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街頭補導日誌から
「街頭補導を通じて」
少年補導センターの業務で,昼夜における街頭補導活動を通じ,積極的に数多くの少年に対し,声掛けを行うことは,非行や不良行為少年の抑止にも繋がっています。ですから,高知市内全域を広範囲に巡回し,公園や量販店等での積極的な声掛けを行うことにより,自転車盗や万引き等の入口型非行の抑止にもなるのではないかと思われます。
巡回補導中,怠学や喫煙等で少年を補導した場合には,その少年の身上等を出来るだけ詳しく把握し,適切に対処すると共にその場限りではなく,その後においても,その少年との間を良好な関係にしなければならないものです。
公園等で声掛けした少年で,過去に非行歴等を有する少年にあっては,その場の状況がよく分かっており,話を進めるのが安易な場合がありますが,逆に,非行や補導の経験がない少年は,その場の状況が把握出来ずに,その後の自分の身上を極度に心配する傾向にありますので,その場での説明等適切な対処が肝要ではないかと思います。
私たちが声掛けする少年の殆どは,普通の一般的な少年ですが,その少年の性格や感情等は,それぞれ違うところから,センター職員の姿勢態度や言葉遣い等には十分配慮しつつ,自信と余裕を持った声掛けが必要だと思われます。
巡回補導にあっては,巡回コースがマンネリ化し,ついつい同じ場所を通ることが多くなりがちですが,時間帯等も考慮しながら,少年がい集する場所を分析したり,少し変わった目線で回りを見ながら普段あまり通らない場所を選定する等,創意工夫することも大事なことだと思います。
私たちが巡回補導中,喫煙や怠学等明らかな補導対象者を発見すれば,躊躇なく声掛けを実施し補導することは当たり前のことですが,特に不審な点等がなくても,少年を見掛けたら,先ずセンター職員であることを名乗り,積極的に声掛けして少年の反応を見たり,雑談する等少年と接することによって,いつでもどこにでもセンター職員が巡回していることを知らしめることも重要なことだと思います。
最近では,小学生が公園で遊んでいる姿はよく目にするのですが,中学高校生の姿が少なくなって来ている様子が窺えるも,一部の公園では不良行為少年等がい集する公園もありますので,そういった場所は必ず巡回する様に心掛けています。
その様に,センター職員による街頭補導活動によって,出来る限りの少年の非行抑止や健全育成に努めていきたいと思っています。
尚,そういった私たちセンター職員の街頭補導活動によって出会った,非行少年や不良行為少年たちの内,一人でも二人でもがよき大人になってくれるように祈っているところです。