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市長コラム新風洋々 2024年10月号
高知市広報「あかるいまち」より
読書の秋
読書の秋がやってきました。よく、「市長はどんな本を読んでいますか」と聞かれます。「そうですね…。歴史物、政治物、純文学、大衆文学、ドキュメンタリーなど、ジャンルにとらわれない乱読派です。でも恋愛物は苦手です」と答えています。
読む時間は就寝前か出張の移動中。時間がないので長編小説ではなく、一冊で完結する本を選んでいます。しかし『大地の子』『二つの祖国』『白い巨塔』など山崎豊子作品は、一気に読破しました。池井戸潤なども読み終えたときはスカッとしますね。座右の書は、郷土の浜口雄幸元総理大臣の生きざまを描いた『男子の本懐』です。
最近では、芥川賞受賞作『バリ山行』、直木賞受賞作『ツミデミック』、高知出身の松村厚久さんのコロナ禍での激闘が描かれている『熱狂宣言2 コロナ激闘編』、政治物で『一片冰心 谷垣禎一回顧録』を。どの作品も読み応えがありました。
今はデジタルで本が読めるようになりましたが、読み終えた時の達成感を味わうために、私はページをめくりながら読みます。本を読むことで、自分の知らない世界に触れ、人生観や価値観が広がっていくことも楽しいですね。文字だからこそ、想像力を膨らませて空想に耽ることができます。涙を流したり、笑ったり、時には怒ったりと…。
これまで気付かなかった自分に出会えるのも読書の醍醐味です。
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※このページは、高知市広報「あかるいまち」に掲載されている「市長コラム 新風洋々」のコーナーを再掲したものです。