本文
文化財情報 有形文化財 石造 手水鉢
指定
高知市指定 有形文化財 指定年月日 昭和 56年 12月 4日
名称
石造 手水鉢
所在地・所有者
高知市春野町弘岡中・荒倉神社
写真
石造 手水鉢
解説
春野地域最大の手水鉢(ちょうずばち)で、縦142cm、横121cm、高さ151cmの大きさです。上面は121×200cmの平面で、そのなかに125×69cm、深さ8cmの楕円形の水溜部があります。あまりに大きいため、それに登る三段の石段がついています。手水鉢の正面には「奉寄進」と大文字で刻み、その横には小さく「氏子中」とあります。またその裏面に、「維天保十一年庚子/春三月弘岡闔郷之/衆相謀□之于根木/谷山下施拽而移于/以供賽人盥漱之/用焉庵道一里餘費/日ニ萬夫/之功云」とあり、この石は根木谷山(弘岡下)から切り出したもので、荒倉神社まで約4kmの道のりをのべ2万人の手により、20日間かけて運ばれたということがわかります。