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文化財情報 史跡 浦戸城天守跡 附 詰東部及び東南部石垣・石塁
指定
高知市指定 史跡 指定年月日 平成 6年 3月 1日
名称
浦戸城天守跡 附 詰東部及び東南部石垣・石塁
所在地・所有者
高知市浦戸
写真
浦戸城天守跡 附 詰東部及び東南部石垣・石塁
解説
浦戸城は朝倉城を本拠としていた本山氏が、16世紀の初め、支城として築いたものである。その後、天正19(1591)年頃長宗我部元親が浦戸城を本格的な拠点とし、それ以後の10年間は長宗我部氏の本城となった。
現在、坂本龍馬記念館・国民宿舎「桂浜荘」が建っている場所は、浦戸城の詰ノ段にあたる。元親が浦戸城以前に築いた岡豊城は、詰ノ段が城郭の中心である中世の山城であったが、浦戸城の場合は詰ノ段の東北隅に中世山城にみられない天守跡が残っている。詰ノ段よりも一段高く、『浦戸城古城ノ図』(高知市民図書館蔵)などをみると「五間四方」と記されている。現在の天守跡地は上面が平坦で、南北幅15m、東西幅10mの隅丸長方形をなし、周囲は傾斜している。この傾斜面に1段~3段の段状部がみられる。また、天守の東南隅より土塁が南に向けて走っている。
平成5年(1993)年国民宿舎「桂浜荘」の改築時に検出された石垣・石塁は、地山を削り基盤に大石を置き、さらに石を積み上げていく野面積みである。