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文化財情報 有形文化財 木造 地蔵菩薩坐像
指定
高知市指定 有形文化財 指定年月日 昭和 54年 5月 26日
名称
木造地蔵菩薩坐像
所在地・所有者
高知市春野町弘岡上・阿弥陀堂
写真
木造地蔵菩薩坐像
解説
地蔵菩薩坐像(じぞうぼさつざぞう)は大地の恵みを神格化した菩薩とされ、頭をまるめ、身に納衣・袈裟(けさ)をまとった僧侶の形で、左手に宝珠(ほうじゅ)を持ち、右手には錫杖(しゃくじょう)を持って立った像が最も多く確認されています。
この像は、岩の上の蓮華(れんげ)座に座った高さ52.0cmのヒノキの像で、寄木造(よせぎづくり)です。法衣をつけ、左手に宝珠、右手に錫杖を持って、胸には立派な銅製の胸飾りを吊るしています。衣のヒダはおおまかにつくられていますが、全体的にまとまりのある像です。もとは全体に彩色されていたようですが、現在はほとんどがはげ落ち、古色となっています。作者は不明ですが、室町時代の作と考えられます。