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令和6年6月6日 市長定例記者会見(議事録・Youtube動画)
会見項目
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第73回高知市夏季大学
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第501回 高知市議会定例会提出議案の概要
配布資料
会見内容
配布資料を用いて市長から説明
質疑応答
【オーテピア西敷地整備事業(1)】※商業振興・外商支援課
(記者)
工事の開始時期と利用開始時期は決まっているか。
(市長)
工事の開始時期は,よさこい祭り終了後の9月から実施をしていきたいと考えており,来春の3月オープンを目途に進めている。
(記者)
事業費が23月に開催したのまちづくり調査特別委員会で示した額より少し上がっているが,理由は何か。
(市長)
皆さん方により快適に使用していただきたいということで,単なる舗装ではなく,熱を冷ましていく遮熱性のあるカラー舗装に変更したため金額が上がったもの。
(記者)
当面の間という方針に変わりはないのかというところと,その後の活用方法については,どのように検討していくのか。
(市長)
高知市の中心部であり,顔になる場所なので,まずは舗装し,ロープを外していこうと考えた。
この土地を最終的にこれをどう利活用していくのかということはこれから検討していかなければならないが,他都市で行っているトライアル・サウンディングという手法などを用いて調査・研究していきたい。
(記者)
当面の間と言えども無線LANの整備や照明,防犯カメラ設置など行うが,市長としてどのような広場になって欲しいか。
(市長)
多目的なスペースとして市民の皆さん方に愛していただきたいし,特に子どもたちが休息をするとか,遊ぶ場になることを望んでいる。
また,中央公園とこの西敷地の両方で同時にイベントを開催することで,回遊性を生むスペースにしていきたいと考えている。
もう一つは,外国からの大型のクルーズ客船が寄入港した際の中心市街地へのツアー観光バス駐車場としても使用していきたいと考えている。
【新型コロナウイルスワクチン接種】※地域保健課
(記者)
新型コロナウイルスワクチンが,今年度から定期接種になると思うが,自己負担はどれぐらいか。
(市長)
3,300円程度を見込んで試算をした。
接種単価は県統一になると思うが16,687円と試算,接種率は,令和5年秋の65歳以上の方の接種率から40パーセントを見込んでいる。
(記者)
市などの補助が出て,残りを自己負担額する形か。
(市長)
そういう形になる。
【市長の政治姿勢(1)】※政策企画課
(記者)
市長に就任されてから半年経ち,今回3回目の議会に臨むところであるが,何かできてきたという手応えと,課題みたいなものはあるか。
(市長)
市長という仕事の職責の重さというものを改めて感じており,引き続き緊張感を持って進めていかなければならないと考えている。
手応えとしては,これまで取り組めていなかった,医療費の中学生までの無償化や,結婚支援,がん患者への支援,ネーミングライツパートナー制度,こういった新規事業に多く取り組んだことである。
また,オーテピア西敷地整備事業費が,6月議会でお認めをいただいたら,工事が始まることで今度は目に見えて成果が分かってくるのではないかと思っている。
こういったことを少しずつ積み重ねることで,高知市というものが変わっていくという実感を市民の皆さん方は感じてもらえるのではないか。
【公共交通】※交通戦略課
(記者)
10月からとさでん交通が路線バスの大幅な便数削減をするということで,昨日の市議会まちづくり調査特別委員会でも議員から,市としてとさでん交通任せではなく運転手不足にもっと主体的に取り組むべきではないかというような指摘もあった。
現状ではなかなか難しいとは思うが,市長として市民の足を守るための意気込みは。
(市長)
今回の問題が深刻なのは,路線の廃止・減便の原因が,今までの経営の問題だけではなく運転手不足というところバスの運転手だけが不足しているのではなく,あらゆる業種において人手不足という状況であるということである。
あらゆる業種で人手不足という状況のその中でバスの運転手をどう確保していくのかということは,とさでん交通とも共に考えていかなければならない。
もう一つは,とさでん交通の計画というものが見えてこないと,市としてもこれからの高知市の公共交通の大きなが絵が描けていけないので,とさでん交通には中・長期的な計画がどういったものなのかというのは示していただきたいと考えている。
バスの運転手不足については,とさでん交通の方でも免許取得費用の負担をしているが,それでもなかなか集まらない,これは全国でも同様であるので,方策を本市としても考えていかなければならない。
(記者)
消防職員や自衛隊員OBの方に声掛けというような話も出ていたが,何か頭に描いているものはあるか。
(市長)
そういった職種には,運転に長けた方がいらっしゃると思うので,ピンポイントで運転手になっていただくような声掛けというのは,当然していかなければならないと考えている。
また,バス路線が廃止となった時に,それをどうカバーするのかというのも重要なことであり,デマンド型のタクシーを広めていくのか,または他市でやっているようなコミュニティバスということも考えなければならない。
どちらにしても運転手が少なくなっているというのは事実であり,そういった現実を見ながら,市民の足というものをどう守っていくのか,確保していくのかを考えていきたい。
(記者)
今のところ,運転手不足に対応するために具体的な案は持っていないということか。
(市長)
これからリ・デザイン分科会もできるので,そこでのご意見も聞きながら対応していきたい。
(記者)
今の話を聞いていると,とさでん交通に丸投げして,絵を描いてこないので対策できないというふうに聞こえるが,とさでん交通が設立された経緯,位置付けを考えると,高知県と高知市が主体的に絵を描いていくべき話ではないのか。
3年後,5年後,10年後,どういうふうにしたいのか,高知県と高知市からも投げかけた上でとさでん交通と話していくというのがあるべき姿ではないかと思うが,そのあたりをどうお考えか。
(市長)
当然株主でもありますし,県市それぞれ支援もしており,決してとさでん交通に丸投げをしてるということではない。
ただ,実施主体がどのような絵を描いていくのかというのがなければ,我々も技術的なところはプロではないので,そこをとさでん交通が描いた上で,県市がどのように支援をしていくのかということである。
決して三者がバラバラではなく,今も一体となっては考えているので,その点はご理解いただきたい。
(記者)
今のとさでん交通の経営内容を見ていると,お金もないのでどうしようもありません,県も市もお金がありませんと,八方塞がりな気がする。
何か抜本的な対策を考えないと維持できないと思うが,そのあたりへの危機感はあるか。
(市長)
危機感はずっと持ち続けている。
利用する人がいなければ,負のスパイラルに入っていくこともあるので,12月の補正予算では,学生の定期券半額補助を行ったがい,想定以上に皆さんに利用していただいている。
そういった支援もしながら,運転手をどう確保するのかということと,公共交通の空白地域に市としてどう対応するのかというのは,一つの対策だけで問題が解決するほど簡単なものではないので,引き続きとさでん交通と話し合っていきたい。
(記者)
とさでん交通が,路線バスの一部区間の廃止や減便縮小という計画を出しているが,市長としてはどういうお考えか。
(市長)
一定の減便というのは,今までの経過から止むを得ないという部分もあるが,廃止となると足が奪われることになるので,これはなかなか受け入れ難いところはある。
ただそうは言っても,実際に運転手がいないということなので,何か技術的に減便でとどまるような方法はないか,今,高知市地域公共交通会議の中でも再協議することとなっており,その中で検討してもらいたい。
(記者)
例えば,高速バスや貸切バスなどの収益部門を止めてしまえば,当面はしのげるのかもしれないが,そうすると全体的な整合性もとれないという気もするが,そのあたりはどうか。
(市長)
収益が上がってる部門を切り離して市民の足を守るとなれば,今度は経営がさらに悪化するわけなので,あまり考えられないが,どのように運転手を確保するのかというのは考えていかなければならない。
そこは給料を上げただけで改善するのか,事業主体であるとさでん交通が一番感覚はあると思うので,意見を聞きながら市としてどういったことができるのか,また,とさでん交通が市や県に対してどのような支援を望んでいるのか,話し合いをしていかなければならない。
【オーテピア西敷地整備事業(2)】※商業振興・外商支援課
(記者)
広場の状態として置いておくのは10年ぐらいは見られているということか。
(市長)
当面というのが何年なのかは言いにくいが,先程言ったようにまずは広場として,多目的なスペースを整備し,試算上10年という設定をさせていただいた。
市民の皆様方にも関心のある土地であり,利活用策については皆様さん方にご理解をいただくためには時間も掛かり,2から,3年でそれが実現するとは考えていないので,当面10年程度はいろいろな利活用策を検討していくイメージである。
(記者)
これまでの経過の中で,周辺に藤並公園や丸ノ内緑地などの公園があり,ここには建物を建てれば良いのではないかという議論もあったかと思うが,広場として使うことの需要をどのように考えているか。
(市長)
藤並公園と丸ノ内緑地が周辺にあるが,用途が少し違い,芝生でゆっくりしていただけるのが丸ノ内緑地であるし,子どもたちが遊具で遊べるのが藤並公園である。
オーテピア西敷地では,大きなイベントが自由に開催出来たり,大型クルーズ客船の寄港時のツアー観光バスの駐車場に活用できるなど,多目的なスペースというふうに考えており,同じ性質のものではないと考えている。
【特捜戦隊デカレンジャー20TH ファイヤーボールブースター】※地域活性推進課,観光魅力創造課
(記者)
6月7日から公開される映画「特捜戦隊デカレンジャー20TH ファイヤーボールブースター」について,製作費とPR費用を含めて市から1,700万円程度予算化されているが,経済効果についてどのようにお考えか。
(市長)
すでに先般の舞台挨拶付きの映画先行上映会やラッピング路面電車の出発式の際も県外から多くの方に来ていただいている。
上映前からこのような動きがあるということで,上映が始まれば,更に多くの皆さん方が高知に訪れて来てくれるのではないか。
今後も東京・大阪など各地で舞台挨拶があり,そういったところで高知をPRしていただけるというのは市としては有り難いし,この機会を逸しないようにしたい。
【市長の政治姿勢(2)】※政策企画課
(記者)
政治活動について,市長は自民党籍をお持ちですが,市長選挙の際は無所属で出馬されている。
先日の自民党県連大会などにも出席されているが,今後,他の政党との関係や関わり方をどのようにしていくのか。
(市長)
自民党籍はこれからも所持していく。
ただし,私が代表を務めていた高知市南支部代表はすでに交代しており,もう一つ代表を務める自民党第五支部は今月総会をして,支部自体を閉鎖するように今進めているところである。
当然,市長であるので,一党一派に偏るようなことは考えていない。
それぞれの党と市政運営の中で協力し合っていかなければならないと思っており,自民党籍があるからといって,他党と話し合いをしないとか,この党が言ってるからどうこうとは考えていない。
(記者)
他の政党から招かれれば,いわゆる県連大会に当たるものなどに出席することも検討されるということか。
(市長)
要請があれば検討していきたい。
【競輪事業】※公営事業課
(記者)
競輪事業に関して,5月下旬に全プロ記念競輪が行われて,約32.,3億円の売り上げになったと思うが,まずそれに対する受け止めと,今回の開催は前市長が招致したものであるが,桑名市長としても新たに大きいレースを招致する考えはあるのか。
また,レース招致以外にも何か売上向上のための策を今後講じることはあるのか。
(市長)
全プロ記念競輪は30億円の売上目標のところ約33億円ということであった。
私の公約集を見ても競輪については,G1・G2級のビッグレースを招致するということを掲げており,また高知に大きなレースを招致したいと考えている。
市長になって初めてりょうまスタジアムに行ったが,若い人たちが来られており,キッズルームもあるので子連れの人達が多い印象である。
全プロ記念競輪の開催時には屋台などが出ていたこともあり,初日は約3,000人の来場があった。今後も来ていただき楽しんでもらえるような高知競輪を作っていきたい。
【オーテピア西敷地整備事業(3)】※商業振興・外商支援課
(記者)
貸付料が1日当たり4.8万円とあるが,どのうように試算したのか。
(市長)
公有財産規則に基づき試算をしている。
(記者)
市民に愛されるという点では,名称が非常に重要だと思うが,この「オーテピア西敷地」という名称はこのままなのか。
(市長)
「オーテピア西敷地」という名称は,仮称であり,今後は「おまち多目的広場」という名称に統一していきたいと考えている。
(記者)
ネーミングライツにより愛称を募集するとのことだが,詳細は。
(市長)
「おまち多目的広場」という名称に冠が付くイメージである。
【ホームタウンチーム地域活動推進事業】※スポーツ振興課
(記者)
ホームタウンチーム地域活動推進事業について,具体的にどういう活動への支援を想定しているのか。
(市長)
ホームタウンが拠点が高知市にあり,トップレベルの選手を有しているということなので,今は高知ユナイテッドSC(スポーツクラブ)が対象となるを支援するものである。
(記者)
高知ユナイテッドSCが開催するスポーツ講座や子どもが参加するようなイベントへの支援か。
(市長)
そういったスポーツ振興もそうであるが,ホームゲーム開催への支援にものに使ってもらいたいと考えている。
【特定外来生物防除事業】※新エネルギー・環境政策課
(記者)
アルゼンチンアリに関して,分布想定エリアが潮江地区となっているが,どう受けとめているか。
(市長)
潮江地区で1匹目が見つかっており,それが広がらないようにということで防除作業やこの地域でモニタリングを行っていく。
これが広がっていくと繁殖力が強いものであれば,市民の皆様方に不快な思いをさせるので,どうにかここで食い止めていきたいと考えている。
【少子化対策関連法の改正】※こども政策課,子育て給付課
(記者)
子ども・子育て支援法などの改正案が,昨日,国会で可決・成立したが,子育て世代への支援が拡充されるという一方で,負担が増えるという指摘もあるが,市長自身どのようにお考えか。
(市長)
子育て支援や若者支援は行わなければならいないが,費用が莫大なものであり,例えば医療費の無償化を中学生まで拡充をしたが,市にかかる負担というのは大きい。
財政上の不安がないようにしてもらうために,子育て支援関連法が成立したというのは歓迎をしている。
一方で,国民の皆さん方に負担がかかることになるが,将来の子どもたちのことを思えば致し方ないのかと考えている。
(記者)
市長はかねてから子育てや医療については,国の方でしっかり責任を持ってもらいたいと発言されているが,今後はこの支援の拡充をさらに求めていく方針か。
(市長)
今月は全国市長会もあるので,医療費の無償化などは,県内の中で格差というものも生まれてはいけなので,そういったところは国が統一してやっていただきたいということはしっかり訴えていきたい。
【政治資金規正法】※政策企画課
(記者)
政治資金規正法の改正について,かなり紆余曲折あるが,どのようにご覧になっているか。
(市長)
大事なことは政治資金パーティー云々ではなく,いただいたお金がどういったお金なのか,そして何に使われたのかということの透明度を高めていくことがというの私は大事だと思っており,今国会の中で議論がされているが,国民の皆様方に説明がつくような結果になっていただきたい。
(記者)
特に野党は団体献金,企業団体献金について禁止するように求めているが,市長ご自身としてはそれは一定必要なものだという認識か。
(市長)
献金自体が全て悪なのではなく,献金いただいたこと,そして何に使われたかということを明確にしていけば,私は問題はないと考えているが,国民の皆様方にしっかり説明をして,ご理解をいただくようにしていかなければならないというのが私の思いである。
以上