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令和6年10月29日 市長定例記者会見(議事録・Youtube動画)
会見項目
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パリ2024パラリンピック
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「よさこい高知観光大使」の募集
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台湾・高雄市での観光PR
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KITTE(きって)大阪「とさとさ」への誘客促進イベントの開催
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高知ユナイテッドSCを応援しよう!
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オリックス・バファローズ2024高知秋季キャンプ
配布資料
会見内容
配布資料を用いて市長から説明
質疑応答
【第40回衆議院議員選挙(1)】※政策企画課,選挙管理委員会事務局
(記者)
衆議院議員選挙の結果について,市長の受け止めは。
(市長)
今回,政治と金の問題が国民の皆さん方に理解を得られていない状況の中で選挙が行われたということ,そして選挙中に非公認の候補者に2,000万円を支給したこともあり,さらに国民の政治への信頼が離れていき,その結果,このような政権与党が大敗したと考えている。
これから政権が不安定になっていくことが想定され,そうなると我々が期待していた12月補正予算での経済対策や令和7年度当初予算編成など先行きが見通せない状況になってしまうのではないか少し懸念している。
国会においては,党利党略というのではなく,しっかりと国民に寄り添った政治というものを,与党野党とも歩み寄って作り上げていっていただきたい。
(記者)
与党に逆風が吹く中で高知県内に関しては,自公の議員が当選したがどのようにご覧になったか。
(市長)
中谷代議士は今回,一度も選挙戦では帰ってこれなかったが,これまで常に地元に帰ってきて政治活動していたので有権者の皆さん方も信頼を置いて投票したのではないか。
また,尾崎代議士は高知県知事を3期12年務められ,国政に入ってからもしっかり地元の皆さん方とのコミュニケーションを取ってきた。そういった積み重ねの結果が,今回逆風にもかかわらずこれだけの票をいただいたのではないかと思っている。
(記者)
県内では戦後3番目に低い投票率となったが。
(市長)
政治の信頼が失われている結果だと思っている。
(記者)
開票事務について,高知市は以前から遅いと言われている中で,今回もトラブルがあり開票結果の発表がかなりずれ込んだ。
四国の中で一番遅い時間帯になったということで,人員や予算的な制約もある中で,正確性を担保するために今まで通りのやり方で一定仕方がないのか,何か改善するべきところがあるか。
(市長)
いろいろなミスが重なり開票結果の発表が遅くなることはあってはならないことなので,起こらないようにどうしたらいいのか,選挙管理委員会でも検討していただきたい。
【教育長人事】 ※人事課
(記者)
教育長人事について,先日,松下整教育長が辞任をされ,その辞任会見の中で,一度,プール事故直後に辞職願を市長に出したが引き止められたとの発言があったが,この辺の経緯は。
(市長)
7月10日に1回目の辞職願の提出があったが,私としては,まずは我々がやらなければならないことは,遺族や学校への対応,そして第三者委員会を立ち上げるということがあったので,一緒に取り組んでいこうということで,一旦預からせてもらったところである。
その後,第三者委員会も立ち上がり,9月議会も終わったところで,もう一度辞職願が提出されたところである。
(記者)
2回目の辞職願を受け入れたのはどういった理由か。
(市長)
全ての責任は自分にありその責任の取り方としての2回目の提出であり,敬意を持って受けとめなければいけないということで,私も同意をしたところである。
(記者)
新たな教育長に永野氏を選任されたが,改めて選任された理由は何か。
(市長)
永野氏は県教育委員会の小中学校課長や教育次長を歴任し,高知県の教育行政に長けており,また私も県議として一緒に高知県の教育に取り組んできた経緯がある。
退職後には,高知中学高等学校長,高知大学客員教授を務められ,義務教育から大学まで全ての教育に携わってきた。
これからの高知市の教育の在り方を考えたときに,全体的に見通して教育行政ができる方ということで選任をさせていただいた。
(記者)
これまで個人的な関係性はあったのか。
(市長)
私が県議時代には,教育政策についてご助言をいただいていたところである。
また,旧追手前小学校や旭東小学校の校長として,現場での様々な対応を経験されており,そういったことも生かしていただきたい。
(記者)
市長の公約の中に,県市連携での学力向上というのがあったが,そういったところにも期待してるか。
(市長)
当然そこは期待しており,県市連携の教育体制というものはさらに深まっていくのではないか。
(記者)
教育長は辞任するという形で責任を取られたが,市長も学校設置者として現時点で何らかの形で責任を取る考えはあるか。
(市長)
検証委員会からの報告書をもって二度とこのような事故が起こらないような体制を新しい教育長と作っていくことが,私に与えられた使命であり責任であると考えている。
【第40回衆議院議員選挙(2)】※政策企画課,選挙管理委員会事務局
(記者)
自民党が大敗し,これまでの政策がどうなるのかというのは関心が高いと思うが,市長が期待することは何か。
(市長)
今回,国民が下した判断というものは大変重いものであり,まずは深い反省をもって,国民から信頼される政治というものを作り上げていただきたいと思っている。
その中でも,物価高への対応や地震対策,子育て支援という待ったなしの政策について,政治が止まることなく進んでいくことを期待している。
(記者)
今回の選挙からたかじょう庁舎の期日前投票所が本庁舎の方に変更したが,この短期決戦ということもあり,周知の部分で少し難しい面があったのではないかなと思うが,例えば取材した中だと視覚障害の方がこの変更を知らず,たかじょう庁舎に行ってしまったという事例もあった。
こういったことを踏まえ,今後の期日前投票所などの周知方法はどのように考えているか。
(市長)
周知については,今回準備期間が短く不足した部分もあり,また,視覚障害者の方にも今後どのように伝えていくのかというのは,選挙管理委員会でも検討していただきたい。
(記者)
これからの政権運営について,野党に対する対応というのはどのようにあるべきか。
(市長)
石破総理は野党の声もしっかり聞いて政治を作っていくということをおっしゃっていたので,そこに期待をしている。
どうしても決まらない政治になっていくので,そこのところは懸念をするところではあるが,与野党ともお互いが歩み寄って,これからの政治というものを作り上げていただきたいと思っている。
(記者)
来年度の予算編成が国の方では遅くなる可能性も取りざたされているが。
(市長)
市の予算編成においても国の動向を見ながらということがあるので,アンテナを高くして対応していきたい。
(記者)
市長の選挙対応については慎重さが求められると思うが。
(市長)
私の場合は政治家の部分と行政を行う部分というのがある。
私自身の政治家の部分というのは,今も自民党籍を持っており,そこのところの政治家としての活動というものは許されるものではないか。
今回の選挙でも政治の安定というものが我々自治体にとっても必要であると判断し,一度マイクを握らさせていただいた。
(記者)
基本スタンスとしては,やるべきときはやっていきますという感じか。
(市長)
そうであるが,市長しては市議会とは党派問わずにしっかり聞いて対応していきたいと考えている。
以上