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文化財情報 有形文化財 朝倉神社の懸仏 2面
指定
高知市指定 有形文化財 指定年月日 平成 6年 3月 1日
名称
朝倉神社の懸仏[かけぼとけ] 2面
所在地・所有者
高知市朝倉・朝倉神社
写真
銅造阿弥陀仏如来坐像懸仏
解説
朝倉神社には2面の懸仏がある。1面は銅造阿弥陀如来坐像懸仏(南北朝時代)であり、1面は銅造薬師如来坐像懸仏(室町時代)である。前者の懸仏は面径20.7cmで、像高は台座ともに14.7cmである。やや大形の尊像阿弥陀如来が蓮花台座上に定印を結び、結跏趺坐[けっかふざ]した姿で打出されている。台座には毛彫りで蓮花座が彫られている。顔面に目・鼻・口・耳を作り、体部は胴長に作る。火災のため一部を焼失し、色調も褐色に変色している。
銅造薬師如来の懸仏は面径12.5cm、像高は台座ともに4.6cmである。顔は当初より鼻以外は鋳造した痕跡はみられず、墨書で眉・目・口・螺髪[らほつ]を描き、裏板の左側に あミ陀仏 と墨書する。この懸仏は先述した南北朝時代の懸仏が焼失後、その代用として使用されたものとみられる。ただその尊像が薬師であったため、裏面に「あミ陀仏」と墨書し阿弥陀仏として使用したものとみられる。
その他の写真
銅造薬師如来坐像懸仏(表)
銅造薬師如来坐像懸仏(裏)