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市長コラム新風洋々 2025年04月号

高知市広報「あかるいまち」より
人生の4つの舞台
4月、真新しいスーツを装い、やる気に満ち溢れる若者を見かけ、「これからの人生頑張って」と声をかけたくなります。私は「農は国の基、田あるものは田を耕せ、田なきものは心を耕せ」を胸に、40年前に農協グループに就職しました。「高知の農業の発展は自分に任せろ」と意気込んで臨んだ入会式。しかし、辞令が交付されるや否やスーツから作業着に。最初の仕事は職場内の草引きでした。今思えば、農業は草と害虫との闘い、まずは現場を知れとの教えだったのでしょうね。
さて、新入社員の皆さんは、これから40年以上社会人としての人生が始まります。この長い間には、良いことも苦しいこともあるはずです。私は、職場の先輩からこんな言葉をいただきました。
「人生には、4つの舞台が用意されている。それは、仕事の舞台・家庭の舞台・地域社会の舞台・趣味の舞台。この舞台に上がるかどうかは本人次第である。また、どのようにウエイトを配分するかも本人次第である。この舞台はそれぞれ独立をしているが、実はお互いは支え合っている。一つの舞台で行き詰まっても別の舞台で活躍することもできるし、また気分転換やリセットできる舞台があれば頑張る力が湧いてくる」
そして先輩はこう続けました。「4つの人生の舞台を上手に使いなさい。そして大切にしなさい」と。今はその言葉の意味がよく分かる62歳になりました。
未来に向かってあなたなりのバランスで。さあ、これからです!
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※このページは、高知市広報「あかるいまち」に掲載されている「市長コラム 新風洋々」のコーナーを再掲したものです。