいと考えております。また(4)ですけれども,水道料金下水道使用料はこれも業者方々等また収入が減った方非常に困惑してると思いますので,支払いの猶予を行った上で減免につきまして検討していきたいと考えております。生活福祉資金等で(5)のアですけれども,緊急小口資金につきましては,日々相当の方があんしんセンターの社会福祉協議会に申請をされてきております。毎日50件を超えているのではないかとも言われていますが,非常に切迫したご相談があっておりますので,これを積極的に,できるだけスムーズに処理をしております。また,生活困窮者自立支援法,これは比較的新しい法律ですけれども,所得がなくなって家賃が払えない場合に,状況によってアパートやマンションを出ないといけない場合がありますので,住居確保給付金,これは減収の所得等に応じまして,該当すれば1か月の家賃,だいたい32,000円から42,000円程度を給付できる仕組みですので,今のところ3か月間の給付ということになっていますが,これに該当するケースもありますので相談が始まったところで,すでに決定をしているところです。(6)保育園につきましては,公立民間共に感染の心配が非常に多く,それぞれお聞きしていますので,緊急事態宣言を受けて原則休園としております。今週月曜日以降の状況ですけれども,原則休園の通達を出しまして,以降は公立の分しかデータがないのですが,原則休園のお願いをして以降,だいたい7割程度の登園が自宅での保育に変わっているという状況です。やむを得ない方がおりますので,だいたい現在3割弱のお子さんをお預かりしている状況となっております。子育ての支援等につきましては,現在それぞれの施設等が休んでいる状況ですので,状況をみながら再開の状況がいつになるかということを検討して行きたいと思います。

 4ページの「中小企業者等の事業継続に向けた支援」ですが,まず,非常に大きなダメージを受けております観光関連,飲食業に向けての支援です。昨日,知事とも協議を行いましたけれども,本日,たぶん午後16時と聞いていますが,知事の記者会見がある予定となっております。特に3つの密を避ける意味での,バーやレストラン等の飲食業に関わる高知県からの休業への正式な要請が出る予定になっておりまして,本日その協力金等の考え方についても知事が記者会見をする予定になっておりますので,詳細はその場でお聞きになってもらいたいと思いますが,高知県,高知市が協力しあってこの支援に入りたいということを昨日もお話をしております。県市連携でこの支援に取り組んで行く予定です。また(3)ですけれども,休業要請等もありまして,これからまた新たに閉めるとか営業短縮をする所がまた広がってまいりますので,高知市では“繋ぐ”という意味の,インターネットを活用してさまざまなお取り寄せとかお弁当の宅配等のインターネットでの支援をしておりまして,現在多くの事業者の方々が加わっていただいていて,参考に一覧表でお配りしておりますが(補足資料1,2),今70件位がこの「TSUNAGU」のネットワークの中で利用していただいておりますので,これをさらに広げていきたいと思っています。3の(4)ですけれども,今日(1)の方で県・市連携した支援が発表されますので,(4)につきましてはまだ今後の検討ということになりますが,テナントで入っているお店等の家賃の支援等をどうするか,という事が1つの課題になっています。国においては議員立法で新たな法律を立ち上げるという動きもあるので,その状況も注視をしながら,どういう支援ができるかという検討を進めていきたいと考えております。 

 4ページの(4)ですが,子どもたちの支援につきまして,現在学校では子どもさんの,特に1年生から3年生を中心にお預かりをしていますので,給食等の支援を行っております。5ページの(3)ですけれども,子どもさんの休業が長引いておりますので, 在宅の支援をするという意味で,まだ児童生徒1人あたり1台のタブレットの端末には届いておりませんで,現状は3人に1人位にしかタブレット端末がないので,今回の国の補正予算の中に,全ての子どもさんに支給ができる予算が前倒しで入ってまいりましたので,高知市につきましても,今回の補正予算の中で,1人1台を今年度調達できるような予算を臨時議会に諮っていきたいと思います。高知市の場合,相当の台数になりますので,台数が調達できるかという課題はありますけれども,準備に入って今年度中に子どもたちにも渡るように,臨時議会の補正予算に入れていきたいと考えております。またそれぞれ,高知みらい科学館等におけるYouTube配信等を行っているところです。

 最後6ページの市役所の感染予防の対策ですけれども,一部の早いところでは本日からになりますけれども,3割から4割程度,全体的には調整をした上で,勤務の調整に入って,在宅勤務ができる体制を整えていきたいと思います。また,各カウンターにつきましては,感染予防のために,ビニールシートをカウンター等に設置してきている状況です。また,地域の窓口センターは,土日に今は開所していますけれども,量販店内の地域窓口センターの土日の閉所つきましては,それぞれ量販店とも協議した上で,近々決定をして通知したいと考えております。また,執務環境につきましてですが,滋賀県の大津市役所では全庁閉所になりました。ある部で12名の職員が発症したということで,市役所自体を閉所するということになったので,そういうケースというのは少ないとは思いますが,例えば6ページの5の(3)に書いているように,どこかの窓口の職員が発症した場合には,1週間程度その窓口を閉める可能性もありますので,その時には,例えばここを臨時で使う,という想定も準備しておきたいと考えております。

 選挙につきましては,今年度予定の選挙はないですけれども,来年衆議院議員の任期が満了となりますので,来年はどこかで衆議院に選挙があることは間違いありませんので,選挙の感染予防対策ということは選挙管理委員会でしっかりとやっておきたいと考えております。

 重要な内容なので少し長くなりましたけれども,対処方針につきましては,本日本部会で正式に決定いたしましたので,これが運用の指針になるということです。私からの説明は以上ですので,後はご質問を通じて,お答えをしてきたいと思います。

質疑応答

(記者)

 先ほどもご説明をいただいたかと思うのですが,現在の感染者数,県内の69分の41は高知市ということで,一定落ち着いている状況はあるかと思いますが,予断を許さない状況とお話もありましたし,ゴールデンウイークを控えている中で,現在の感染の状況の分析と今後の対応策について,なお簡単にお聞きしたいと思います。

 

(市長)

 ここ数日は発症していないですが,感染経路不明のケースもありますので,予断は許されないと考えております。高知市の感染者の患者さんの数は41名ということですけれども,このうち感染経路不明のケースが17件となっておりまして,単純に割ると41.5%,約4割が感染経路不明となっております。特定警戒都道府県と比べまして,約6割程度分かっているという割合は一定は高いですけれども,それでも4割程度が分からないということもあるので,なお十分な警戒が必要だと考えております。また,(国の)専門者会議の方々がよく指摘されていますように,これ(感染不明)は相当長期になる可能性がありますので,今,第一波が非常に拡大しているという認識なのですが,これが1回収まっても,また単発で第二波,もしくは第三波と来る場合も当然想定されますので,第一波の今の封じ込めに全力を挙げたうえで,それから経済の関係もありますので,状況を見ながら順次,感染予防対策を少し緩めながら,経済を元に戻していくということになろうと思いますけれども,やはりそこは非常に重要になるので,よく状況を見ながら第二波,第三波が起こらないような形での封じ込め後の対応ということを慎重にしていきたいと考えているところです。これからゴールデンウィークに差し掛かります日曜市につきましては,今朝も報道をされておられますけれども,2回休みに入りたいと考えているところです。

 

(記者)

 先週金曜日に,国の緊急警戒区域指定を受けた時の会見(4月17日開催)でお話をしていただいたと思うのですけれども,市としての経済対策についてお伺いしたいのですが,全国を見たときに自治体ごとに独自に対策を取っている場所があると思うのですけれども,例えば大分の別府であったり鹿児島であったり,職員を雇用するという方針を打ち出していらっしゃったり,あるいは県内でもいくつか出てきているとは思うのですけれども,中学生以下に現金を給付する等という対応をとっている所があると思うのですが,高知市としても何かしら独自の対策を取るお考えはあるのでしょうか。よろしくお願いします。

 

(市長)

 他都市ではまだ数少ないのですけれども,それぞれこの影響を受けまして,例えば仕事がなかなか出来なくなった場合に臨時職員等で雇用をするという対応も出てきておりますけれども,高知市の場合はまだそこまでは考えておりません。ただ,飲食や旅館関係等含めまして非常に影響が深刻になってきておりますので,今日も知事の方からも発表しますけれども,そこへの経済的な支援をまずは対応していきたいと考えているところです。それと,課題といたしまして,それぞれ今,旅館・ホテルとも全館閉めて休業に入っているところもありますので,その場合,雇用調整助成金の申請を行う場合があります。ただ,よく指摘されていますように,非常に手続きが煩雑だということが言われていますので,その簡素化ということについては,なお工夫をしていただきたいというのが業界の強い要望ですので,そのことは働きかけていきたいと考えております。

 

(記者)

 今年のよさこい祭りについてお伺いしたいのですが,中止の方向となっていることについて,市長の受け止めはいかがでしょうか。

 

(市長)

 正式には,総会の代わりに私のところにも,書面の表決,書面の議決ということで,文書が来ております。正式な決定はまだですけれども,どういう文面かといいますと,本来4月27日に予定をしておりました総会等につきましては,理事による書面表決をもって総会の決議に代えていく,という文書が来ております。開催につきましては,こういう現状ですから,非常に厳しい状況にあると考えておりまして,そのことに対する議案が,議案第2号ということでこの書面の中に入っておりまして,また取材をしていただいたらわかるようになっておりますので,どういう文面か読まさせていただきますけれども,「よさこい祭りは新型コロナウイルス感染症の拡大状況を考慮し,日程を全て中止とするが,終息が見通せられるようになれば,高知県・高知市・関係団体協力のもと,よさこい鳴子踊り事業を実施出来る可能性を検討していく」というのが第2号の文案です。これは振興会の文書なので,確認は振興会に確認してみていただいたらいいですが,そういう文面で議案の第2号として役員に諮る,と私宛にも来ていますので,回答することにしたいと思います。

 

(記者)

 これに関してチーム側からは早く判断してほしいという声も結構あったところで,中止の判断は27日までに,ということになると思うのですけれども,この時期になったことについて理由とか受け止めなどはどういうふうに捉えられていらっしゃいますでしょうか。

 

(市長)

 チームも我々も含めて,終息があればできるだけやりたいというのがそれぞれの思いでした。ただ,よさこいの場合は特に全国からチームが来ますので,北海道,東北から九州までいろいろなチーム,全国大会はセットになってますので,非常に多くのチームが集まってきますので,大体190から200チーム集まってくるので,感染の拡大の可能性があるので,やはり開催するのは厳しいと思います。ただ,ギリギリまで状況を見ながら最終的に判断してこういうことなので,今の状況になってるということです。阿波踊りは,昨日(4月21日),新しい市長さんが中止の発表されていましたけれども,阿波踊りとよさこいは少し違いがあるのですが,阿波踊りは連があって,各連で踊りが違いますけれども,同じ踊りです。衣装もそんなにたぶん変えてないと思います。よさこいの場合は,1回1回衣装も踊りも音楽も全部ガラッと変わるというのが特徴なので,例えば準備から言うと,まずは音楽から入って,音楽と曲が決まったら振付の作業に入って,それから衣装の発注に入るという流れになっているので,今がギリギリのところだと思いますので,もうそろそろ正式に決定する時期だとは考えています。

 

(記者)

 最後に1点だけ。67年の歴史で中止になったら初めてだと思うのですが,ちょっと具体性のない質問で恐縮なのですけれども,高知市民にとってよさこいのない夏というのはどんなふうになっていくだろうかとか,その問題に対してどんなふうに対応していきたいとか,そういうお考えがもしあればお聞かせください。

 

(市長)

 昭和29年に第1回が行われました。ちょっと私事でいうと,昭和28年生まれなので,自分の歳の流れと同じようによさこいが発展してきたので,非常に思いも深いのですけれども,昭和29年第1回のよさこいの時,いちばん大事なのは,市民の健康を守るという意味でよさこいが発祥してます。それから最初,高知市議会の議場において,議長が祭祀になって祈願祭をやっているんです。今であればできないような気もしますけれども,昭和29年の第1回は,市議会の議場において高知市民の健康を祈願する祈願祭をやったうえで始まっていますので,そういうことを考えると,今回の新型コロナの感染症で中止になるというのは,よさこいの本来の目的からいっても我々としては非常に残念なところがありますけれども,正式な決定はまだですけれども,やむを得ないかな,と思っております。

 

(記者)

 よさこいに関して,延期という判断もあろうかと思いますけども,構成団体のひとつとして,市長としては中止とか延期とかいろいろなご判断がおありかと思いますけれども,延期の可能性というのはありますか。

 

(市長)

 これだけ拡大する前は,終息がいつかということの見通しができず,終息していれば秋の開催ということも検討してはどうか,ということを高知市としては考えていましたけれども,これだけ高知県全域に感染すると,高知のよさこいの特徴の1つは,地区競演場にありますので,ここのスタッフの問題があります。この地区競演場は,高齢者の方々がかなりサポートに入っていますので。それから,よさこい祭振興会の方にはなりますが,資金集めですね。よさこいは約1億円以上,もっとかかっていると思うのですが,この現状で資金集めは非常に厳しいと思いますので,その点を考えると,延期して秋にやるというのも現状だと無理だと思うので,たぶん秋に延期をするというのは難しいと思います。ただ,振興会の方が所管になりますので,実際の取材がもし必要なら,振興会にしていただいたらと思いますけれども,先程読み上げました文書の中に,「終息が見通せられるようになれば,関係団体等と協議してよさこい鳴子踊り事業を実施できるかどうかという可能性を検討していく」とあるのですが,常識的に考えてたぶん秋は無理だと思います。ただ,こうやって書いているのは,例えば春先に春よさこいというイベントも観光びらきと同時にやっていますので,そういう関係で,何らかのことができればという趣旨だと思いますが,これも状況を見てということになろうかと思います 

 

(記者)

 臨時議会についてですけれども,ここでは,予算の組み替え,予算の不要というか,使わないものもどっさりと出てくるでしょうし,市独自の対策がないということに財源の裏付けの話も当然あると思いますので,そういうお考えはないですか。

 

(市長)

 まずは国の方から説明しますけれども,国も低所得者の方々に30万円という当初の案を,全国民に10万円ということで,たぶん8兆円近い予算の組み替えを行いました。追加で8兆円近く必要ということになりました。当然,国も令和2年度の国税収入がかなり落ちるはずですけれども,今の段階では見通せないので,予算の組み替えとか歳入の減額等は今はやっていないです。我々のところも,例えば考えられますのは,いろいろなイベントは特に上期下期で考えたらいいのですけれども,4月から9月位までの上期のイベントはほとんどが中止が明確になっているので,そこの予算というのは浮きますけれども,まだ全体の税収の件などの見通しが立っていないので,もう少し先になると思います。6月議会もしくは9月議会,予算をちょっと振り替えたらいい部分もあるので,たぶんよさこいは中止になると思うので,よさこいに対する経費というのは予算上当初予算の中にあるので,それを例えば組み替えてコロナウイルス対策に使う,とかいうことは当然考えられますけれども,臨時議会ではまだやらないです。たぶん6月議会かと思います。(補足:会見の後,財源確保に向けたよさこい祭り関係等予算の減額補正については,5月21日開催の第475回市議会臨時会において議案を提出し,可決されました。)

 

(記者)

 もう一点,給付金ですけれども,申請主義というお話ですけれども,いわゆる住所の無い方が高知市なんかもおられるんですよね。いわゆるホームレスという方がいらっしゃるのですけれども,そういう方への対応というのはどうなりますか。

 

(市長)

 国の詳細の通知を確認した上にしますけれども,今回の給付金は,外国人登録をされている方も対象になっていますし,高知の場合はちょっと少ないですけれども,ネットカフェなどをずっと居住の拠点にしている方,東京などはたくさんいるので,そういう方にもできるだけ給付するというのを書かれていますので,我々もできるだけ追跡をします。できるだけ給付漏れがないように,追跡をしていきたいと思います。あと,住民基本台帳が1つの基本になっていますけれども,よく言われていますように,住民基本台帳上は一緒にいるけれども,例えばDVの方は当然別のシェルターにいるというケースが高知市でもあるので,そこを分けるとかいうことも一定しないといけませんので,きめ細やかな対応はできる限りやろうと思っております。 

 

(記者)

 例えばホームレスの方たちも,市役所に相談したら応対はできませんでしょうかね。

 

(市長)

 いろいろな方々が支援には入ってると思いますので,ホームレスの方に対しますNPOの支援とか,場合によれば,一定そういうところに支援を行っている市会議員の議員さんもおられますので,いろいろな情報を元にして相談をしていきたいと思います。必要であれば窓口でのご相談にも対応しますけれども,感染予防の関係がありますので,どこまで濃厚に接触できるかというのはありますけれども,一定柔軟にきめ細かく対応していきたいと思います。

 

(記者)

 引き続き特別定額給付金のお話なのですけれども,きめ細かな対応も必要なのですが,スピード感も必要だと思います。5月1日に組織を立ち上げるということですが,実際の給付というのはいつ位になりそうか見込みはございますでしょうか。

 

(市長)

 まず必要な手続きとしまして,組織は自分達の判断で先に立ち上げることはできますけれども,予算がいります。単純に計算して約33万人に1人あたり10万円配るということは,約330億円,それと事務費が数億円かかるということになるので,予算が必要です。国の予算が5月1日もしくは4月30日と言われていますが,そこでまず国の予算が成立しますけれども,各市町村で予算が成立する必要があるので,県は直接この定額給付は関係ないのですけども,県の方も臨時議会を5月中下旬,それから高知市についても5月中下旬というということを想定していますので,まず予算が通らないと給付ができませんので,ただ準備には5月1日から入ってきたいと思いますが,たぶんいちばん時間がかかるのは,やはり口座の確認です。申請書でよく口座の番号を書き間違えているケースもあったので,最終的には金融機関で口座の確認をしないといけませんので,そこに時間がかかります。できるだけ早くと思っていますが,5月の下旬に臨時議会で予算が通って,それから最短で1か月だとしても,やはり6月末とか7月始めというのが最短ではないかと思っています。今回の場合,平成21年に定額給付金でやった時は,お1人当たり12,000円でしたけれども,あの時こちら側から振り込む期間というのは6か月あったのです。今回の場合は,国はできるだけ早くということで3か月想定になっています。国の方は3か月以内に全ての口座に振り込みをしてくださいということなので,できるだけ速やかにということになっているので,我々もその趣旨に沿ってはいきたいと思っております。

 

(記者)

 先程予算の話が出たので,関連して分かればというところなのですが,国民健康保険で,これまでのところ,コロナの感染予防をした関係で,インフルエンザの罹患者も減っていると思うのですけれども,そういったところで余剰金とかが出てたりするのかというところと,それが全部コロナの方に回っているかどうかということがもし分かれば,お願いします。

 

(市長)

 会計の話から入りますと,国民健康保険は特別会計になっていますので,国民健康保険の中の法律に基づいた経費の運用ということになっていますので,おそらく今日も保健所の所長が来ていますけれども,A型B型のインフルエンザの感染は,手洗いなどの徹底があるので,たぶん数はピークから言うと減っていると思います。ただ,そこの国民健康保険の経費が,A型B型インフルエンザで使う予定だった医療費が削減されても,それをすぐに新型コロナウイルス対策ということにはならないと思いますし,新型コロナの場合は特措法があって,全額国が持つ仕組みになっていますので,医療機関係等は,そこの国保で浮いたお金が流れるという法的な組み立てにはなっていないです。

 

(記者)

 対策費といいますか,関連するところへ回すとかいう考えとしてはおありというか,可能性はあるのですか。

 

(市長)

 たぶんいちばん影響があるのが,例えば実際に発症した41名,県内でいうと69名の感染者の方々の医療にかかる経費は特措法で国が持つことになっています。国民健康保険でいうと自営業の方々の保険なので,基本的に言うと今収入がものすごく落ちている方々が国保の保険料が払えないもしくは減免にしてくれ,というのが今後出てくると思いますので,今の納期を遅らせることはできていますけれども,どこまで減免できるかというのは詳細が決まっていないので,そこに対する手当というのはやはりかなりいると思います。それで,それは国が本来やるべき事なのですが,国がここまでしか見ないという場合にそこを広げて,高知市独自でどこまでやれるかどうかというのはあるので,今後検討になるとは思います。

 

(記者)

 コロナの対処方針について,自然災害が起きた時の避難所の3密対策ということで,今,全国で自治体が対処方針を打ち出していると私も把握してるのですけれども,高知市の場合は今後どういったことを考えておられるのか,何かアイデアがあれば教えてください。

 

(市長)

 そのことをまず心配をしておりまして,今月に入ってからも特に東北,北海道の方が多いのですが,地震が頻発しています。阪神淡路大震災もう25年越したと思いますけれども,あの時は冬場だったので,インフルエンザが避難所で猛威を振るいました。避難所でインフルエンザにかかってお亡くなりになった方も相当いたというふうに聞いていますが,そのことが一番気になりますので,今日,防災対策部の方で,コロナウイルスの対策の渦中で避難所を開けた場合に,どういう対策を取るかというのを今月末までに取りまとめをするということになって,だいたいの案はできているそうなのですけれども,自分とはこれまでまだ調整していないので,今月末には正式に決定してまた発表したいと思います

 

(記者)

 休業要請協力金のことに関してお伺いします。先ほど知事と昨日協議された,ということでしたが,休業要請をする県というのが現段階で30いくつあるかと思いますが,知事がまず休業要請を決め,やることを決め,協力金を払うということを決めたことに対する受け止めというのを教えてください

 

(市長)

 高知市内の場合は,観光と,やはり食の産業が非常に地域経済を支えてくれていますので,特によくランキングで言われるように,常にどこへ行って食べたものが美味しかったですかというランキングでは,常に5位以内に基本的に入っているので,飲食業が非常に多いというのが特徴です。しかもほとんどの方がテナントを借りて家賃を払っていますので,今は相当みな苦しいと思います。そういう意味で,昨日知事とも具体的に協議をしましたけれども,一定その飲食等,よく各都道府県でやっている3つの密ですね,あとは今日もちょっと報道されているように,パチンコ等を含めます遊興をどうするかという課題がありますけれども,今日知事が一定絞り込みしながら発表すると思いますが,特に県内で高知市がいちばん多いので,連携して対応していきたいと思います。ただ,この財源が1兆円と言われている交付金を使っても構わないということになったので,その交付金を使うことになろうかと思いますが,県・市ともにもう1兆円のそれぞれの考え方が総務省で整理されていて,例えば国の支援というのはだいたい8割しかないので,10分の8ベースです。補助率でいうと10分の8は国の支援なのですが,残りの10分の2が地方負担なので,その部分が入って1兆円。それで,1兆円の配分については,都道府県が半分,市町村が半分です。ということは全体トータルでも5,000億円しかないので,それを2,000近い市町村で割るので,そんなに多額のものが入るわけではないので,やはり足りないと思います。全国知事会でも,市長会でもまた要請する予定なのですが,当面,国は第2弾のお金を予備費で1回ストックして用意して入れていますので,やはり予備費を活用して,1兆円はすぐに消えてなくなると思うので,そこは強く要請をしていきたいと思います。

 

(記者)

 まず示されたということ,休業要請をして協力金を払うということを示したという知事の判断というのは評価されているということですね。

 

(市長)

 そうです。

 

(記者)

 その上で,先ほどから県と市で連携してということですけれども,当然,県だけということではなくて,市も一定程度負担することになると思うのですが,これはもう,その分ご負担をするお考えということでよろしいでしょうか。

 

(市長)

 そうです。他の市町村があるので,他の市町村の事は我々も言及出来ませんけれども,高知市は県・市で連携してやります。

 

(記者)

 あと,先ほど高知市の場合は旅館なども苦しいとおっしゃったかと思いますが,恐らく県の休業要請であったり協力金というのは,飲食が中心だと思います。この範囲について,どんなふうに受け止められてますか。

 

(市長)

 旅館ホテルは,相当甚大な影響を受けていますので,今,完全に閉めてるところも増えてきました。5月6日までがひとつの緊急事態宣言の期間ですけれども,予約状況から言いますと,これからたぶんよさこいが中止になるでしょうし,まだ決まってはおりませんけれども,7月末から8月にかけて,全国高校総合文化祭(総文)があるので,だいたい2万人と言われていますので,それが7月の末から8月の始めまで,全部旅館ホテルに宿泊の予約で入っていますので,ここはたぶん文科省なのでギリギリまで待つと思いますが,仮にもし総文が中止ということになれば,またそこで甚大な損失が発生しますので,非常に逼迫してると思います。これから旅館ホテルにつきましては,今の時点ではとりあえず納税をそれぞれ様々な税を猶予していただいて,手元に資金を残していただくということになっていますが,今後一定の終息がなされた後,いろいろな支援が国,県,それからたぶん我々も一緒になって行おうと思っていますけれども,国県市で,旅館ホテルにつきましては,さまざまな旅行券等を含めて,手厚く支援が入るものと考えていますので,その間の資金をどうやって残していくのかというのが,今の時点では大きな課題だと思っております。

 

(記者)

 旅館等宿泊施設にも,独自で支援をするような自治体も出てきていますが,財源の関係もあるとは思うのですが,高知市独自でそういった飲食以外の業種に対して支援されるというようなお考えというのはあるでしょうか。

 

(市長)

 今のところ,1兆円の交付金が高知市でどれだけ入ってくるかというのは,一定の算式は示されていますけれども,例えば人口にかける単価は全然示されていないので,1人あたりいくらで計算するという単価が出ていませんので,まだ交付金が見通しがあまりできないという段階なので,まだ独自でどれだけ財源が突っ込められるかという判断もついてないので,まだそこは見極めていかなければいけないと考えています。

 

(記者)

 あと,対象補償者の中小企業の支援のところで,家賃補助についての言及があったと思いますが,やはりこれは必要だというご認識があるということでしょうか。

 

(市長)

 我々は,家賃の助成も含めて,一定県との協議をしておりましたが,今の段階では県が休業に対する協力金として,全体でいくらかという予定をしていますので,その部分を1回出した上で,それから,その後の状況を見てまた検討してきたいと思います。

 

(記者)

 よさこいの話に戻るのですが,中止になりそうだというご見解を先ほどからおっしゃられていますが,市長のご認識としては,これはやるべきではない,できない,そこの市長のご認識というのを確認させてください。

 

(市長)

 自分自身にも書面が来ていますので,これを書かなければいけませんので,先ほど言いました中止をするかどうか,という第2号議案には,賛成するということでいきたいと思います。要は,中止に賛成するということでいきたいと。

 

(記者)

 やはりそうせざるを得ないということでしょうか

 

(市長)

 そうですね。1つは,各競演場の方々も地域の高齢者の方々がだいぶん入っているので,かなり心配されています。給水をするのに沢山の人が来るので,かなり心配してるのと,もう1つは資金面で,なかなか協力金が得られないのではないかなと思って,中止はちょっとやむを得ないのかなというふうに思います。

 

(記者)

 ICT,タブレットですけれども,タブレットを今回その対策として入れているということは,要はオンライン授業というか,家でやりなさいという話だと思いますけれども,大学などでも問題になっているのですけれども,通信環境が家にない家がかなり多くて,結局,ただタブレットがあっても家でできないので,結局学校へ行かなければいけないとかいう話になるんですよね。大学でもそういうことを心配されているから,それを小中公立学校であれば,それを携帯でテザリングしたらパケ死するみないな話になるとかですね。なので,そういう意味でこれを今やる必要があるのかなというのがありますので,ご認識をお願いいたします。

 

(市長)

 ここまで学校の休業が長引くとか,これが日本中で全部になるとかいうのは本当に想定されていなかったと思いますけれども,やはりタブレットを既に支給している市町村等,タブレットがないところと学習の支援の間に差ができてしまうので,これはやはり一定,我々も早期に整備すべきだと思います。ただ,通信環境がないとやはりいけないので,その部分も家庭の通信環境をどうやって支援していくかというのは課題として残っていますので,そこはまた検討していきたいと思います。

 

(記者)

 休業補償の協力金についてまた話が戻るのですけれども,広島県の知事が,一律10万円の給付金について,県職員全員から給付金の資金をもらって,休業補償の財源に,ということを表明されました。公務員といえどもいろいろと賛否があるかと思いますけれども,市長のお考えを聞かせてください。

 

(市長)

 広島県知事の考え方についてのコメントというのは差し控えたいと思いますけれども,基本的にはやはり,1人あたり10万円配られるということで,先程言いました単純計算すると330億円というものは国から定額給付という形で給付されるということなので,基本的にそれを地域経済に,やはりお金が回らないと地域経済が回らないので,回すというのが一番の本筋だと思います。職員の方々も,お1人お1人考え方があると思うので,中には私はいらないという方も居るかもしれませんけれども,市長としての考え方としては,330億円はかなりのお金になりますので,地域に還元してしっかり回すというのがかなり重要ではないかと私自身は思っています。広島の場合はそれを職員から有志で一定提供していただいて基金100億円とか言っていますけれども,そういう考え方は,我々はとるつもりはないです。

 

(記者)

 先ほどのICTの関係なのですが,1人1台タブレット端末整備というのは,元々GIGAスクール構想ですか,2023年までに小中学生1人1台タブレット整備ということだったと思うのですが,国の補助を活用して早期実現します,というのは,御題目みたいなものなのか,それとも今年度中に市として予算を組んで,全児童生徒に1台配るということなのか,そこのあたりの具体的なお考えはいかがですか。

 

(市長)

 現状はどうかというと,子どもたち3人に1台の整備予定のうちの半分位に行き渡っています。残りが行き渡っていないので,国のGIGAスクール構想では,残り3分の2の(児童・生徒分の端末整備)を,令和5年度までに各学年を指定して,令和2年度は何年から何年まで,令和3年は何年から何年まで,などとして全部整備する予定でしたけれども,この新型コロナウイルスによる学校の休業ということを受けて,これを前倒しして,令和2年度中に予算を組むということになりました。今回は国の補正予算の中にそれが入っていると聞いていますので,高知市もその予算に基づいて補正予算の中に組み込んでいく予定なので,予算的にいうと,令和5年度までの段階的に整備するものを一挙にやるということになります。

 

(記者)

 今年度中には児童生徒1人1台整備されるという見通しということでしょうか。

 

(市長)

 予算上では,です。タブレットの台数が確保できるかというのがちょっとあるので,予算上は今年度中に整備をする予算を組むということです。

 

(記者)

 保育園,幼稚園の原則休園という反応なんですが,感染拡大予防をするならば,完全にシャットアウトする方か良いと思いますし,保護者がどうしても見れないということに配慮するならば受け入れをするという,大変難しい問題でジレンマであるということがあるかと思うのですけれども,20日に原則休園が始まった時に市長がおっしゃった2~3割の子どもたちはまだ保育園に行っているというところの受け止め,その前の週でいうと8割近くが,要請の段階ではそれぐらいだったのが,原則休園としたところでかなり減ってると思いますけれども,2~3割という数字の受け止めはどういうふうにお考えですか。

 

(市長)

 今日の本部会で,各部局の現状の取組状況等の報告があるので,最新の今週に入って休園になってからの状況という報告がありましたけれども,実際登園してる割合が,2割から3割位になっていますので,公立のデータしか今ないのですけれども,やはり休園を発表して全部の公立民営に文書を流してから,非常にご協力をいただいているということで,感謝をしております。ただ,もちろん警察とか消防とか,例えば報道機関の方々も含めて,どうしても休めない方々もおられますので,そういう方々でやむを得ない場合はお預かりするということで,今,だいたい現状2割程度というふうに聞いています。

 

(記者)

 そのやむを得ないところというのが,保護者の中でもいろいろと混乱を生んでいるところがあるというようにも聞いておりますし,あくまでもやむを得ない事情というのは業種などを絞るというわけではなくて,個人の判断で,ご家庭で見れないという場合は保育園で受け入れるという方針にはお変わりないというということですか。

 

(市長)

 特定の新聞を言って申し訳ないんですけれども,朝日新聞さんが保育園の休園の各市の状況というのを出していました。それぞれの市町村によってそれぞれの取り組みが違います。東京でも職種を指定していないケースが多いのですけれども,例えば東京都渋谷区は最初から警察と消防の職員は預かる,とかすごく限定してます。一般の公務員は入れていないです。警察と消防と,医療機関。この3つの業種しかお預かりしないということで渋谷区が限定していますけれども,ちょっとなかなかそうやって絞りにくいので,我々もやむを得ない場合ということで,いろいろな個々の事情に応じてお預かりしております。

 

(記者)

 学校の休業が長らく続いているところなのですけれども,小中学校に対してさまざまな対策もやられてるわけなのですけれども,このように休みが続くと,授業時間の確保というのがもちろん大事になってこようかと思われます。それについて,例えば夏休みの短縮であったりとか,土曜日に授業を行うであったりとか,学校行事の縮小のお願いであったりとか,もちろんそれぞれさまざまな対策を今検討されていると思いますが,市長の考えを聞かせてください。

 

(市長)

 教育長からも日々報告を受けておりますけれども,中学校と小学校で授業時間の決め方がちょっと違うので,中学校は現状でもうすでに不足したと聞いています。小学校は今のところ,完全な不足まではいってないようには聞いていますが,ただ,どこかで取り返さないといけないので,今,教育委員会の現場の方を中心として,夏休みの短縮を具体的に検討しています。普段でしたら8月末位まで夏休みなのですが,それを一週間位短縮して繰り上げるとか,もう1つは夏休みの入り方を繰り下げるとか,今,具体で検討しているところです。正式に決まったら,また教育委員会から発表があると思います。いずれにしても短縮になる予定です。

 

(記者)

 タブレットですけれども,予算組みの補正をされるというのは,臨時議会で出すということでしょうか。

 

(市長)

 査定はこれからやりますけれども,臨時議会に予算が入る予定だと聞いています。

 

(記者)

 市の持ち出しはどれぐらいになるものですか。

 

(市長)

 基本的にタブレットの持ち分は,GIGAスクール構想の分については,国がみることになっておりますけれども,現場でいろいろと調べさせてみると,教室の周辺は,タブレットだけあっても動かないので,学校のLAN環境の整備とか,いろいろとあって,一定みてくれるようになってはいますけれども,周辺環境機器の予算が入っていないという話は出ています。そこはよく確認をしていきます。

 

(記者)

 要は,国費が全額みてくれる。タブレットについてはみてくれる。そういう予算も臨時議会に入ってくるのですか。

 

(市長)

 そうです。ただ,どうしてもその時に必要な周辺機器で整備しないといけないものがあるかも知れませんので,国費に市の単独の継ぎ足しがある可能性はあります。

 

(記者)

 予算のボリュームがわかりませんけれども,何十億とかいう感じになるのですか。

 

(市長)

ちょっと今,数字が出ないですね。令和5年度までの分割の関係は当初予算に組みましたけれども,一挙になったので,総額でいくらかというのは数字が今は手元にないので。また教育委員会の方でわかると思います。

 

(記者)

ここ数日,高知市内でコロナの感染者は確認されておりませんが,岡崎市長が考える要因といいますか,例えばこういう対策の効果が出てるのではないかというお考えをお聞かせください。

 

(市長)

専門的には保健所の所長が来ていますので,ちょっと補足をしてもらいますけれども,これまでの徹底した濃厚接触者の追跡と,症状がなくても濃厚接触者と認定された場合にはPCR検査をかけていますので,一定把握できている分がだいたい今抑え込めているのかな,と思います。ただ,先程も説明したように,感染経路不明が4割程度あるので,たぶん今の段階でゼロがずっと続くことにはならないとは思いますが,できるだけ発症数を単発に,クラスターにならないようにというのが重要なところなので,自分自身はそう考えています。

 

(豊田保健所長)

市長がおっしゃったように,ある程度濃厚接触者に対する健康観察,それからPCR検査というので,次のクラスター,次の感染者を発生させないという対策について,一定の成果が出ているのかなと思います。また,高知も含め全国で,不要不急の外出を控えていただいていること,それから,咳エチケット,手洗い,3密を防ぐというところの啓発を,市民の方々が協力してくださっているところも一定の効果が出ている。そう考えております。

 

(記者)

今のコロナの関係なのですが,現状一定落ち着いてきてると思いますが,とはいえ41人で,10万人あたりの感染者数は全国でも高いですし,お亡くなりになられた方も高知市内でお二方おられると思います。そのことについて,なぜ人数が多いのかということと,これまでの高知市内の感染状況について,市長はどんなふうに受け止められて,どうお考えになっているのかというのをあらためて教えてください。

 

(市長)

先ほど言いました人口10万人あたりの発症は,全国で上位に常におりましたので,1つは,因果関係は分かりませんけれども,元々発症するまで,例えばひろめ市場等を見ても分かるように,献杯,返杯の文化がありますので,人々の距離が割と近い。3密の中の距離が近いというのを避けてくださいというふうに言われてますよね。ソーシャルディスタンスでよく2メートル離してくださいと言われていますが,2メートルというと実際に距離があるので,そういう意味でひろめ市場を見ていただいたらわかるように,それぞれの人々の距離が非常に近い関係にあるという風土があるというのがやはりあったのかな,というのは思います。今は皆さんに自粛をしていただいていますので,感染拡大の予防の対応は取っていただいていると考えます。

 

(記者)

2人お亡くなりになってから,市長はそのことについてどんなふうにお考えになっているのかというのをお伺いしたことがなかったので,とても残念なことだと思いますし,市民の方が亡くなられたことについて思いを聞かせていただければと思います。

 

(市長)

それぞれご家庭の状況がありますので,私の方から詳細は申し上げられませんけれども,非常に残念です。厚生労働省かどこかが年代別の死亡率を確かデータとして先に出していたと思いますけれども,高齢者の方々の死亡率が高いので,10パーセントを確か超えていたと思うので,非常にその点はご注意を願うとともに,やはり医療でできるだけ命を守っていきたいと思っていますし,現場の感染症病棟では日夜ご苦労をいただいておりますので,そのことにも敬意と感謝をしたいと思います。

 

以上

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