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文化財情報 有形文化財 土佐神社の鰐口

指定

高知市指定 有形文化財 指定年月日 昭和42年 2月 3日

名称

土佐神社の鰐口

所在地・所有者

高知市一宮・土佐神社

解説

 鰐口は仏具の一つで金鼓ともいい、叩いて音をだすもの。面径41.7cm。
 この鋳銅製の鰐口銘帯の上部には「キリーク」(阿弥陀)の梵字を刻むが、廃仏毀釈時に削り取っている。そして左側には、左廻りに
 奉鋳土佐一宮大明神御宝前鰐口大旦那定雄本願道全敬白 
と刻字し、右側、右廻りに
 天文廿一壬子年九月三日高岡鋳物師三郎兵衛
 と刻字す。
 鎌倉時代の鰐口の様式を伝統として持つものである。しかも鋳物師の本貫[ほんがん](出身地)が高岡(土佐市)であることで、これは土佐の鰐口では初見のもので、土佐の工芸史上注目すべきことである。