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市長コラム新風洋々 2024年09月号
高知市広報「あかるいまち」より
ふるさとの記憶
私は2歳の頃、転勤族の父の仕事の関係で高知を離れ、香川、茨城、宮城、東京で育ちました。でも、どこで暮らしていても、夏休みは祖父母がいる、香南市の山北で過ごすために、2つ上の姉と一緒に帰ってきていました。小さい頃は、親と離れる時に泣き、また、祖父母と別れる時に泣き、姉も大変だったと思います。
高知で過ごした夏休み。今でも思い出すのは楽しいことばかりです。汗をかきながら飲んだみかん水の味は格別でしたね。山ではハゼの木を触ってかぶれたり、虫捕り網を持ってセミを追いかけたり、と。また、バスに乗ってお街へ。帯屋町で買い物をして、デパートの屋上の遊園地で食べたかき氷。おいしかったなぁ…。
たくさんの思い出をつくり、真っ黒になって家に帰ったら、さあ大変、どっさり宿題が。これが私の夏のスタイルでした。
こうした幼少期のふるさとの記憶が、高知に戻ってくるきっかけであり原点です。海・山・川、自然いっぱいの高知。また、路面電車がガタンゴトン走る、夢が詰まったお街。そして、なんといっても、温かく私を迎え入れてくれた地元の方々。私が大好きな、ふるさと高知の原形は今も変わっていません。
皆さん、ことしの夏休みはいかがでしたか。
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※このページは、高知市広報「あかるいまち」に掲載されている「市長コラム 新風洋々」のコーナーを再掲したものです。