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文化財情報 有形文化財 木造阿弥陀如来坐像
指定
高知県指定 有形文化財 指定年月日 平成17年 4月 1日
名称
木造阿弥陀如来坐像
所在地・所有者
高知市大津・円光寺
写真
阿弥陀如来坐像
解説
像高 133cm 平安時代
ヒノキ材、寄木造、彫眼の漆箔像で、内刳をほどこす。頭部は前後三材矧ぎとし、肉髻[にっけい]中央頂部を別材で矧ぎ三道下で体部に挿し込む。体部は近代漆箔を改めたこともあって矧ぎ目を知りえないが、膝前を横一材とし、左手首を挿し込む。面相は体部同様近代漆箔を改めたため当初の趣をやや感じた感があるが、張りのあるよく整ったつくりで、体部の肉取りもほどよく膝張りも広く、全体によくバランスのとれた像である。衣文は大小の波をくりかえす翻波[ほんぱ]式の風をみせるが、彫りが浅く、平安前期のような強い抑揚はみられず形式化している。本像は、円光寺に安置すべくつくられたものではなく、他から譲り受けたものというが、いずこの寺院から譲り受けたものか定かでない。