本文
令和3年8月5日 市長定例記者会見(議事録・Youtube動画)
会見項目
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新型コロナウイルス感染症最新情報
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映画「竜とそばかすの姫」公開後の状況等について
配布資料
会見内容
配布資料を用いて市長から説明
質疑応答
(記者)
県の新型コロナウイルスの感染症の状況をご説明ありがとうございます。実は,今ご指摘があったように,直近の一週間と,前週の一週間を調べたところ2倍近くなっていると。で,ただ県は,そういった対応について少し下げているような状態にありまして,実際どうなのというシグナルといいますか,なかなか出にくい状況になっていると思います。高知市としては,今後,今回の状況をどのように見ていらっしゃいまして,あるいは市の行政にどのような影響を与えてくるのか,また強いそういった今回の感染症に対するお考えなどを表に出されるのかどうか,これらのお話をお聞き願えたらと思います。
(市長)
まずは,全国的な状況で見ると,知事会は「感染爆発」という言葉を最近の知事会で使い始めました。医学的な見地は別にしまして,いわゆるパンデミックが起こっているという認識でいいのではないかなと思っております。ちょうど,この新型コロナが出たので,100年前のスペイン風邪がまたいろいろなことで取り上げられていますけれども,スペイン風邪はちょうど第一次世界大戦の時で,ほぼ100年前ですけれども,1918年から1920年まで大体3年続きました。2年余りぐらい続いて,当時は何が原因かよく分からなかったのですが,最終的には,新型インフルエンザA型とかが原因だったとやっと最近わかったと思います。やはりウイルスが日々変化していますし,今回のデルタ株は感染力が非常に強いので,世界的に警告が出されています。高知県内の場合は高知市の保健所,高知県の保健所,積極的疫学調査がまだ可能な範囲で,お一人おひとり追跡調査ができていますので,今のところは封じ込めが一定はできているという認識です。感染経路不明も注意深くやっていますが,濃厚接触者はかなり特定できていて,危ないのは感染経路不明です。ただ感染経路不明からクラスターがきているということではあまりないので,そのあたりは注意深く,その後の積極的疫学調査をやっていく必要があると思います。ただ,東京・大阪のように,本当に感染爆発になって,パンデミックと言っていい状況だと思いますが,追跡調査ができなくなるので,恐らく大阪もそうだと思いますけれども,最終的に地方都市へ飛び火するので,その点は十分気を付けておかなければいけないという認識です。あと,ワクチンが有効なのですが,ワクチンを2回接種していてもかかりますので,それはインフルエンザと一緒なのですが,ただ,重症化とか死者数についてはやはり相当抑制できますので,ワクチンの接種は,若い方々は打ちたがっていないのですが,できるだけ打っていただきたいということを広く,これは常に日常的な活動を含めてずっと言い続けていきたいと思います。ちょっと気になるのは,中等症とか重症者数が少しずつ増えていますので,年代的にも少し,40代,50代も増えてきて,少しずつですけれども,ここを注意深く見ていかないといけないと思います。
(記者)
ワクチンについてお伺いしたいのですが,先程のご説明にありましたけれども,今後のいろいろな見通し,いつぐらいまでに接種完了できそうかとか,そこに向けてどんな課題があるか。供給量というところで,国の当初の要求通り届かないとかいろいろあると思いますけれども,そのあたり国のワクチン行政についての市長の受け止めというのをお願いします。
(市長)
6ページの表でご説明申し上げますが,高齢者の方々につきましては,初日非常に混乱して本当に申し訳なかったのですが,その後,落ち着きを取り戻して,医師会の協力もありまして,当初の予定通り7月末に完了することができました。それで,接種券の印刷,封緘と仕分けの状況がそれぞれありますが,そこでは順調にいっていますので,接種券の発送はそこで手間取っていることはないです。ただ,最初に言いましたように,恐らくファイザーのワクチンを高齢者の方々に前倒しでやったので,そこで予定よりかなりファイザーのワクチンが出てしまったので,分かりやすく言うと,ちょっとワクチンの供給の方が息切れしています。オリンピックの時もファイザーの社長と菅さんが話し合いをしていたので,前倒しの期待をしていたのですけれども,どうも断られたという情報が出ておりますので,今後とも,このワクチンについては,いろいろなルートで要請をしているところでございます。ワクチンの状況にもよりますけれども,我々はできるだけ,この6ページにあります40歳以下にもできるだけ早く接種券を送って,できるだけ早く接種をしていただきたいと考えておりますので,ワクチンの量を見ながら順次接種券を発送ということにしております。特に年齢が下がるにしたがって,接種の割合,接種率が落ちてきます。世界各国で課題になっていますけれども,全年齢平均でいうと50%で頭打ちになっておりまして,特に20代,いろいろなデータがありますけれども,20代で接種を希望される方が3割から4割になっているので,ここが一つのポイントになると思います。それをどうやって引き上げていくかということがポイントになると思います。
(記者)
全国の感染状況を受けまして,先程,よさこいの特別演舞が合同部会の方で中止の方針を決めたということなのですが,それにつきまして,市長の受け止めとしてはどのように考えていらっしゃいますでしょうか。
(市長)
正確にいうと,中止の方針を決めたというところではないです。ちょうど今の時間帯に,10時から今日やっているはずなのですが,商工会議所の商工会館でよさこい祭振興会の総務部会と企画部会と事業部会,この3事業のそれぞれ委員会を集めて合同部会を今日の10時から始めたところなので,そこで開催の可否を今検討しています。それが正確な情報です。これが多分午前中で終わると思いますが,午前中この合同部会が終わった後,どこかの時点でよさこい祭振興会の青木会頭がどこかでアナウンスすると思いますけれども,機関決定としては,総会の決議を得てやるということに決めていますので,最終的には総会の決議を諮るようには聞いています。ただ,集まれないので,文書でやると聞いています。これは開催の決定した時の商工会館でその時はリアルで集まってやりましたけれども決めていましたので,中止をするという正式な決定は総会の決議になるように聞いていますので,最終的には文書でやるということですが,大体の方向性は今日の午前中の合同部会で多分出てくるのではないかなと認識しています。
(記者)
すみません。中止の方針を固めたということで散会しているという情報でして,方針を固めたというところにつきましては,決定はまだ先なのですが,そのあたりどのような受け止めでしょうか。
(市長)
はい。まだ合同部会のどういう議論かというのは報告を受けておりませんけれども,今,足元の感染状況で言いますと,とくに県外からのチームの受入れが難しくなっておりますし,県内チームも当初の予定よりはかなり辞退が出ていますので,やはり今の足元の感染状況でみると開催はちょっと難しい状況に陥ってきていると考えております。最終的には総会で全体の意志を確認したうえで,最終的にはその意志のもとに中止をされるという手続を踏むと思いますが,足元の感染状況からいうと難しい状況に今なっていると思います。
(記者)
ワクチンの接種について伺いたいのですけれども,先程ワクチンの接種状況についてご説明がありましたけれども,64歳以下の接種の状況についてですが,先程の市長のお言葉でも若い人が打ちたがらないという言葉がありましたが,今現状の64歳以下のまだ接種券を発送をしていない世代もありますけれども,状況を見て,高齢者と比べて低調というか接種状況がなかなか伸びない状況があると見るのか,その辺の見方を教えてください。
(市長)
3ページを見ていただいて,出してから日が浅い部分もありますので,例えば60代は7月1日から1か月ぐらい経ってますので6割少し超えて,最終的にはもっと上がっていると思うので,大体この程度だなと感じます。あと50歳から59歳までが7月15日発送と,21日発送なので,もうちょっと状況を見る必要があると思います。50代は一般的に言うと5割ぐらいになると思いますが,まだちょっと出したばかりなので。ただ7月15日に出して今50%ぐらい予約が入っているので,6割ぐらいいけば,まずまずではないかなと思います。問題は,例えば12歳から15歳まではまだ出したばかりなのでちょっと状況は分からないですが,中学生の方は保護者の判断によりますので,ここがどの程度打っていただけるか,もちろん強制はしませんので。あとはやはり問題は市の職員に聞いても,例えば20代の女性がちょっと怖がっているので,印象的には。だから20代の男性,女性の比率が分からないのですけれども,いろいろな方々に個人的に聞くと,ちょっと怖がっている節がみられるので,20代,30代の接種の状況というのが一つの鍵になると思います。で,ここは動きますから,ご承知のとおり。65歳以上の高齢者の方々というのはほとんど自宅とスーパーぐらいしか行ってない,動いていないので,一定大丈夫なのですけれども,やはり20代,30代は友達同士で食事に行ったりといろいろ動くので,ここが一つのポイントになると思います。ここは積極的に働きかけていきたいと思いますが,いろいろなアナウンスをしたうえで,なお上がらなかったらどうするかというのが国の全体の課題でもありますし,いろいろ考えていきたいと思います。
(記者)
追加の質問で,南別館の集団接種についてですが,予約枠の空きが目立っている状況を含めて,その対応について何かございましたら教えてください。
(地域保健課 ワクチン接種推進担当副参事)
南別館の集団接種につきましては,一般公開をしております。で,次の(8月)7,8日について一般公開は終わっておりまして,一般公開だけではなかなか定員まで埋まっておらず,職員の希望者であったり,それから高齢施設の従事者等で一定希望者を募って数を確保するようにしております。次の14,15日につきましては,まだ一般公募をしております。2日に40代後半の接種券を送っており,また16歳から19歳も昨日送っておりますので,その方々でどのくらいの予約が入ってくるのかを見ながらにはなります。また少ないところでは職員等の希望を取っておりますけれども,そこも足して一定規模になるようにしております。また8月の後半につきましては,職域で接種を取りやめた企業さんとかでも一定高知市の方で希望を取って集団接種の方で受け入れるようなところも今検討をしております。
(記者)
今の説明をいただいたのは,先程市長がおっしゃった予約状況を確認して,いろいろな方々に声をかけたいというところの具体的なご説明ということですか。
(市長)
そこに繋がります。職域接種も菅さんが大号令をかけたのですが,ワクチン不足ということで途中で止めたというのが現状なのですが,国へ申請をしたけれども国からやれるという回答が来ていない企業さんも高知県内に結構いるので,それはまだ県の対応を待たなければいけないのですが,県も新港で集団接種がありますので,そちらへ振るのか,そちらへ振りきれない場合に,高知市の方でお願いしますということになるのかというのは,ちょっとやり取りしながらまた決めていくので,我々の方が勝手に動くとまた県の方が困ったらいけないので,そこは調整してやりたいと思います。
(記者)
ワクチンについて数点お伺いしたいのですが,先程,集団接種の枠の稼働率のこともありましたけれども,今の個別接種の枠の稼働状況としては,どういう状況にあるかお伺いできますか。
(地域保健課 ワクチン接種推進担当副参事)
個別の医療機関の予約枠につきましては,今現状8月末まで開けています。ただそれも全ての病院というわけではなくて,やはり調整ができた医療機関から順次開けております。その中で8月上旬で見ますと,今週につきましてはほぼ埋まっているような状況,来週からもまだ一部空きがあるような状況です。お盆明けになりますと,かなり病院によって違いますけれども,全体としてまだ半分ぐらいの予約状況になっております。その中でも特に集団接種の方が空きが多い状況になっております。
(記者)
そういう状況の中で,例えばもう少し年代が下のところの接種券を早めに出すであるとか,そういったご検討というものは有り得るものなのでしょうか。
(市長)
それは,6ページにありますように,すでにスケジュールには入っております。発送ができる状態には順次あるのですが,ワクチンの状況を見ながらコントロールをしていきたいと思います。ただ,流れとしては,医療機関の方の空きも出てくるし,集団接種の空きも出てくるので,当初考えていたよりは前倒しの発送になると思います。準備はしております。
(記者)
最後に供給状況について先程のことに加えてお聞きしたいのですが,いわゆる7月に入って,少しずつ元来よりも少ない状況が続いていて,加えて13クール,8月末の分以降は,まだ未定の状況が続いているということなのですか。
(市長)
ワクチンについては,正式ルートでいうと,河野大臣のルートと厚生労働省の田村大臣のルート,正式にいろいろな申し入れはしているのですが,それだけではなくて,例えば県内で余っているワクチンをこちらへ回してくれないかとか,これは高知県の方の配分になるので,そういうこともお願いしております。縦糸横糸でいろいろなルートからワクチンの確保を今要請しているところです。
(記者)
全国的にまだ供給が見えない状況が多分続いていると思うのですが,基本的にまだその状況は続きそうだという感じでしょうか。
(市長)
そうですね,ファイザー,アストラゼネカも少し動きだしましたけれども,ファイザーとモデルナが中心になっておりまして,世界的にこのデルタ株は本当に感染爆発を起こしていますので,世界からファイザーのワクチンを取りに行っている状況なので,今そういう背景があって総理が直接頼んだのにも関わらず断られたと,10月分を前倒しでくださいと言ったけど断られたというのはそういう状況にあると認識をしております。ファイザーは,ベルギーの工場が一番大きい工場だと聞いておりますが,多分生産が間に合っていないということなので,問題は特定の国のワクチンだけに頼っていると,こういうことがあるので,やはり国産ワクチンの開発というのが急がれると思います。そのプロジェクトが動いていますけれども,既に実際の臨床の実験に入っている,いろいろなフェーズがありますけれども,第3のフェーズに入っているという話まで聞いたのですが,国産ワクチンの製造をやはり急がなければいけない,けれどもどんなに早くやっても来年になるので,ここが日本の安全保障の一つの課題です。
(記者)
例の中等症の入院をさせないという話なのですけれども,要は今まで病院に行っていたものを保健所に押し付けるというような意味合いになると思うのですが,そういう意味でご感想といいますか,どのようにご覧になっていますでしょうか。
(市長)
これだけ感染が東京とか広がってくると,足元が広がってくるとやむを得ない措置ではあると思いますが,問題は自宅療養した時のフォローの体制が十分整ってないというのが非常に大きな課題だと思います。今のデルタ株の新しい状況のその前に,第2波か第3波だったと思いますが,非常に足元で感染が拡大した時に,特に大阪,兵庫で病院が足らなくなって,いわゆるベッドが足らなくなって,自宅療養したのですが,あの時に結構死者が出ました。在宅で急変して。ああいった状況があるので,きちっとしたフォロー体制ができたうえでやらないと,かなり保健所での対応が難しくなるので,我々のところとか高知県の場合は,今は病床が足りていますので,基本入院ということは変えない方針なのですが,非常に課題は多いと思います。保健所の負担も増えますし,その毎日の日々の確認をする体制もいるので,その体制が十分整っているとは思えないので,いろいろ課題は大きいと思います。
(記者)
それは今,現時点で高知市,高知県内はそういう状況ではないわけですけれども,やはりタイムラグが生じて全国や東京の状況が何か月後かに高知に来るというのが十分想定されますので,そうさせない構えというのを今しなければならないのではないかと思いますが,例えば療養施設をさらに拡大しておくとか,主に県の仕事だと思いますけれども,そこのお考えはありますか。
(市長)
自宅療養というのは最終の手段なので,まずは入院と,ホテルの療養というのが,ホテル療養は一応人をつけており,そこが主体になるので,病室の確保はもちろんですが,もう一つはホテルでの病状を見るという状況も確保しております。そこは保健所から。
(高知市保健所長)
在宅療養につきましては,県の方針をご確認させていただいたところ,今高知は,先程市長の方からもありましたように,病床の方はひっ迫していないので,現在の状況を続けるということをお伺いしております。ただ,これまでの経験から言いますと,コロナ陽性者の方は非常に容体が変わるのが早いですので,より短期間での経過観察が必要になると思います。医師会の方とも話しておりますが,在宅療養を支えるためのシステムが必要だということですが,やはりコロナの病状の進み方を考えるとより頻回な経過観察,それを考えるとやはり入院若しくはホテル等の療養施設での経過観察というのがまずあって,それがどうしてもひっ迫した段階に在宅療養を選ぶべきである。そうなると保健所だけではとても資源が足りませんので,医師会はじめいろいろな機関の応援をいただいて,地域全体で在宅療養を支えるというシステムも構築しなければならないかなと考えております。
(記者)
あと,全然別件ですけれども,市長にお聞きしますけれども,政治家としての市長にお聞きしますけれども,解散総選挙が近くにあるわけですけれども,高知1区,高知2区,市長はどのようなお立場で支援ですよね,指示みたいなことをどのようにお考えでしょうか。
(市長)
ご承知のとおり,私の後援会というのはかなり幅広い後援会の方々がおられますので,党派もいろいろな党派の方々が入っていますので,自分自身が特定の候補の方に積極的に動くということが,自分の後援会の後ろが幅広い,ウイングが広いので,多分できないとは思っております。それで総選挙というのは,今の感染状況もありますし,またオリンピックはまだ継続中でパラリンピックができるかどうかという状況があるので,非常に注意深く,我々もいろいろなところに影響があるので,また見ていかなければいけないと思っています。もう一つは,補正予算ですね,例えば与党は一応補正予算の編成の作業に,党としては今入りましたので,どのぐらいの規模になるかまだ分からないですが,補正予算の中で,やはりコロナ対策とか,もう一つは非常に疲弊しています飲食とか観光とか,特に飲食,そういうところに支援,どういうものが盛り込まれるかということを注意深く見ていく必要があると思っております。
(記者)
例えば高知2区だったら,尾崎さんも,広田さんもやらないということですか。
(市長)
個人は別ですよ。個人はどちらでやるか別ですけど,僕も投票しますので。ただうちの後援会は,後援会の方で皆さま方がそれぞれ動くので,そこにはあまり関与しません。いわゆる岡崎誠也後援会としては関与しないので,後援会の会員の方々の団体としては,個人の方々がそれぞれの自分の信条に応じて動くということになっています。
(記者)
マイクを握らない。
(市長)
と思います。はい。
(記者)
先程出た質問と被りますけれども,今よさこい祭振興会が正式に異論なく,やはりもう中止の方向で意見が一致したと。で,明日正式に決定をするという方向で動かない状況になったようですけれども,今年の年頭のご挨拶でも市長が「よさこいは今年はなんとしてもやりたい」という話をされていらっしゃったと思います。その辺の思いを含めて,当然今のこの時期ですから影響も大きいと思うのですが,やむを得ないと先程もありましたけれども,改めて市長の見解をお願いいたします。
(市長)
まずは非常に残念ではあります。去年はやれていませんし,よさこいの本拠地でもありますので,高知はよさこいの発祥の地ですから,全国に与える影響が実は大きいので,高知を皆さん見ているので,北海道から九州までよさこいの様々な実行委員会,チームも高知はどうするのかと見ているので,やはり期待はあったと思うので,やはり最終的に中止ということに最終決定になれば非常に我々も残念だと思います。来年は是非できる環境を整えていきたいと思いますが,もう一つ,2年連続で中止になると,例えば資金集めにもやはり影響すると思いますので,平時でいうと,基本的に今年も集めに来るのだということで,一定の資金を皆さん構えてくれているのですけれども,そこへ会議所が行ったり,うちは花火の協賛金を集めに行ったりするのですが,平時だったら毎年集金に行く事がわかっているので構えてくれているので,例えば2回飛ぶということになると,3年目に入って,多分資金集めに相当苦労すると思います。ちょっとよう出さん,今の状況があるのでよう出さないという話も来年は結構増えてくるのではないかなと思うので,資金集めを最初から組み直さないといけないので,そういうことも頭においていかないといけないと思います。ただ,よさこいは,オリンピックもいろいろ賛否あるのですけれども,ああいうものを通じていろいろな人に勇気を与えてくれるので,よさこいも似たところがあるので,よさこいの踊りを見て,「非常に元気になった」「元気をもらった」という声は当然あるので,来年は是非やりたいと思います。高知の意向は全国に波及するので,高知がもう一回頑張ってやろうと来年なれば,全国もそれを見ているので,また全国の仲間と力を合わせて,是非来年やりたいと思います。
(記者)
これは当然,感染状況と経済という釣り合いというものがあるのですが,先程県外のチームが来られないとか,あるいは辞退が相次いでいるという話がありましたけれども,地元経済への影響を踏まえて,今の感染状況を踏まえての兼ね合いを,市長の思いとはどうでしょうか。
(市長)
経済波及効果は,副市長から言ってもらった方がいいのですが,やはり,まずは,今は政府が正式にパンデミックという言葉をまだ使っていないのですが,実質的にパンデミックに入ったという自分は認識なのですが,いずれ医学的にきちっとパンデミックかということはまた判断すると思うのですが,これをできるだけ早く終息させるというのが今の一番求められているところなので,終息しないと,お祭りもできませんし,よさこいだけではないので,東北三大祭とかも全部できなくなるので,それを早く終息させるのが第一になると思います。
(中澤副市長)
よさこい祭りの経済波及効果につきましては,大体85億円から90億円ぐらい波及効果があるという数値が出ております(最新は平成29年調査で97億円)。そういった面では,地域の経済においてもかなり影響はあるし,関わってきた方々にとっても当然厳しい面があろうかと思いますけれども,去年,今年とは随分影響を受けたのかなと思います。今回の演舞につきましては,これまでのよさこいの本番とは違いますので,今年についてはそういった波及効果はそれほど期待できなかったと思いますけれども,市長がおっしゃいましたように,やはりこれはまるまる2年間何もしないというよりかは,今年やって,また来年に繋げていこうという気持ちにも繋がっていきますので,本当はやりたかったというところは皆さんあるのではないかなと思っております。
(記者)
市長のご判断としては,やはりこの感染状況から見たら,やはり中止もやむを得ない,むしろ中止するべきだと受け止めていらっしゃいますか。
(市長)
よさこいにずっと関わっていますので,本当はやりたいのですけれども,ただ足元の感染状況で,感染リスクがさらに拡大しましたので,当初これをやろうという時に比べると感染リスクがかなり拡大していってますので,外的要因を考えるとちょっと難しい,できないのではないかなという判断に今なっています。大体皆さんそういう判断に傾いてきていると感じます。
(記者)
つまりは,やはり演舞の中止がやむを得ないし,当然あるというご判断ですか。
(市長)
ただ,去年もそれだけではやはり皆さんが落ち込んでしまうので,「ネットでよさこい」とかいろいろな団体が動き始めたので,何かそういうものができれば,またこれは民間サイドになりますけれども,「よさこい8」がこの間録画撮りを昨日あたりしていましたけれども,ネット配信とかそういうものを盛り上げていく必要があると思います。
(記者)
まず先程のお話と関連する中で,帰省とか夏休みとかで,知事会は原則都道府県をまたいだものは中止・延期でという注意,高知県のお願いに関して言えば,緊急事態宣言地域,まん防,その他については特に言っていないと思いますけれども,本当に今まさにお盆に帰ってくる,帰ってこないというのもある中で,緊急事態宣言地域以外の都道府県からの高知市への帰省とか,旅行とか,市としたら何かメッセージはあるのでしょうか。
(市長)
浜田知事もいろいろお考えになった上で,まん延防止とか,緊急事態宣言のところからの県の往来,こちらから行く側も避けて下さいということになっております。ただお盆が近づいてきていますので,知事会の全体で帰省をやめてくれと,特に関東の人が言われていましたけれども,やはり大学生とか,帰省ですでに飛行機のチケットを取っているので,例えば早割,超早割だと変更がきかないですし,払い戻しがきかなかったりするので,強制的にそれをやめてほしいというのは難しいと思いますし,なかなか言えないのではないかなと思います。それでやはり全体の感染状況を見ていると,7月末から帰省した方から家庭内感染も見受けられるので,感染には十分注意をして,どうしても帰省をすると親族が集まって食事をするので,そこで家族内感染をクラスターという認定はしていないのですが,実質クラスターも発生しているので,十分気を付けていただきたいということをまたお願いしたいと思います。
(記者)
同じような質問で恐縮なのですが,ワクチンの接種に関連して予約枠の空きが増えてきているというお話がありましたけれども,要するに予約に空きが出てきたという状況は,接種率の関連からすると,接種率が下がってきているのではないかという心配もあるのですが,その辺の受け止めとあと予約枠の空きが出てきている状況についての見方というのはどうでしょうか。
(市長)
特に早く始まった先進国の接種率,対人口当たりの接種率をちょっと気を付けて見ていますが,イスラエルがよく取り上げられ,すごく先にやってしまったとか,よく言われますが実は人口が800万人しかいないのです。なので,アメリカの状況とか見ていますけれどもアメリカも全人口に対する接種率で大体50%で頭打ちで止まっているので,ちょっと部局とかいろいろなところへ声をかけていますが,ちょっとデータが欲しいですね。特に年齢別,男女別にデータが欲しいと庁内で声をかけています。どうやって取るのかというのはあるのですが,いろいろな大学の教授の方々がちょっと取り始めましたけれども,またメディアの,例えば僕らの一番の懸念は,20代,30代がどのくらい受けてくれるのかというのが,ちょっとバックデータがないので,またメディアの方でもアンケートを取っていただいたら有難いです。我々は市役所で,またネットでどうすれば取れるのかとやってみますけれども,そういうデータが欲しいとは思っております。
以上