本文
令和5年07月07日 市長定例記者会見(議事録・Youtube動画)
会見項目
- オーテピア開館5周年事業
- 2023高知・スラバヤ交流親善訪問団の派遣について
- 「高知のよさこい」イメージポスター等の完成
- 外商支援及び販路拡大等に関する協定について
配布資料
会見内容
配布資料を用いて市長から説明
質疑応答
■質疑応答
【公共交通について】
(記者)
公共交通のあり方検討会についてお伺いしたいと思います。とさでん(交通としては)現状維持していくのは,赤字という部分と運転士不足で非常に厳しい状況にある。その中で,これまでにデマンドタクシーに切り換えたり,いろいろな方向を打ち出してきていますけれども,全体の大枠として今後の方向性をどう考えてらっしゃるのか。
(市長)
株主総会もありまして,とさでん交通も新体制になっており,この間,ご挨拶にも来ていただいてましたので,意見交換をしたところです。
所管課では,データ分析をとさでん(交通)側ともかなり詳細にやっておりますので,課題は相当明らかになってきております。
国の動きをチェックをして,これからの支援策というものを確認しながら,持続可能な公共交通のあり方というものを本格的に深掘りをしたいと考えております。
あとは,やはり公共交通は広域で動いていますので,県の方とも十分連携をしながらと考えております。大体課題は整理できてきていますので,それをいかにして実行可能なものにしていくかどうかというのが,これからの作業になるという認識をしております。
(記者)
その整理での課題というのを,もちろん赤字云々もありますけれども,具体的にはどういうものか教えてください。
(市長)
いくつかありますけれども,一つは運転手,特にバスの運転手の方々が,これから高齢になっていくので,運転手不足は全国的な問題ですけれども,この課題があります。
それともう一つは路面電車ですが,他都市の路面電車と比べると,やはり距離がちょっと長過ぎるのではないかという課題があります。ここは沿線の市町村との協議ということになっていくので,県とも連携等しながら,沿線市町村とどういう進め方をしていくかという協議も踏まえて,課題を深掘りしていきたいと考えております。
(記者)
距離が長すぎることについて,具体的にこんなことを考えないといけないんじゃないかということはありますか。
(市長)
沿線市町村の利用状況に関わる話なので,今ここでどこをカットするとかそういう話はできませんけれども,いわゆる企業でいう損益分岐点がどこなのかということもしっかり議論しながら,沿線市町村や県との協議に入っていく必要があるという認識はしております。
(記者)
国の動きをチェックという話がありましたけれども,国の支援策について,具体的にはどういうことを期待していますか。
(市長)
これから高齢化と少子化が進みますので,公共交通につきましてはもう少し具体的な国の支援を仰ぎたいところなんですが,国もいろいろな考え方があるので,動きを確認しながら,これからの展開を考えているところです。
(記者)
具体的に例えばこういう支援策を望みたいというのはあるんでしょうか。
(市長)
バスの赤字については,一定乗車するお客様が減った時には国庫補助等がありますが,その幅がどんどん縮小されてきていますので,そういうところの支援をしっかり国としても行っていただきたいというのは全国共通の思いです。
(記者)
バスの運転士不足で,この秋には路線や便数の縮小など,利用者にとっては不便な状況に陥っていくことは間違いないですけれども,その部分を行政としてはどうフォローしていくおつもりでしょうか。
(市長)
赤字のバス路線というのは順次廃止されていくので,当面はその代替としてデマンドタクシーでカバーしていこうと,ただデマンドタクシーもどこかで行き詰まってしまうと思うので,その次のことを考えておく必要があります。
運転手不足はかなり深刻ですので,自動運転がいろいろなところで試行されていますけれども,まだ十分ではないので,国の技術的な開発を含めて注視をしていきたいと思っています。
(記者)
公共交通サービスをいかに提供していくかということについて,今の具体的な策も分かりますけれども,現状維持というのが難しい状況にあり,住民には不便さが生じてきますが,それに対して市長としてお考えがあればお願いします。
(市長)
ご承知のとおり2025年に団塊の世代が全て75歳以上の後期高齢者になります。
まだ皆さんお元気ですけれども,ただ80歳代になると個人で動けるか動けないかということへの対応が始まります。
公共交通というのは医療機関へ行くための重要なインフラですので,一定は残す必要があると考えております。例えば分かりやすくいうと,運転免許証を80歳以上になり返納した場合,歩いて行ける範囲の公共交通は確保するという,そういう仕組みはいると考えていますので,それがいかに具体的に維持可能な形で残せるかというところを探っていきたいと思っています。
(記者)
去年一昨年と実施をした(路面電車・路線バスの)無料デーやワンコインデーですね,その効果や今後についてはどういうふうにお考えでしょうか。
(市長)
いつまでも無料ということはあまり政策的に良くないので,ワンコインデーをやるとともに『ICカードですか』の拡大を図り,カードの枚数は拡大できています。
やはり乗っていただくというきっかけを作るというのが大事で,これにより(利用者数は)2倍近く効果は上がってきておりますので,タイミングを見ながらこういったこと(キャンペーン)を打ちながら,カードの拡大をしてできるだけ乗っていただくと,そういう機会を増やしていきたいと思います。
(記者)
今後も実施をする方向ということでいいですか。
(市長)
ちょっと財源の問題もありますので,どういう施策でやれば効果的なのかということも含めて考えていきたいと思います。
(記者)
先週,(とさでん交通の)樋口社長が市長を訪問されたと思うんですけれども,とさでん交通に対して市長から訴えたこと或いは要望したこと,とさでん交通からあった話の中で,今後に繋がるような部分というのはあったのでしょうか。
(市長)
公共交通の会議(高知市地域交通のあり方検討委員会)の中には樋口社長にもメンバー(オブザーバー)として入っていただいていますので,様々な意見としては,このオフィシャルな会で頂いております。
(訪問では)このコロナの3年間,非常にとさでん交通としても苦労されていますので,そういう意味での感謝と新しい役員の方々に対しての今後の活躍ということで意見交換をさせていただいたところです。
(記者)
市長から今後の路線維持について訴えたとか或いは便数の維持について要望したとかということはなかったのですか。
(市長)
そこはオフィシャルの会の方でやっていますので,この場ではやっていないです。
(記者)
ありがとうございました。
【マイナンバーカードについて(1)】
(記者)
マイナンバーカードについて伺いたいですけれども,マイナンバーカードの総点検で政府が方針を示していて,自治体からは,業務負担についてかなり大きいのじゃないかというような懸念の声も上がっていると聞きますけれども,その辺の業務負担についての懸念であったり心配というところはあるのかご認識を伺いたいです。
(市長)
総務省から文書が来ておりまして,その内容を一言で言うと,現在,厚生労働省を含めた各省庁で,総点検の実施手法については検討中であり,今後整理したものをお示しをするということになっています。
ただ総点検するにしても相当のボリュームになるので,どういう形で,どこをチェックするかというところを少し整理をしながらやる必要がありますので,少し詳細の通知を待っているという状況です。
(松島副市長)
私の方から補足をさせていただきます。今おっしゃった総点検に関する文書ですけれども,7月3日付けで高知県経由で届いております。この中身は今市長が申し上げたとおり,準備の段階ということで,今後,具体的に言うと予防接種や健診や医療保険情報など,大項目で29項目,もう少し分類すると80項目ぐらいになるんですけれども,こういったものを総点検するというのが示されてます。
関係する部局には,このことはすでに共有をしておりますので,このように調査してくださいという具体的な手順が示されましたら,その手順に則りまして速やかに対応してまいります。
いずれにせよ,やはり統一的なルールの基でやらないと,また全国的にブレてしまうと思いますので,そういったものを今ちょっと待っている状況であり,そのための準備をしているところです。
(記者)
具体的にはこれからということなんだと思いますけれども,業務量としてはいずれにしてもかなり大きくなるんでしょうか。
(市長)
データでどこまでチェックできるかと,例えばデータ同士を突合させてチェックできるのか等の技術的な問題もあると思います。
それと国の方が持っているマイナンバーのデータとの突合ということもあり,市が持ってるデータだけではないので,技術的なところも含めて,どういうやり方が一番効率的で正確なのかということも踏まえて,判断していく必要があるのかなと思っています。
(記者)
自治体というより政府の制度設計の問題というか手続きの問題でこういう事態が起きてることに対して,市長はどういう認識でいらっしゃいますでしょうか。
(市長)
今の問題というのはシステムでバグがあるかとかいう問題ではないので,どちらかというと個人情報を入力する段階での入力ミスとか,そういうものが多いので,人為的なミスが多いというところがあるかと思います。まだ国のデータと突合しなければわからない部分もあるので,どのくらいミスがあるかという件数はこの場では言えないですけれども,そういう人為的な入力ミスが多いので,そこはできるだけ正確にということで我々作業しましたけれども,やはり期限の問題はあったと思います。
(記者)
改めてですけれども,前回の記者会見でも少し質問が出てたとは思いますけれども,これまでの誤登録の問題であったり,マイナンバーカードの返納も増えているという報道もありますけれども,そういう事態を受けて,さらに今回総点検という話,この一連の騒動というかトラブルというか,その辺について市長のご認識,お考えを伺いたいのと,政府に対して何か注文というか要望するところがあるのかというところを教えてください。
(市長)
令和2年にコロナが高知県内でも発生して,(5類となった)今年5月8日まで3年間続きましたが,やはりいかにデジタル化が遅れていたかということを露呈した3年間だったと思います。
厚生労働省との仕事(での付き合い)が長いので,自分の感覚では高知市の保健所と厚生労働省の保健局とはオンラインで繋がってるという認識があったんですが,全然繋がっていなくてファックスでやりとりしてたので愕然としました。
そういう意味ではやはりDXを含めて,行政の情報化というのはすごく重要だということを認識したので,マイナンバーカードというのは,重要なツールになると思います。
例えば私がどこの病院でどういう薬を受けてるかというところも全部把握できるので,災害の時に避難所でどういう薬を調達するかとか,そういうのはマイナンバーカード(に紐づけされた情報)の中でチェックできるので,非常に重要なツールになるということは変わらないと思います。
ただ,人為的なミスがいろいろあったので,そこをできるだけ早く潰すというところが重要かなと思います。
(記者)
必要性はかねてから市長はおっしゃってきたとは思うんですけれども,今回の事態で返納も増えていて制度設計だとか仕組みについての不安感だったり不信感というのもあるのかなというふうに思うんですけれども,この辺の懸念というか,そういう制度に対する不信感が高まりつつある状態については,何かご心配というのはありますでしょうか。
(市長)
今,政府を挙げて総点検を1回して,国民の皆様方の信頼を取り戻したほうがいいということで始まっているので,この判断は間違っていないと思います。
(マイナンバーカードに紐づけされた情報の中には)健康情報を含めて一気通貫でデータが蓄積できるので,長寿命化の中で重要なツールであるという考えは変わらないです。
(記者)
関連してですけれども,2024年の秋にマイナンバーカードの一体化で,健康保険証の廃止方針を政府が示していますけれども,これに対して再考を求める声も上がっていて,今回6月議会でも意見書を巡って議論になったと思いますけれども,市長のお考えとして来年秋という期限の設定は時期尚早というようなお考えもあるのか教えてください。
(市長)
全国市長会の中でもいろいろ意見が出ておりますが,市長の中にはドクターも数十人おり,その方々の病院ではカードリーダーのミスが多いというのは皆さんの共通認識になっています。問題は,マイナンバーカードで読み取れなかった場合に(医療費を)10割を負担してくださいというのが一番問題だと思うので,そこは厚生労働省は早急に見直しの作業に入っています。
そういう場合でも3割負担で済むような作業に入ってるので,そこが一番早急に改善すべき事項だと思います。
あとは期限の問題がありますので,当初デジタル庁の一部では,例えばマイナンバーカードを普及させるために,紙の保険証(マイナ保険証を持たない人でも保険診療を受けられるようにするための「資格確認書」)を発行した場合は,手数料を取るという話がありましたが,この話はなくなり無料でということになったんですが,やはり紙の保険証をどこまで有効にするかというところはいろいろな議論があるので,そこは柔軟に対応したほうがいいと思います。
(記者)
来年秋の廃止ということについてどう思っていますか。
(市長)
法律として決めてる事項だと思うので。ただ,運用は柔軟にしたほうがいいと思います。
(記者)
柔軟にというのはどういうことでしょうか。
(市長)
法律の条文でどこまで縛られているかというのがあり,運用としてはそこまでできない可能性もあるので,運用としては柔軟にしたほうがいいと思います。
おそらく法律改正までやらないと思うので,そういう意味です。
(記者)
来年秋という設定について,早すぎると見るのか,どうなのか教えてください。
(市長)
法律を国会へ出して可決していただいた時点では,これほどのトラブルはまだ起こっていなく,今回のトラブルを受けて,国の方ができるだけ早く正確な総点検を行った上で,それでも問題があるんだったら,法律改正が必要かどうかというところも含めて,判断をしていくべきだと思います。
(記者)
柔軟でという対応については,現時点で考えられるのはプッシュ型で,資格確認書を送れば実質健康保険証があるのと変わらないではないかというような感じのことですよね。
(市長)
今議論されてるというのはそういう感じです。
(記者)
法律変えればもちろん一番いいわけですけれども,基本的には拙速ではないかというお気持ちがあって柔軟にした方がいいんじゃないかということですか。
(市長)
そうですね。医療が受けられなくなる事態が一番駄目でありますし,保険証の確認ができないので10割払ってくださいと言われても非常に困るので,その辺りはプッシュ型とかいろいろなことを今言われていますので,柔軟に確認していくやり方でやるかということを詰めていきたいと思います。
【新図書館西敷地利活用事業について】
(記者)
西敷地ですけれども,6月議会でもかなりお話があったと思いますが,暫定整備については,始めていくということですか。
(市長)
6月議会で新しい議員さん,それから返り咲きの議員さん含めて,改めて議会からもご意見をいただきました。どちらかというと,市長選挙の状況を見てそこでまた判断したらどうかという意見もありましたので,秋まであまり動けないのかなという感覚は持っています。
いずれにしましても,今の状況(砂利敷)で何年も置くというのはよくないと考えていますので,何年ぐらい暫定整備にするのかということを含めて,次のステップにも踏み出さないといけないので,議会にも大体のスケジュールを今後出していくということでお話をしているところです。
(記者)
現在7月ですので,選挙が11月とすればあと4か月しかない話で,暫定整備するんだったら,もう今やらないと始める間がないわけでして,結局選挙までは現状のまま置くということですよね。
(市長)
結果的にはそうなると思います。暫定整備にしても4,000万円前後はかかると思うので,それを今やるのかというのは疑問の声もあるので,秋までは様子を見るのかなという感じで自分は受け取っています。
【高知市長選挙について】
(記者)
市長選挙への出馬を6月議会で正式に表明されましたが,その後の支援者や周囲からの反応といいますか,市長をやるかやらないかみたいな個人質問も結構目立ったように思いましたけれどもいかがでしょうか。
(市長)
6月議会では思っていた以上にはあまり質問が来なかったです。
ご承知のとおり自民党県連として候補者を決定してますので,自分の意識としても少しいろいろな関係団体がかぶるので,ちょっと申し訳ないなという思いはありましたけれども,高知市は高知市でこれまで独自の施策を議会ともいろいろな議論をしながら進めてきたという流れがありますので,そういう高知市のある意味文化というものを大事にしたいなということもありまして,後援会ともお話をさせていただいて,6月議会での表明というところに繋がっております。
当然いろいろなご意見はあり,業界の各種団体で言うと,やはり両者ともよく知っているので非常に困ったという話もありますし,表明していただいてよかったという地域の団体もあるので,それはいろいろだと思います。
(記者)
選挙に向けての例えばパーティーをする予定はあるんですか。
(市長)
資金パーティーというのは間に合わないと思いますので,決起大会ということになるかと思います。あとは各種の支援団体,それから地域の方々含めて,足元をしっかり固めていくという作業になるかと思います。
何が論点になるかというのはちょっと見えないところはありますけれども,やはり南海トラフ地震に対する対応ですね。
我々は事前復興計画というものを前面に出していきたいと思っていますし,コロナで中小企業の経済が落ち込んでるので,中小企業の振興プランという具体的なプランがしっかりでき上がっていますので,そういう政策を今度の市長選挙の政策議論の中で前面に出していきたいと思っています。
(記者)
自民党県連では候補者をすでに決定していますけれども,支部段階ではまだちょっとよくわからないみたいなところもあると思うんですけれども。
(市長)
そうですね。
(記者)
そこは,そういうところにも配慮しつつ,なるべく支持を広げていくみたいな感じですか。
(市長)
そうですね。自分が元々できるだけウイングを広くということでやってきていますので,そのスタンスは変えずにいきたいと思っていますが,政党間のいろいろな関係があるので,自分としてはできるだけウイングの広い,市民の皆様のご支援がいただけるようにしたいと考えています。
【マイナンバーカードについて(2)】
(記者)
大きく2点お伺いしたいことがありますが,まず1点目なんですけれども,マイナンバーカードが全国的に自主返納との報道がされていまして,高知市でも実際に4月から6月の間に16件と数は少ないですけれどもあったということで,この一連の自主返納騒動についての市長のお考えについてお伺いしたいです。
(市長)
高知市でも一応チェックはしていますが数的にはまず少ないのかなと思います。
マイナンバーカード自体は非常に有能なものだと考えていますので,自分も例えば印鑑証明などもコンビニエンスストアで取るんですけれどもすぐ取れますし,利用料も安いのですごく便利だというのは実感していますので,やはりマイナンバーカードの信頼性を取り戻すというところが大事だと思います。
【よさこい祭りについて】
(記者)
もう1点,よさこい祭りに関して,あと1か月ということで経済的な面であったり期待することについてお伺いしたいです。
(市長)
本日正式に(発表した)窪之内英策さんのポスターは,二つで対になってるものですけれども,ノベルティを含めて盛り上げていきたいと思っております。
各チームの練習がちょうど始まった段階だと思いますけれども,コロナで3年開催してない間にいろいろなものが実は値上がりしています。
例えば一番値上がりしたのは衣装関係,それから地方車が高知の場合いるので,地方車の製作を含めてもかなり値上がりしてるというふうに聞いていますので,結果的にどういうふうにはね返っているかというと,踊り子の負担金が相当上がっているということで,大変苦労があるということは聞いてます。
ただ皆さん70回記念大会というのをすごく楽しみにしており,全国からも注目されているので,ぜひ我々も成功させていきたいと思っています。
(記者)
発表のありました窪之内さんのポスターの件ですけれども,資料に「高知のよさこいのブランド化を進めるため」というふうに明記されているんですけれども,市長が考えるそ将来的に高知のよさこいをどういうふうにブランド化していきたいのかというビジョンのようなものがあったら教えてください。
(市長)
観光課長の時から熱い思いで関わっていますけれども,やはりよさこいソーランが非常に爆発的に,経済面も含めて非常に発展した時期があって,我々見てるとよさこいソーランというのは,かなり順番に南下してきていたんです。それで原宿に純高知系のよさこいを持ち込んで,そこである意味食い止めることができたという思いはあります。
どっちがいい悪いという話ではないですけれども,よさこいソーランと我々とは違うというふうに認識しているので,高知のよさこいの良さというものをずっと残していきたいし,全国にも伝えていきたいという意味で,そういう攻防を東京でした背景があります。
原宿の方も,もう20年近くなり,この間やはり高知違うよねというのは,全国のよさこいファンにも浸透しているので成功させていきたいと思います。
よさこいは100年を目指しており,高知市役所チームは第1回から踊っていますので,もし100年継続できれば,100年正調を守ってきたということになるので,そういう思いで70回大会に臨んでいきたいと思います。
「次へつなげる70年」個人的な感情が入りましたけれども,そういう思いです。
(記者)
そのよさこいですが,今年市の職員,おそらく若手の方かと思いますけれども,何人かを競演場演舞場のスタッフとして派遣することになったかと思いますが,このねらいと理由を教えてください。
(市長)
競演場演舞場も運営スタッフが高齢化しておりますので,やはり人材が足らないということで,できるだけ学生さんとか,今回新たに市の職員にも入っていただくようにしていただいたところです。
本日,担当課が来ていますので,少し補足してもらいます。
(観光魅力創造課長)
基本的には先程市長がおっしゃられたとおりで,地区競演場には課題がそれぞれあると思いますけれども,やはり人的な部分でお手伝いできるところをまず今回70回を契機として,県とともに実施していきたいという思いで今回初めて取り組みます。
【子ども医療費助成について】
(記者)
子どもの医療費の無償化について,改めて現在市長がお考えになってる見解を教えていただけますか。
(市長)
子どもさんの医療費の無償化については,中学校3年生までが県内の市町村で言うとスタンダードになっていますが,高知市は小学校6年生までで止まっていますので,議会からもご質問を受けていますが,所得制限なしで中学校3年生まで無償化しますと,試算すると大体一般財源で2億円要りますので,これを1回始めるとずっと継続して2億円いるということなので,今ちょっと財政状況があまり良くないので,今の段階で直ちにはできないというふうにお答えをしているところなんですが,この間知事との意見交換の中でもありましたけれども,基本的に言うと高校生までは国の責任でやっていくべきだというのが知事会,市長会のスタンスです。
ただ,国も相当の経費がかかるのでなかなか前向きにならないんですけれども,高知県内でいうと大体中学校3年生までがスタンダードになっているので,何か工夫をしながら考えていかないといけないという思いは持っています。
(記者)
県内の他の自治体は中学生や高校生となると,国に中学3年生まで無償化という要望はなかなか難しいと思うんですけれども,市としてどう判断をなさるのか,今もおっしゃってますけれども,来年度予算に向けて何かご検討されていることはありますか。
(市長)
これから選挙戦に入りますし,それは一つの争点になるというふうに思っていますので,どういうふうに工夫をすれば展開が見えてくるのかというところも含めて,いろいろ研究をしているところですので,今の段階ではまだちょっと具体策がはっきり言えない段階です。
(記者)
確認ですが,方針としては中学3年生まで延ばすことがどうやったらできるかについてを研究していくということでよろしいですか。
(市長)
そうです。それと,県の医療費に対する補助というのは一応入ってるんですけれども,就学前いわゆる学校に行くまでの子どもさんに対しての支援しか入っていないんです。
この間も市長会と知事との意見交換があったので,何でそうなってるんですかという話を聞いたんですけれども,知事からは,全国的なベースでそうなってるというお話がありました。
それともう一つの経過としての考え方は0歳から6歳ぐらいまでが一番病気が多いので,そこを見るということで,始まったんだろうというふうに説明があったんですけれども,我々はもう少し拡大してもらいたいとこなんですけれども。
(記者)
先程言われた子どもの医療費ですけれども,今までの言い方とちょっと変わってきたのかなという感じもしまして,今までは2億円かかるから無理だから国がやってくれるのを待ちますと,それに働きかけていきますというお話しでしたが,それよりは,市としてもできることは何か研究してみるということで,一定踏み込まれたようにも思いますけれども,そこは認識の変化があったということでしょうか。
(市長)
財源が何らかの形で入れば,もう少し前向きに検討できるのではないかなという思いはあります。その財源をどこから引っ張ってくるかというのが課題なので,今はそういう段階です。
(記者)
例えばそれは県がもう少し延ばしてくれたりしたら結果的に財源になるからとか,そんな感じですか。
(市長)
一つの手法としてはそういうこともやっていただければ,もう少し展開の幅が広がるということではあります。
(記者)
それを市長選挙の公約に掲げていこうと。
(市長)
公約というのはご承知のとおり,財源の裏付けが一定ないといけないので,そこはもう少し練ってみますという段階です。
(記者)
先程の話で,中学3年生まで医療費無償化するならば2億円という財源が新たに必要だという話で,当然県から補助の拡大があればいいとは思うんですけれども,仮に県がこれ以上拡大はしないとした時に,2億円という額は決して少なくはないとは思うんですけれども,何とか捻出できる額としても捉えているのか,その辺どうでしょうか。
(市長)
今の段階で一般財源をどこか2億円削ってこちらへ振るのは結構難しいと思います。ただ,国の方も,子ども政策というのは12月に財源が出てくると思いますけれども,子ども政策に対して一定の財源を今検討してる最中なので,何もやらないということはないと思いますので,そこを見ながらということにはなると思います。
(記者)
県が補助拡大しない場合でも,やり方としてはあり得るということですか。
(市長)
それは国の財源の支援がどういう形で出てくるかということ次第にはなります。
【マイナンバーカードについて(3)】
(記者)
マイナンバーカードのことについて,市長が何回か期限の問題ということをおっしゃいましたけれども,これは性急過ぎたという認識でよろしいでしょうか。
(市長)
そこはあまり批判するつもりはないですけれども,マイナンバーカードというのはやはり一挙にやらないといけないという背景はあったと思いますが,事務作業含めてちょっと性急なところはあったと思います。
それが今どういうところに出ているかというと,各病院でカードリーダーを持っていますけれども,読み取りの不良が非常に多いんです。カードリーダーを作る期限の問題がたぶんあったんじゃないかなと,そういうところに時間がかけられなかったというのが,今のカードリーダーの不良というところに出てきているので,そういうところは課題があったという認識は持っています。
(記者)
この件に関して国会の方では,河野大臣の責任を追及する声がありますけれども,その辺りについてはどうでしょうか。
(市長)
そこを我々が言うつもりはないですけれども,個人情報保護委員会がデジタル庁に(マイナンバー法に基づく立ち入り検査で)入るという報道もされていますので,その辺りは第三者から見てどうなのかというのは,これから分析されていくと思います。
以 上