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市長コラム新風洋々 2024年08月号
高知市広報「あかるいまち」より
高知市展
5月下旬から6月上旬にかけて、ことしで76回目となる高知市展が開催されました。洋画と日本画の展覧会として第1回市展が開かれたのは昭和23年、以前書いた「高知市歌」の作られた年で、荒廃した高知市を復興させるべく、芸術分野もまた力強く明日への希望に向かって進もうとしたのですね。
さて、この歴史ある市展ですが、関係者との懇親会での席上で「歴代市長は毎年作品を出しているので、桑名市長もぜひ」と。「えー!」。なにせ、字は下手だし、絵など描いたこともなく「え、ぇ」と力なく返事は返したものの、これは困ったことになったぞ。アッ、と思い付いたのは、写真でした。と言っても本格的なカメラがあるわけでなく…。そこで、市役所の広報担当のお世話になることに。指導をしてくれるのは編集長です。撮影場所は、高知城。初めての一眼レフに戸惑いながら、手取り足取りのご指導を受け、レンズも変えながらの撮影です。構図や明暗のあんばいなど、スマホで気軽に撮るのとは違った緊張感。やっぱり難しい。でも、渾身の一枚が出来上がりました。
さあ、家族で市展に行くと、私の作品をじっと見ているご婦人が。なんとも恥ずかしいものです。声をお掛けすることもなく、後ずさりをしながらその場を離脱したのでした。
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※このページは、高知市広報「あかるいまち」に掲載されている「市長コラム 新風洋々」のコーナーを再掲したものです。