本文
令和6年2月27日 市長定例記者会見(議事録・Youtube動画)
会見項目
-
第500回 高知市議会定例会提出議案の概要
-
令和6年度行政機構の見直し
配布資料
会見内容
配布資料を用いて市長から説明
質疑応答
【令和6年度当初予算】
(記者)
就任後初の当初予算編成に当たり重視した点や気を配った点はあるか。
(市長)
公約で掲げている子育て支援,結婚支援,若者定住支援はしっかり予算計上ができた。
その他にも町内会の活性化や要望の多い道路や河川水路等の整備を行う地域生活密着型の予算の増額など,幅広く満遍なく予算が組めたのではないか。
そして,ふるさと納税やクラウドファンディングで税外収入を上げていくということも示すことができた。
(記者)
人口減少,少子化問題というのを最重要課題として捉えて優先的に配分したという理解で良いか。
(市長)
当然最重要課題であるが,他のこともにしっかり気を配り予算編成は行った。
(記者)
県都改革の第一歩となるような編成ができたのか,自己評価は。
(市長)
改革と言うとガラッと変わるような受け止めもあると思うが,やはり市民の皆さん方が高知市も何か変わったんだとか,特に若い人たちが自分たちにも目を向けてくれているんだと思ってくれることが私は改革だと思っている。
(記者)
150の公約のうち,今回の当初予算で着手できなかった事業,拡充をしたかったけれども財政事情で見送った事業はあるか。
(市長)
水上交通の整備やアーバンスポーツ施設の設置などは場所などの問題もあり取りかかれていないが,任期中には取りかかっていきたい。全体は現在,精査中である。
(記者)
これまで新規事業の財源を捻出するためにスクラップアンドビルドを行うと繰り返し発言していたが,今回の予算編成では従来の編成作業に留まっているように思うが,時間的制約によって今回間に合わなかったのか,スクラップアンドビルドの実現に向けての認識は。
(市長)
市政というものは基礎自治体であるので,生活に密着する事業ばかりであり,廃止や縮小をするということは,相手方にも納得してもらわないといけないので,そこのところに少し時間がなかった。
財政をどう見直していくかという中で,目先のスクラップアンドビルドというよりは,財政自体をどう展開していくのかが重要であり,専門家や学識経験者を交えた第三者機関を設け意見も聞いて,これから大胆に進めていく。
この第三者機関と連携のため行財政改革の担当参事を配置し,無駄なものは見直していこうと考えている。
(記者)
財務部内に配置するのか。
(市長)
どの部内に置くかというのはこれからであるが行政改革と財政改革を合わせた担当を配置をしたいと考えている。
(記者)
ネーミングライツ開始やふるさと納税の取組強化が示されているが,財源を増やすためにまずはできることからやっていく考えか。
(市長)
税収を上げるということはなかなか考えられないので,税外収入をどうやって増やしていくのかということで,ふるさと納税推進室を新設し,実額を上げていきたいと考えている。
(記者)
150項目の選挙公約のうち,何割程予算措置ができたのか。
また,予算措置できなかったものは来年度以降必ず行うのか。
(市長)
自分が考えていたものは概ねできているのではないかと考えており,議会中には何らかの形で示していく。
今回予算を組めなかったものについても,できないものはどうしてできないのかということをしっかり検証しながら,任期中に行う方向で考えている。
(記者)
実際に予算編成を行って苦労した点はあったか。
(市長)
各課からの要求には一定必要性があり,事業縮小する場合にも相手もあるので,それを限りある予算の中でどのようにまとめていくのかというところは苦労した。
(記者)
事業をスクラップをしていくことの難しさというのを改めて感じたということか。
(市長)
財政を健全化させるためには,無駄なものやニーズのないものというのはスクラップしていかなければならないが,極端に行うと市政を混乱させる場面も想定されるので,ソフトランディングをしながらスクラップをしていくということも考えないといけない。
(記者)
市長選では市政のチェンジを訴えており,有権者としては市政が変わるという期待を持って票を投じた方が多かったと思うが,今回の予算は少し新市長としてのカラーが出し切れてなかったのではないか。
(市長)
事業をスクラップするには時間や相手を説得しなければならないことがあるので,来年度,行財政改革に関する第三者機関と意見交換をしながら,健全な財政運営,そのためにはスクラップアンドビルドもしていかなければならないが自分の中では,ビルドアンドスクラップと考えている。
スクラップすることありきではなく,優先順位の低いものでも,削らなくてもできるのであれば,残しておいてもいいという考え方である。
ただし,財政上厳しいわけなので,どうやってスクラップをしていくかというのは,第三者機関の皆さん方のご意見も賜りながら,大胆にやっていきたいと考えている。
(記者)
オーテピア西敷地の利活用の関連予算は,6月議会に提出とのことだが予算規模はどれくらいか。
前市長時代は市民アンケートの実施などを検討していたが,そのような市民の意見を聞くというプロセスを経ずに計上するのか。
(市長)
具体的な予算はまだ示せないが,5,000万円から1億円ぐらいの中でカラー舗装を検討している。
岡崎市政で行ったアンケートや専門家に聞くといったことはせず,私自身が提案をして,議会に承認をしていただきたいと考えている。
(記者)
人流分析システム導入事業補助について,具体的な狙いは何か。
(市長)
現在実施している歩行者通行量調査は,手作業でカウントしており正確なデータが取れなかったが,このシステムを導入することで,男女別やおおよその年齢などの情報を含む歩行者通行量を毎日測ることができるようになる。
例えば何曜日には女性が多く通るなどの傾向が現れた場合,飲食店がこの情報を活用し,対策を打つことで個店の売上向上に繋がるなどの効果が期待できる。
(記者)
能登半島地震を踏まえての対策という中で,水道管の令和6年度末の耐震適合率を51.9パーセントという目標を掲げているが,進め方について考えを聞きたい。
(市長)
能登半島地震の発生を受け,改めて水の大切さを痛感した。
令和6年度末の耐震適合率の目標を51.9パーセントとしているが,これをもっと加速化させて,管路の耐震化を進めなければならないと考えている。
(記者)
各家庭に繋がる配水管の耐震化というのは難しいと思うが対策は何かあるか。
(市長)
基幹管路や病院などに繋がる重要給水施設管路をまずは優先的に耐震化し,それから順次家庭に繋がる配水支管についても耐震化を進めていく。
(記者)
公共交通対策について,特に路線バスでは運転手不足はもちろんであるが,4月からは働き方改革でシフトがよりきつくなり,また,10月からは便数減や運賃の値上げなどの話も出ている。
市民生活に直結することでもあるので,市長の目配せと今後の考え方を聞きたい。
(市長)
とさでん交通が主体となって当然考えていかなければならないが,本市としても高知市民の足というものを守っていかなければならないし,何としても路線は維持していきたいと考えている。
路線バスが減便された場合は,デマンドタクシーでその部分を補えばいいという考えもこれまではあったが,タクシー業界も運転手不足という状況もあり,ライドシェアの導入についても新たに検討しなければならないと考えている。
(記者)
自治体でライドシェアを導入を表明しているところもあるが,高知市としては積極的に手を挙げていくことは考えているか。
(市長)
先進事例や国の意見も聞きながら検討していきたい。
(記者)
路面電車と路線バスの並走部分をどうするかというのは,県と高知市との話し合いとプラス関係自治体というふうになると思うが,どう考えているか。
(市長)
高知市だけで判断できるものではないので,専門家の意見も聞き,株主として物は申していかなければならないし,残していく方策も考えていかなければならない。
(記者)
現在ある路線バスと路面電車の路線は基本的には維持して,将来的に何かを考えるというイメージか。
(市長)
今あるものは維持し続けていきたいと私は考えている。
(記者)
オーテピア西敷地について,整備は例えばよさこい祭りに間に合わせるなど,具体的なスケジュールはあるか。
(市長)
よさこい祭りの時期に工事はできないので,それを考えると年内には仕上げたいという思いはあるが定かではない。ただし,年度内には必ず仕上げたいと考えてる。
(記者)
ネーミングライツについて,対象の施設をどこまで広げる考えか。
(市長)
ネーミングライツの対象はスポーツ施設,文化施設,公園,レクリエーション施設,駐車場など,あとは市道や歩道橋なども考えている。
(記者)
市民に愛されている施設の名称もあると思うが,そういったものも企業の名前に変わるのか。
(市長)
選定委員会で審査の上,決定するので申し込んだから命名できるものではない。
(記者)
県市連携については,今回の予算の中で反映されているか。
(市長)
予算での計上はないが,県市連携の中で職員の相互派遣をやっていきたいと考えている。
(記者)
知事との意見交換会では課長級以上を想定しているとのことであったが。
(市長)
職位の高い職を予定している。
(記者)
ふるさと納税について,機構改革で室を設置するが,目標額の10億円達成に向けてどのように考えているか。
(市長)
ふるさと納税業務の委託事業者を公募型プロポーザルで選定することや,効果が上がるような施策というものを専門家の皆さん方の意見を聞きながらやっていきたい。
(記者)
今回の予算編成でキャッチフレーズをつけるとしたらどのような感じか。
(市長)
「喜びと誇りが持てる高知市」
(記者)
市長,副市長の給与について,今回ご自身の判断として独自カットをやめるとした理由は何か。
(市長)
今ある給与カットは,岡崎前市長が判断した給与カットであり,前任の政治判断はリセットするのが一般的だと考える。
【動物取扱業者に関する報道】
(記者)
県警から委託されている犬の管理をめぐって市内のブリーダーから動物愛護法違反で刑事告発を受けたかと思うが,保健所はどのように管理されていたか把握していたか,また,告発をしたブリーダーと交渉などはしているのか。
(市長)
ブリーダーの方は存じておらず,会う予定もない。
報道について市として,その事実を把握していないためコメントはできない。
以上