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文化財情報 有形文化財 絵馬曳石の図
指定
高知市指定 有形文化財 指定年月日 平成 19年 2月 23日
名称
絵馬曳石の図
所在地・所有者
高知市春野町弘岡中・荒倉神社
写真
絵馬曳石の図
解説
手水鉢を荒倉神社に奉納しているところを描いた絵馬です。縦131cm、横241cmの大きな絵馬で、左右にはそれぞれ「奉獻 廣岡村惣中」「天保十一年庚子 六月吉日」と彫り込まれています。石からのばされた2本の綱を大勢の老若男女が曳き、それを多くの人々が周りからながめているようすがわかります。
『荒倉神社文書』では、石の曳き手を励ます木遣節(きやりぶし)は高岡村(現土佐市)の岩次、潮江村(現高知市)の常次、弘岡下ノ村(現弘岡下地区)の兼次らがつとめ、また18-19才の娘が15人美装して石曳きに参加し、見事な光景であったと伝えていますが、その状況がよく表現されています。このような奉納の経過が記された資料は少なく、歴史的に価値のあるものといえるでしょう。