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市長コラム新風洋々 2024年07月号

市長コラム 新風洋々
高知市広報「あかるいまち」より

ようこそ!市長室へ

歴史の重み

7月号写真
●立志社跡の石碑(中央公園内)

明治22年4月、49の町が合併して高知市が誕生しました。初代市長は、立志社創立の発起人で外交失策の挽回、地租軽減、言論集会の自由を政府に要求した「三大事件建白運動」にも名を連ねた自由民権運動家の一圓正興(いちえんまさおき)です。以来135年、この間には戦争や甚大な自然災害、経済恐慌などのさまざまな困難があり、それを高知市民は一丸となって乗り越えてきました。17人目の市長となる私は、市長室に掲げられている歴代市長の名が刻まれている額を眺めながら、その重みを感じている次第です。

さて、ことしは板垣退助、後藤象二郎、江藤新平らの8人が選挙による国会開設を求めた「民撰議院設立建白書」を政府に提出してから150年目を迎えます。立志社跡の石碑にも刻まれている「自由は土佐の山間より出づ」の言葉どおり、自由民権運動は土佐から動き始めました。特に高知市は民権派が多く、初めて行われた市会(現市議会)議員選挙では当選者全員が民権派。当時は、どんな議会だったのでしょうね。口角泡を飛ばし、丁々発止の激論が繰り広げられたことは想像に難くありませんが、自由な言論を互いが認め合えたのも、土佐人気質ならではと言えるのではないでしょうか。

脈々と受け継がれてきた精神を尊び、これからも緊張感を持って、未来へとつないでいく役目を果たして参ります。

高知市長 桑名 龍吾

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※このページは、高知市広報「あかるいまち」に掲載されている「市長コラム 新風洋々」のコーナーを再掲したものです。