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市長コラム新風洋々 2025年03月号

高知市広報「あかるいまち」より
北海道北見市先人たちの夢
1月14日氷点下10度、酷寒の北海道北見に立つ。
明治30年4月4日、北見を開拓するために350人が農人町から出航。到着前に35人が船内で死亡し、最初のくわ入れが開墾ではなく埋葬する涙のくわ入れであった、と農人町にある北光社移民団出航の地の碑に記されています。
また、入植したクンネップ原野は、人跡未踏の原生林で、うっそうとした密林をのこぎりやおので切り開いていったそうです。土佐の先人が切り開いた北見市。今では、タマネギの日本一の生産地です。
北見市とは、昭和61年に姉妹都市となり、お互いに物産展の開催や職員の人事交流を行っています。昨年は北見市の小中高生が高知に来られ、地元の子どもたちと交流しました。また、北見市では高知市のユズを使った給食が提供されました。
およそ130年前、夢と希望を抱き北海道へ。そして厳しい環境下でも希望の光を追い求めて開墾を続けた先人たち。今や北海道は農林水産業の一大拠点として発展を続け、私たちの生活に豊かな富を与えてくれています。
私も姉妹都市交流の一環として2泊3日で北見市を訪問しましたが、物産展は大好評で多くの高知ファンがお越しになりました。交流を続け深めていくことが、先人へのご恩返しと思います。4月には恒例のオホーツク北見フェアがひろめ市場で開催されます。ぜひ、思いのこもった北の逸品をお楽しみに。
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※このページは、高知市広報「あかるいまち」に掲載されている「市長コラム 新風洋々」のコーナーを再掲したものです。