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市長コラム新風洋々 2024年03月号
高知市広報「あかるいまち」より
天災は必ずやってくる
グラッ。「あれ、今揺れた?」妻「揺れたねぇ」
令和6年元日、午後4時10分の出来事です。慌ててテレビをつけると、能登半島の映像と、女性アナウンサーが強い口調で「今すぐ逃げること!」と繰り返していました。その光景にぼうぜんとしながら、その後の被害拡大を想定し、私から各部局に対して、国や県からの支援要請に速やかに対応できるよう準備する指示を出しました。
私自身、父の仕事の関係で仙台市の高校に通っていた昭和53年、日本初の都市型地震といわれたマグニチュード7・4、震度5の宮城県沖地震を体験しています。自転車で下校中、いきなり地面がゆがみ、ブロック塀が倒れ、瓦が崩れ落ち、その瞬間は何が起こったのか分からない状況で、家に帰ると、食器棚は倒れ、悲惨な現場となっていました。
地震は一瞬にして多くのものを奪い去ってしまいます。
寺田寅彦先生の名言「天災は忘れた頃にやってくる」。高知市も近い将来、南海トラフ地震が発生するといわれています。もう一段危機意識を高めて「天災は必ずやってくる」ものだと心に留めておいてください。あの日、強く耳に残った「今すぐ逃げること!」の声とともに。
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※このページは、高知市広報「あかるいまち」に掲載されている「市長コラム 新風洋々」のコーナーを再掲したものです。