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文化財情報 有形文化財 宝珠
指定
高知市指定 有形文化財 指定年月日 昭和 62年 2月 12日
名称
宝珠
所在地・所有者
春野町弘岡下・妙喜寺観音堂
写真
宝珠
解説
屋根の頂に置く宝珠(ほうじゅ)です。尾戸焼の製品で、露盤(ろばん)はありませんが、伏鉢(ふくばち)が残っています。高さは伏鉢も含めて47cm、最大径部分は24cmです。伏鉢の上部の径は17.5cm、下部の径は32.5cmです。
伏鉢には銘文が刻まれています。不明な部分も多いのですが、「元文四年己未九月吉日森田八之亟光正七十□歳□之」と判読でき、指定文化財の香炉と同じ作者によって製作されたものと考えられます。なお、境内には元文4(1739)年の森田光正の寄進とみられる手水鉢もありますが、観音堂と森田光正との関係ははっきりしません。
香炉と同様、作者と製作年代がわかるため、尾戸焼の研究を進めるうえで貴重な資料となります。