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文化財情報 有形文化財 旧手嶋家住宅
指定
高知市指定 有形文化財 指定年月日 平成 8年 3月 1日
名称
旧手嶋家住宅
所在地・所有者
高知市大川筋2丁目
写真
旧手嶋家住宅
解説
手嶋家は掛川から山内一豊に従って入国し、山内家に御馬廻役として仕えた。その知行は250石で、禄高からみると上士の中では中級程度の武士であったらしい。絵図により、1746(延享3)年には大川筋に屋敷を構えていたようだ。旧手嶋家住宅の敷地内には主屋と長屋門があり、主屋は玄関の間・座敷・裏座敷・土間・台所に分けられる。「座敷」は「玄関の間」から続く「次の間」を備えた10畳の広さで、南面の畳縁に付書院を設置する格式を重んじた接客座敷として、長押を廻すなど本格的な造作をしている。場所によって分けられるが、長押には六葉・果実・昆虫類型の釘隠し金具を飾っている。この他、各所に「くぐり戸」が設けられ、接客用の空間と日常的に家人が使う空間を分けている。長屋門は南正面にあり、屋敷の表門である。建物の桁行中心より西に一間寄り、窓口二間を門構えとし、門構えの東三間と西一間は使用人が暮らしていた畳部屋である。